獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

ピカソ展 @大阪中之島の国立国際美術館 に行った。なんと障碍者は無料、介助者も無料。

2023-03-19 22:23:27 | コンサート舞台
水がとてもおいしい

今日は、日曜日、昨日、3月18日土曜日は点字ブロックの日ということで、駅前啓発活動を1日じゅうしてきた私。目の見えなくなった私。網膜色素変性症な私デスペア。
昨日はつかれたのに、体重は71.7と、全減ってなかった。それどころか少し増えたね。これは、ここ最近、毎日、カップアイスを2個ずつ夜中にたべているせいかな?

あけて、今日、日曜日。ガイドヘルパーさんに手引きされて、大阪の美術館へ。大阪中之島にある、国立国際美術館。最近、シラトリさんという中年全盲男性が、手引きをうけながら、美術館巡りをしていて、それが本や映画になったらしい。目が見えない白鳥さんとアートを見に行くという映画。

同じ中年全盲男性として、シラトリさんにまけてられるかということで、私も、ガイドヘルパーさんと一緒に、美術館へ。大阪梅田からだと、バスで3停留所ぐらい10分もかからない。あるいてでも、行ける距離。西梅田駅から地下街のドウチカをとおって、大阪フェスティバルホールのほうえあるく、地上にでて、ワタナベ橋をわたって、そこで、右折、西へ。すると、すぐに左手、南に、国立国際美術館。ガラスばりのビニールハウスのようなエントランス。そのガラス張りの四角い建物から、空にむかって、何本もの鉄パイプがのびているとのこと。まかふしぎな美術館。
そこで、5月21日まで、なんと、ピカソ展をしている。目が見えなくなって、というか生まれてはじめてピカソ展にいってみた。

デスペア的ピカソ展美術館のポイント

1、障碍者はなんと無料、介助者もなんと無料

1か月ほど前、脳性麻痺の知人から、大阪にある、国立美術館は、障碍者だと入館料は無料だということを聞いた私。その知人は、ピカソ展をヘルパーさんと見に行ってとてもよかったとのこと。
それを聞いて、私も行ってみよう。そうだ、全盲のシラトリさんも言っているしね。

エントランスにはいると、当日券を購入する列がすこしできていた、本来は、前売り券を買っておけばスムーズにはいれるけども、ぶらっと美術館ってきたくなるよね。なので、当日券売り場も2カウンターあった。

その列に並んでいると、スタッフが、私に声ををかけてくれた。

諸お手帳おもちの方は、チケット購入せずに、直接、地下1階の入り口までおすすみください。
うれしいね。一応、チケットはもらって、それを手にして、地下1階へ。エスカレーターで地下1階へ。もちろんエレベーターもあった。

とその前に、エントランスの奥に、コインロッカー、100円いれて、もどってくるロッカー。スタッフから、リュックは持ち込み禁止ですので、ロッカーにあずけてください。貴重品は身に着けておいてください。音声ガイドの料金は地下1階入場口でお支払いいただきます。

たくさんコインロッカーがおいてあった。胸の高さのコインロッカーは、入れやすいので、ほぼうまっていた。なので、ひざあたりのロッカーにいれる。ガイドヘルパーさんと同じロッカー。ガイドヘルパーさんがお金を出してくれた。まぁ、どってくるんだけどね。

手ぶらになって、私の上着の盲人ジャケットが目立つ目立つ。リュックで隠されていた、背中の、盲人の文字。黄色のジャケットに黒いゴシック文字で、たてがきで、盲人。これは目立つね。盲人とピカソ。いいね。

地下1階の入場口で、チケットをもぎってもらって、600円現金をはらって、音声ガイドの端末とヘッドホンを貸してもらう。たばこの箱ぐらいのちょっと大きな音声ガイド再生装置だった。音量の大小、一時停止ボタン、あと、テンキーボタンと、停止ボタンをおしえてもらう。残念ながら、テンキーの数字の5のところに、指でさわってわかる、ポッチはなかった。

