木全賢のデザイン相談室

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書評「スケッチは3分」(山田雅夫著)

2011年11月15日 | デザイン系書評100連発
<「スケッチは3分」(山田雅夫著)>


◆書評「スケッチは3分」(山田雅夫著)
1014:【書評100連発】第14発


 こんにちは!
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スケッチの効能

 久しぶりの書評ですが、今回ご紹介するのは「スケッチは3分」(山田雅夫著)です。

 以前、このブログで、スケッチについていろいろ書いてきました。

 デザイナーの仕事の中で、他の仕事と最も大きく違うはスケッチを描くことだといってもいいかもしれません。スケッチはデザイナーの得意技です。

 したがって、商品開発においてスケッチはデザイナーに任せておけば大丈夫と、中小企業の方々は考えるかもしれませんが、そんなことはありません。

 今回ご紹介する「スケッチは3分」の中に、次のような文章があります。

 「クライアントとの打合せの最中に、案件の内容などに関して、その場でスケッチを描いてイメージを具現化すると、意思の疎通が迅速かつ正確になります。その場合、相手の意見を盛り込みながら微調整していくと、よりイメージを共有できるようになります。」

 簡単な手描きスケッチ(この本では「ちょいスケ」と呼んでいます。)の効能は上の文章に尽きます。

 「ちょいスケ」が描ければ、デザイナーだけではなく、誰でも上のようなことを体験することができます。

 スケッチには、1000の言葉と同じくらいの情報量が詰まっているとも言われています。商品開発会議など、濃密なコミュニケーションが必要な現場で、もっとも役に立つ手法です。

 そのような手法を使わないのは、とてももったいないことです。

 是非、手描きのスケッチを描いていただきたいと思います。


スケッチは3分

 この本の著者は、都市工学の専門家で、芸術的観点ではなく工学的観点から「絵の描きかた」を説明しています。

 従って、スケッチなんて自分には描けないと考えている技術系の中小企業の方たちにとって、とても取っ付きやすい内容になっています。

 本の構成も論理的で、「ちょいスケ」による効果に始まり、「ちょいスケ」のための基礎練習法、描画対象別の描き方のコツなど、「ちょいスケ」を描くための知識が網羅されています。

 230ページの内に100枚を越える「ちょいスケ」のサンプルが掲載されており、見ているだけで、「ちょいスケ」を描きたくなってきます。

 新書という形式も親しみがもてるのではないかと思います。

 繰り返しになりますが、「スケッチは3分」を読んで、是非とも、手描きスケッチを描いていただきたいと思います。



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