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「演歌・オブ・ザ・デッド」公式ブログ
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DEATH TRANCE

2007年01月06日 21時31分48秒 | 映画・DVD・テレビ番組
DEATH TRANCE デス・トランス

いや~、惜しい。惜し過ぎる。
個人的には楽しめたけど、だから良かったとは言えなくて、複雑な印象を最後に持ってしまいました。

世界観や雰囲気はいいんですよね。

じゃぁ、何があかんかってんって考えると、アクションにメリハリがない、アクションが軽い、役者の演技も軽い、っていう部分かな。

世界観や雰囲気の重さに対して、軽いアクション、軽い演技っていうのを絡めて、もっと混沌とした空気っていうのを出したかったのかもしれないけど、展開の拙さも含めて効果的に作用しなかったように思えましたね。

色々な要素をぶち込んでみたんやと思うけど、それがちゃんと混ざり合わなかった感じかな。まぁ、失敗の成果を楽しんでよっていうスタンスだったのかもしれないけど、当事者以外がそれを楽しむのはちょっと難しいと思う。余程、波長が合わないとね。もしかしたら、こうい映画を作っている制作側の人達は波長が合う人が多くて楽しめるのかもしれない。でもね、商業的なものなんやから、一般的、或いはターゲット層の感覚も持っていないといけないからね。そういう感覚で見てもらったら、ズレっていうのがわかると思う。っていうか何様なんだよ、俺は。

アクションは頑張っているのはわかるけど、アクション品評会とちゃうねんから、もっと物語に絡めて見せて欲しかったのが正直なところです。ま、アクション品評会でいいんだよっていう踏み込みっていうか割り切りも足りなかったけどね。

本当に惜しいんですよね。惜しいっていっても、どこかを直せばっていうのではないんやけど。

役者を変えて、アクションの見せ方を研究して、物語の構成をもう少しなんとかすれば、ごっつ面白くなると思う。って、それはこの映画そのものを否定してるやん。あらら。

剣太郎セガールを久々に見たけど、演技はうーんでしたね。父親譲りなんやろうか。黙っていればええ感じかも。それは主演の坂口拓さんにも言えることやけど。この二人の台詞回しがもう少し上手いだけでも、結構印象は違ったかもしれない。

あ、この映画ってアフレコ?それとも同録やけど、後でトラックを合わせたんかな?微妙に口の動きと台詞がズレてて、そこに意識が集中しちゃったよ。


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2 コメント

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日本の映画制作 (鳥啼天駆)
2007-01-07 13:52:17
日本の場合、映画製作にスポンサーがチャチャ入れ過ぎ。
監督がある世界観を確立して企画を進めても、スポンサーが趣旨も分らず、お金を出すという理由だけで、俳優やスタッフ、ストーリーの変更に口を出すので、中途半端な映画が出来てしまう。
米映画でもB級クラスはその傾向が多いと聞いたが、日本の場合、ほとんどがそう。
武や駿クラスでさえ、スポンサーを意識して最近は駄作ばっか・・・
素人が口だすのは仕方ないとして、やはり監督に対する敬意を払うべきだと思う。
そうすれば、DEATH TRANCEももう少しマシな作品になったような気がする。
監督が可哀想。
まあ、スポンサーがいないと映画が撮れない現状もイタイですね。
…と熱く語ってみました。
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これに関しては (りょんりょん)
2007-01-07 15:33:03
確かにスポンサーがいないと撮れないっていう現状はどうにかしないといけないし、意識の変革をする必要があると思います。

コンピュータとかもあって、撮影する技術的な部分での出費っていうのは、昔に比べて少ないものでも、効果的に使えるようになってきているとは思うので、時間、というよりも時代が解決するのかもしれません。

しかし、これに関しては、僕は制作側の実力不足だと思います。スポンサー云々よりも。スポンサーの圧力で、役者とか、スタッフとか決められてのかもしれませんけど。

はっきり言えば、「センス」、これがないのかなって。センスは養うことは出来るけど、作ることは出来ませんからね。誰かのセンスに自分を当て嵌めるんじゃなくて、自分のセンスを自覚するのが大事なことなんじゃないでしょうか。

と、熱いようで冷静に書いてみました(笑)。
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