ピカソ店の音声ガイドは、ハセガワヒロキ、22年前ぐらいのNHK大河ドラマ、キリンがくるの主役のはせがわひろき、nHKの朝どら、マンプクにもでてたね。独特なしゃべり方だの男性俳優。このハセガわさんのほかにも、美術の専門家も音声ガイド、さらにもっとくわしいガイドを聞きたい場合は、55番をおしてくださいと、ハセガワヒロキがしゃべってくれる。

耳にヘッドホンをつけて、首から音声ガイド端末をぶらさげて、いざ、地下3階へ。この美術館は、地下にあるのね。おそらく、湿度とか室温を一定に保ちやすいためだろうね。気のせいか、ピカソ展スペースは、湿度がとてもひくかった。なので、毛糸の帽子をかぶって鑑賞。黄色のキャップは、後ろの人の迷惑になるかなとおもって、ポケットにしまう私。
2、カメラのシャッター音がきこえる。

今回のピカソ展は、あるコレクターがあつめたピカソの絵、ピカソのほかにも、3人の画家の絵画もあわせて、点字されている。ごちゃまぜに点字されているようで、私は、ピカソだけを見て回る。すべての、絵画をみてたら、ガイドヘルパーさんの時間をオーバーしてしまう。

ガイドヘルパーさんに手引きされて、ピカソの絵の前に行く。私はこういった美術館、特に、人気のある美術館にははじめてきたけど、鑑賞マナーというか、鑑賞スタイルというのがあるのね。私のイメージでは、ピカソの絵の前に、黒山の人だかりができていて、前のほうの人はよく見えるけど、うしろのほうの人は見えない。そんな風景をイメージしていたけど。ピカソ展では、ピカソの絵の前に、1人の入場者がじっとたちどまって凝視する、しばらくして、その人がいなくなると、次にうしろにいた人が、そのの位置に立つ。これの繰り返し、原則、1枚の絵に対して、1人の鑑賞者なのね。絵画ってこういうふうな鑑賞スタイルなのね。知らなかった私。

私の順番がきたら、ガイドヘルパーさんが、私を前におしだしてくれる。ガイドヘルパーさんと横並びになって、ピカソの絵を鑑賞する。ハセガワヒロキの音声ガイドをきいて、キュビニズム、3次元の風景を、2次元に再構成する、それがピカソの絵の特徴。それをキュビニズムという。そんな説明を聞いて。次は、ガイドヘルパーさんの説明を聞く。
ガイドヘルパーさんは、私の耳元で、ささやくように、説明してくれる。専門家の意見ではなく、まったくの素人として、この絵はどんな絵か、その解説がとてもよかった。

この絵は、まるでバラバラ殺人のようです。馬のよこには、山東伸のジャイアント馬場みたいな男がたっています。防止の男の絵の中に、ひとつだけよく見ないとわからないところに、目があります。こちらをじっとみているような目です。リンゴやギターが描かれていますが、果物は、まるdでカビがはえているようです。

私の、想像はどんどんふくらむね。w他紙は中途視覚障害者なので、かつて美術の授業の教材で、顔の形がおかしい、正面からみているような顔と、横顔が一緒の顔になっているような、奇妙な女性の絵は知っている。それがピカソの絵、でも、もちろん、そのピカソの代表作、黄色いセーターを着た女もあったけど、帆ほかにも、オンドリを描いた絵とか、果物やギター、人がいない絵もピカソは書くのね。てっきり、ピカソは人だけを書いているのかとおもったら、そうじゃないのね。

28歳のころの絵から、86歳ぐらいのころの絵があった。若いピカソも、年老いたピカソも、描いていたのは、裸の男と女。ピカソはいつまでも、男と女の関係、愛した女性に影響をうけて絵を描いていたのね。好きになった女性によってピカソの絵はかわっていったとのハセガワヒロキの開設。

ハダカの男女の絵ということで、大事な部分はどうなっていますか?とガイドヘルパーさんにきいてみたら、すこし小さな声で、もじゃもじゃって女性の部分はかかれていますとのこと。最後の男と女という絵も、ハダカということだったので、同じようにガイドヘルパーさんにきいてみたら。女性のところは、逆三角形で、たてに線がはいっています、これっていいんでしょうか? 男性のところは、小さな大根みたいなものともじゃもじゃが書いています。

私が、インノウは書いていますか?と聞くと? ガイドヘルパーさんはインノウという言葉の漢字がおもいつかなかったらしく。私が言い換える、タマタマは描かれていますか?

