木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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デザインコンサル費用

2006年02月28日 | デザイン契約など(相談室)


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

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■デザインコンサルタントの費用
22:【デザイン相談室】運用12

 今回は、デザインコンサルタントの費用のお話をします。

ビジネスですので、お金の話が一番重要ですよね。しかし、コンサルタントの費用というのは、そのコンサルタント個人の能力や需要によって様々ですので、一概に、言うことができません。

 従って、今回は私の個人的な考え方をお話します。


目標は年収1,000万円!

 コンサルタントの業務は、顧客との打合せがメインになります。従って、コンサルタント費用の基本単位は、打合せ回数になります。これが、前提です。

 やはり、独立して頑張ろうというわけですから、目標は少しでも高いほうがいい。せめて、年収1,000万円は確保したい。

 1年365日。土日をお休みとして、実働時間は250日。すると、1日の売上には
1,000万円÷250日=4万円 が必要になります。

 これに、雑費や必要経費1万円を加えて、最低毎日5万円を売り上げないと、1,000万円の年収は確保できません。

 しかし、有意義な打合せをするためには、事前準備が必要になります。経験則ですが、1回の打合せの準備には、同程度の時間がかかります。

 すると、1回の打合せに以下の費用を乗せることになります。
    打合せ1回  5万円
    準備期間   5万円

 というわけで、1回の打合せで最低 10万円というのが、デザインコンサルタントの費用ということになります。


10万円は高いか?

 上記は、コンサルタント側の私の考えです。

 反対に、自分が中小企業の社長だったら、今時、デザインの打合せ1回に10万円も払うのかと言われると、「ちょっと高いなあ」という感じがします。

 しかし、それ以上のコンサルタント料で、お仕事をされている方も実際にいます。その方は、それだけのパフォーマンスを持たれているわけです。また、打合せ回数に関わりなく、月数十万円という契約方法もあるでしょう。

 そう考えると、打合せ1回10万円という金額は、目安という程度の意味しかないかもしれません。

 そうは言っても、コンサルタントもその仕事で生活しているわけですから、打合せ1回1万円でいいというわけにも行きません。

 いろいろ勘案すると、打合せ1回5~10万円というのが、妥協点=相場と考えていただいて良いのではないかと思います。

 個人的には、打合せ1回10万円以上取れるコンサルタントになりたいとは思っていますが(笑)。


契約方法は様々

 さて、今まで打合せ1回いくらという考え方で、話を進めてきましたが、契約の方法はそれだけではありません。

 特に、中小企業の場合は、開発初期の費用が十分でない場合がよくあると思います。そうすると、デザインの重要性がわかっていても、外部デザイナーが使えないと言うこともあるでしょう。

 また、そのデザインコンサルタントが本当に有能かどうか、信頼できるかどうかも、簡単に判断できないということもあります。

 そんなときは、デザイナーと、毎週1回、2時間程度のデザインの打合せをするような簡単なコンサルタント契約をしてみるといいでしょう。金額はその頻度に応じて個別で決めれば、いいと思います。最初は週1回、数万円程度でいいと思います。

 また、上のような打合せ1回いくらという方法と合わせて、ロイヤリティ契約という方法もあります。次回は、ロイヤリティ契約についてお話しましょう。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
デザインロイヤルティを確実に回収する手段 (アナログ)
2008-04-21 18:30:12
デザイン料を安価にしてデザインロイヤルティを確実に回収する手段として、クライアントから製作を担当する会社に商品代を直接振り込ませず、商品代全額をデザイン会社に振込みロイヤルティを差し引き後デザイン会社から製造会社に振りこめばクライアントの個数や台数の誤魔化しを100%防ぐことができますが、デザイン業界ではこのような商慣習がございますか。また、証明できる事例や文例はございますか。
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ロイヤリティの回収について (木全)
2008-04-21 23:06:04
アナログ様
コメント感謝です。
出版業界のようにロイヤリティが慣習化していないデザインの世界では、最終的にクライアントとの信頼関係に頼るしかないのが現状です。
おっしゃるように売上に応じたロイヤリティを確保するためには、バイセル方式をとるしかありません。キャラクタービジネスではその方式を取っている例がよく見られます。
しかし、バイセルは、ある程度資本力がないとできません。零細企業の多いデザイン会社でその体力があるところは、今の日本にはないでしょう。
信頼関係だけが頼りです。
では、ロイヤリティ以外に、初期費用を抑えて、売上が立ってから回収する方法がないかといえば、そんなこともありません。考えればいろいろありうると思います。
しかし、そうは言っても、結局1年後2年後に回収することになるわけですから、やはり信頼関係の確立が最優先事項だと思います。
あまり、お役には立たなかったかもしれません。
不明な点がありましたら、またコメントください。

木全賢 拝
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