Invalid Life

「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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顔面白塗オヤジの大冒険

2007年08月18日 01時42分44秒 | 映画・DVD・テレビ番組
恐怖の足跡

原題:Carnival Of Souls
主演:CANDACE HILLIGOSS
制作・監督:HERK HARVEY
脚本:JOHN CLIFFORD
1962年アメリカ

この映画を初めて見たのは、そう、もう二十数年前、中学生の頃やったと思います。友人とオールナイトの五本立てとか十本立てとかの映画を見に行った時に、初めて見たのでした。その時はホラー映画関係ばっかりやっていたと思います。目当ての映画は別にあり、この映画に関しては存在自体も知らず、興味すらなかったのですが(所謂トイレタイムというか仮眠タイムに見積もってました)、見た途端、どんどんと引き込まれていったっていうことだけは記憶に残っています。

そう言えば、目当ての映画は何やったんか、さっぱり思い出せません。ええ加減なもんです。人生適当ですね。

それ以来、久々に見ました。今回見たのはWHDジャパンから発売されている(500円)ものです。画質はまぁまぁなんですが、ちょっと音が割れてるかな。全体的には気にならないけど。

これって、僕よりも友人が更に嵌ってしまって、海外でLDが発売された時(ビデオやったかな)買おうとしてましたが、高かったので買えなかったかなんかやったような。いや、買ったんやったかな。今度確認しておきます。で、確認した結果、買ってないそうです。でも、日本版の公開ポスターはゲットしてたなぁ、友人は。

後から知ったことですが(というか見てから十年近く経って)、結構カルト映画として有名になってるんですよね。

ここから下は爆裂的にネタバレしてるんで、これから見ようという方は、ここから下は見ないで下さい。マジで面白いと思うので、初見は何も情報を得ずに見た方がいいですよ。今は安くDVDも発売されているので、ここは買って見てみましょう。そうしよう。

ネタバレ ネタバレ ネタバレ

いきなり、ナンパな感じで始まってたんですね。すっかり忘れてます。それに、舞台はアメリカなんですね。なんか東欧が舞台って思い込んでました。しかも、アメリカ映画やし。ヨーロッパ映画っていうか、昔の共産圏の国の映画って思い込んでましたよ。記憶なんて、本当にええ加減なもんですね。

「シックスセンス」の元ネタとか言われてるんですね。影響は受けてるんでしょうね。違うのは、あちらの主人公はものほんの幽霊だったのに対して、こっちの主人公は一応ゾンビになるのかな?っていうところですね。

それに、この映画、ゾンビ映画としてカテゴラれてるみたいですね。確かに主人公はゾンビっぽいっていうかゾンビですかね。肉体はありますからね。喋るし。ナンパされるし。サンドイッチは食べるけど、人肉は食べません。当時としては走るし。ハッ!!!走るゾンビの先駆け?そうやったんかぁ。ハイヒールゾンビ、なんちって。漫才コンビではないよ~ん。

敵側(?)はゾンビではなくて、亡霊ですよね。主人公にしか見えないわけやし。まぁ、ゾンビ対亡霊っていうタイトルが合ってるかもしれませんね。

物語は、ナンパ目的の二人組の男の車と、女子五人が乗った車が若気の至りで競争するところから始まります。で、工事中の立ち入り禁止の橋を渡ります。男子組は、幅寄せ攻撃も行います。勝利に貪欲です。それが原因となったのか、女子組の車は汚い(そう見えます)川に落ちてしまいます。

車に乗っていた男子は、原因っていうか遠因が自分らだっていうことは、警察には内緒にしてます。

で、汚い川なんで、なかなか落ちた車が見つかりません。そうこうしているうちに三時間経過しますが、そこで主人公の教会のオルガン弾きの女性が川から上がってきます。

女性のオルガン弾きは、勤めていた教会から、ユタ州の田舎町(見た当時はもっと田舎に思えたけど、今回見直して、結構田舎の中核都市規模のような気がします)の教会へと転職します。

ユタ州までは自分で車を運転して出掛けます。その時から、なんか変な顔面白塗りのおっさんの幻影を見るようになっていたのでした。途中で、もう廃園になった遊園地を見付け、ごっつ気になります。

田舎町の住まいは、助平の女好きの自称労働者と大家さんだけが住んでいるアパートに決まりました。勤務先の教会の神父さんも優しそうです。早速、廃園になった遊園地にも神父さんについでに連れて行ってもらいます。そこで、不法侵入したいと申し出ますが、法律違反はいけんことですと軽く説教されます。流石神父。コンプライアンスは大事ですよ。守りましょう。

このまま順調に田舎町での生活は進むかと思いきや、自称労働者はひつこく口説いて来るし、町のデパートに行けば、周りの人から無視されるし。挙げ句の果てには、公園で老紳士を顔面白塗りのおっさんと見間違えて(実は見間違えじゃないけど)、ぎゃーぎゃー喚くし。そこで、町の医者に出会います。医者は精神科医でもないのに、主人公の女性オルガン弾きに一時間も喋らせます。カウンセリング出来ないのにやった振りでお金を取るつもりだったのでしょうか。健康保険ききますよね?てか教会勤務の人は健康保険組合とかに加入出来るんでしょうか。

なんか書くのが疲れたので、最終局面に進みます。教会を首になり、町から出ようとしますが、また周りの人が自分を無視するっていう状態になったりして(ザ・ワールド状態じゃないよ)紆余曲折がありながらも、廃園になった遊園地に出向きます。そこでは、顔面白塗りの人がたくさんいました(彼らはゾンビではありません。亡霊ですよね?)。彼らに追われ、倒れ、彼らに覆いかぶされようとされたところで、場面終了。

警察官と神父と医者が、廃園となった遊園地に来て、オルガン弾きの女性がここで消えたと言ってます。足跡も残ってますし。物理的証拠はばっちりですよ。

場面は最初の事故現場へ。やっと車が引き上げられます。そこに、五人の女性が乗っています。勿論、オルガン弾きも。ちょっとだけ瞼をひくひくさせながら。

ようは、本当は死んじゃってたのに、なんか肉体と共に復活しちゃって、それをあっちの世界の人が連れ戻しましたよっていうことです。

もっと顔面白塗りの人達に追い掛けられていた時間が長かったというか、ほぼそれが大半の時間を占めていたと記憶してたんですが、実際は最後だけなんですね。

見る人によったら、かったるい映画だと思われるかもしれません。ゾンビ映画を期待しても、ゾンビがうじゃうじゃ出て来るわけでもないし。お食事シーンはあるけど、ゾンビ流のお食事シーンじゃなくて、モノホンの食事場面やし。ホラー映画として見ても、そんなに怖いわけでもないし。

でもね、なんか引き込まれる魅力があるんですよね。雰囲気がいいんでしょうかねぇ。白黒っていうか、モノクロっていう言葉の方が似合うかな、それが功を奏しているように思えました。なんかこれを無理矢理カラーっていうか着色した版があるようなんですが、どうなんでしょうかね~。

参考リンク:
WHDジャパン


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