2007.8.7、近畿・山陰旅行二日目の最初の目的地は鳥取県三朝(みささ)町の三徳山三佛寺(みとくさんさんぶつじ)でした。
三佛寺といえば平安時代に建てられた国宝の投入堂が有名です。
御覧のように断崖絶壁に細い柱で建っている投入堂の建立方法は、今もよくわかっていないそうです
。実際に自分の目で見てみても「ようこんな所に作ったなー」と感心するばかりでした。
約1300年前、役の小角が麓で建物を組み上げ、法力によってこの崖まで投げ入れたという「投入堂」の由来の伝説ももっともらしい気がしました。
さてさてこの三佛寺、今も山岳信仰の聖地であるため、観光客のためのお寺の整備はほとんどされていません。
そのため本堂から投入堂までの参道(山道)はかなり険しい道のりになっています。
参道には道案内の看板はほとんどなく、参道入口の門をくぐってすぐに「この道でいいの?てかこれ道??」
っていうカズラ坂(木の根っこをつかんで崖を登っていく)に進むことになります。
このカズラ坂、本当に木の根っこをつかんで崖を登っていくんです。写真を撮る余裕なんてありませんでした。
これは参道の途中の文殊堂の動画なのですが、当然転落防止用の勾欄などありません。
なかなか爽快なお堂ですね。
反対回りから。動画の最後の方に鎖が見えると思いますが、この鎖をつかんで岩場を登ります。
石段なんてものはもちろんありません。
そんな険しい道のりを超えて見る投入堂の感動はなかなかのものでしたよ。
投入堂を拝む所も斜面です。みんな参拝者が遭難していないか確認するためのタスキをかけています。
このタスキは入口の門でもらえるのですが、参拝者に渡した数だけタスキが返却されていないと、誰かが遭難したということで捜索隊が出動するそうです。
それくらいの険しい参道です。
そんな普通の観光地とは違う風格のある三徳山三佛寺、また訪れたいお寺でした。
オマケ
三佛寺の宿坊、正善院の庭園。