えーと、描かれていませんね。いや、待ってください。もじょあもじゃとは別の線、もっとはっきりとした線で、丸がふたつかかれています。あれがきっとそうです。

とてもいい解説だった。美術館は、静かにみるものという固定観念が日本人にはあるけども、美術の本保ヨーロッパでは、静かにはみないとのこと。いろいろしゃべりながらカップルが鑑賞するらしい。私とガイドヘルパーさんはまさにそのスタイルだね。

あそうそう、喋り声は、ほとんどなかったけど、ときおり、カメラのシャッター音が聞こえてきた。どうやら、撮影はOKらしい。しゃべる声よりも、あの音のほうが気になるね。

ピカソの絵は10点ぐらいだったかな。ピカソだけの絵をみてまわるだけでも、ガイドヘルパーさんんに開設してもらってゆっくりまわると、2時間たっていた。

展示スペースをでたら、13時20分だった。11時ごろはいったので、2時間。たっぷり鑑賞できた。ほピカソ以外の絵もみてまわっていたら、6時患者足りないだろうな。

地下3階から、上にのぼる。そのエレベーターの前に、給水サーバーが3つおいてあった。とても冷たいおいしい水。展示スペースはどうやら、湿度と室温が一定にたもたれているようで、のどがからから、特に、ガイドヘルパーさんは、私に開設しっぱなしなので、のどがからからだったようで、紙コップにサーバーから水をそそいで、3牌いっきにのんでいた。私も負けずに2杯いっきにおのんだ。実においしい水だった。ピカソの絵を見れて、しかも最後飲み放題のおいしい水ものめて、ほんとよい美術館だった。これで、障碍者と介助者は無料だなんて、ありがたいありがたい。
ということで、ぜひみなさんもいってみてね。大阪梅田駅からも徒歩20分ぐらいです。5月21日までやってますよ。

帰りはバスではなく、歩いて、ドウチカをとおって梅田へ。ドウチカはなんとすべてのお店がしまっていた。ファミマもなんと休業。日曜日はドウチカは一斉休業の日にしているのね。帰りにうどんたべていこうとおもったけど、きねやも空いてなかった。なので、西梅田のサイゼリヤへ。1000円で、ハンバーグとごはん、セットドリンクバーと、ブロッコリーのクタクタというにものを食べた。注文するときに、若い高校生の店員に、ハンバーグはたべやすい大きさにきってください、めだまやきも両面焼きしてたべやすい大きさにきってくださいとお願いする。
すると、店員さん。食べやすい大きさというのは、人によって違いますので、何棟分したらいいかおしえてください。

わかりました。ハンバーグは8棟分、目玉焼きは半分に切ってください。と私。
かしこまりましたと和解男性店員。

しっかりしていた店員さんだった。店員の言う通り。私も、10年ぐらいヘルパーさんを利用しているけど、言葉が正確じゃないと、こちらの思いが伝わらないのよね。ヘルパーさんに、じゃがいもと人参を切ってください、ポトフをつくりますといったところ。じゃがいもと人参が、1センチちいさなサイコロ形にきられていた。わ私としては、もっとおおきく、ごつごつしたじゃがいもと、人参をイメージしていたのだけども、びっくり。でも、これは私に責任がある。もっと言い方があったはず。

サイゼリヤの店員さんは、若いのに、言葉をしっかりつかえている。すごいね。最近の若者はほんと、コミュニケーションが上手だね。

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