木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

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忘れられない本

2010年08月03日 | デザイン系書評100連発
<スタートレック・テクニカルマニュアル>


◆忘れられない本
【閑話休題】


 こんにちは!
 デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

 株式会社ビートップツー (木全が取締役を勤めています)

 木全の自己紹介

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 先月七月にNHK-BSでスターウォーズ特集が放映されましたが、全話観賞していて少し昔のことを思い出していました。夏休みですので、今回は昔の話をしようと思います。



忘れられない本

 人は人生を変える本に出会うことがあります。

 私には二冊の忘れられない本があります。

 一冊は就職して数年後に読んだヴィクター・パパネックの「生きのびるためのデザイン」。もう一冊は、高校生のとき友人らと初めて上京したとき、新宿の紀伊国屋で買った「スタートレック・テクニカルマニュアル」です。

 ヴィクター・パパネックの「生きのびるためのデザイン」は、工業デザイナーとして就職して数年後、自分の仕事は本当に世の中の役に立っているのかと自問自答したときに、改めて工業デザインが持っている重要な役割を教えてくれました。

 極めて辛口な内容の本ですが、工業デザイナーは必ず読むべき本です。40年近く前の本ですが、まさにこれから工業デザイナーが取り組まなければならない課題が、いくつも提案されています。


「スタートレック・テクニカルマニュアル」

 でも、今回の本題はそちらではありません。

 「スタートレック・テクニカルマニュアル」は、カーク船長やスポックが大活躍したテレビシリーズ初代「スタートレック(宇宙大作戦)」のマニアが作った本です。今でいうヲタク本です。それも、とても30年以上前に作られたものとは思えないほど充実した内容のヲタク本で、アメリカの懐の深さを垣間見させてくれます(笑)。

 今まで何度も引越しをしましたが、常に持ち歩いてきました。この本は私のデザインの原点です。

 「スタートレック・テクニカルマニュアル」はスタートレックの世界観をデザインの視点から集大成したもので、その中にはCI(コーポレート・アイデンティティ)もファッションも建築も、そして工業デザインも表現されていました。

 私は高校生のときから、漠然とこの本に著されているデザインの世界に憧れていました。

 デザイナーになってからこの本を見直したとき、自分がやりたかったのは、「スタートレック・テクニカルマニュアル」のようにデザインで一つの世界観を表現することだったのだと、得心がいったのを今でも覚えています。

 名古屋の田舎の高校生が、初めて花の東京に遊びに来て、初めての紀伊国屋本店で、唯一買った本が「スタートレック・テクニカルマニュアル」。

 多分、そのときに私の進路は決まっていたのかもしれません(笑)。



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