木全賢のデザイン相談室

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書評「すごい人のすごい企画書」(戸田覚著)

2011年06月14日 | デザイン系書評100連発
<「すごい人のすごい企画書」(戸田覚著)>


◆書評「すごい人のすごい企画書」(戸田覚著)
1011:【書評100連発】第11発


 こんにちは!
 デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

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 今回は5年前、2006年に出版された「すごい人のすごい企画書 一発で決まる!勝てる!本物の極意」(PHPビジネス新書/戸田覚著)の書評です。

 基本的には、いままで読んできたデザイン関連書籍の書評をしていますが、献本していただければ、書評を書かせていただきます。献本お待ちいたします(笑)。


採用される企画書の法則

 今回ご紹介する「すごい人のすごい企画書 一発で決まる!勝てる!本物の極意」(PHPビジネス新書/戸田覚著)は、デザイン学校でプレゼンテーションボードの説明をするときに、いつも引用させていただいています。

 デザイン書ではなく、純粋なビジネス書ですが、デザイン提案資料を作る際に抑えるべき要点をわかりやすく網羅しています。

 この本では、「すごい企画書」とは、「誰が見ても見栄えのするきれいな企画書」ということではなく、「提案が採用される可能性が高い企画書」というものです。企画書としてどちらが「すごい」かは、言うまでもありません。

 中小企業でもデザイナーでも、商品開発の第一関門は、企画書です。

 とても読みやすく、「普通の人」でも「すごい企画書」が書けるテクニックが書かれていますので、ご一読をお勧めします。

 以下にそのテクニックを、箇条書きでお伝えします。


企画書作りの心構え

 ●これからは、企画書の時代。
  「文章が苦手」「企画書が嫌い」では生き残れない。

 ●企画書作りはクリエイティブで楽しい作業。

 ●企画書の要点は「目的」「メリット」「裏づけ」

 ●ターゲットユーザーとプレゼン先の「メリット」を明確にする。

 ●相手の「なぜ」に先回りをする。

 ●真実を書いて、相手に考えさせる。
  嘘や誇張は絶対に書かない。

 ●優れた特徴を伝えるのと同時に、
  予想される欠点もちゃんと説明する。

 ●情報の集め方
  ネット検索は初歩。
  実際のユーザーでサンプルの検証テストをするなど、
  実地の情報に勝るものはない。

 ●相手の理解度を把握する。
  担当者は理解度が高くても、上司は企画の詳細を知らない場合が多い。

 ●企画書の手抜きは、必ず相手に見抜かれる。

 ●ライバルを気にする必要はない。

 ●付帯資料は、企画書には不要。別冊か、口頭で説明する。


採用される企画書の法則

 ●キラーインフォメーションを決める。
  キラーインフォメーションは必ず結論として明記する。

 ●企画書の構成は「説明型」と「インパクト型」の2つしかない。

 ・説明型
   説明を重ねてキラーインフィメーションを見せる。
   相手を徐々に説得する。

 ・インパクト型
   まずキラーインフォメーションを見せて、
   相手を驚かせ、その後、裏づけの説明をする。

 ●抽象的な見出しは使わない。

 ●文章が下手なら文章は書かない。
  箇条書きや見出しを中心にする。

 ●最初に見る場所を良く考える。

 ●ビジュアルは見出しやタイトルよりも印象に残る。
  中途半端なビジュアルは使わない。ヘタな装飾も不要。

 ●タイトルは16文字程度にする。
  最長でも25文字以内とする。

 ●本文は短いほどよい。
  内容は、適切なグラフィックで補う。

 ●本文は、1行25文字程度で改行する。

 ●書体と文字サイズは3種類程度に抑える。
  ゴシックは乱用すると読みにくい。
  明朝体は多用すると若々しさがない。

 ●一つの項目で伝える情報は三つまでに絞り込む。

 ●オリジナリティも大切。



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