
<立体の基本の六種類>
◆立体の基本
256:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第56発 モダンデザイン
こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
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【宣伝】「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
現在執筆中の本ですが、先週、初稿の校正が終わり、今週第二稿です。11月末の配本が現実的になってきました。
本の題名も装丁も決まりました。なかなかスッキリしたデザインです。今度の題名も「デザインにひそむ<美しさ>の法則」に負けず劣らず過激なものになっています。題名は出版社マターなので、任せるしかないのですけどね。
新しい本の内容は工業デザインの実用書です。新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」よりも、もう少し実務寄りになっています。教養書と言うよりは、中小企業の仕事の現場でデザインをどう扱っていいか困っている企画・設計・開発担当者に向けた実用書になる予定です。心当たりのある方は、是非ご購入くださいませ。
でも、以下の本も面白いですよ(笑)。秋の夜長は読書です。
題名「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
ソフトバンク新書
価格 735円(税込)
アマゾンでもご購入できます!(笑)
■立体の基本は掃引体と回転体
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
「シンプルデザインは美しいか」
「シンプルデザインはわかりやすい」
「造形の構成原理」
「形の基本は丸・三角・四角」
モダンデザインに関して、こんなお話をしています。
「シンプルデザイン」は「わかりやすい」から、安心で、すぐに覚えて、長く人の記憶に残り、美術やアートのように見る人に驚きを与える美しさではなく、人に安心して身近で使ってもらうための美しさなのだという話をしてきました。
そして前回は、「シンプル」で「わかりやすい形」とは、「丸・三角・四角」だというお話でした。
「丸・三角・四角」は、人にとってもっとも馴染みやすく安心感のある形ではありますが、それらは平面的な形です。製品に使うには立体にしなければなりません。
「丸・三角・四角」のわかりやすさをできるだけ保持しながら、立体化するためには、「丸・三角・四角」に厚みだけ持たせる「掃引体」と呼ばれる立体と、「丸・三角・四角」の中心軸を中心に回転させた「回転体」にするのが一般的です。
そのようにしてできた、基本的な立体が上の図の六つの立体です。
1)四角の掃引体である「立方体」
2)同じく、四角の掃引体である「直方体」
3)丸の掃引体であり、四角の回転体である「円柱」
4)丸の回転体の「球」
5)三角の掃引体である「三角柱」
6)三角の回転体である「円錐」
これらの六種類の形はどれも、しっかりと「丸・三角・四角」のイメージを残しています。
たとえば、前回、食卓を演出するテーブルウエアはほとんど丸と四角だと説明しましたが、本当は丸や四角ではなく、「円柱」や「球」ですよね。特に「円柱」は、丸の掃引体であり、四角の回転体であるため、丸のイメージも四角のイメージもあり、人がもっとも馴染みやすい形だといえるかもしれません。
工業デザインでは、基本的には、この六種類の立体を組み合わせたり削ったり膨らませたり凹ませたりしながらデザインしていきます。
最近はCADの普及によって、有機的な形体も自在に作れるようになり、これらの基本形体が使われない場合もよくあります。ただし、そのような有機的な形は、自動車やバイクのような嗜好性・趣味性の高い製品であることが多いです。実用的な製品では、まだまだ基本形体で構成されたものが主流です。
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◆立体の基本
256:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第56発 モダンデザイン
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現在執筆中の本ですが、先週、初稿の校正が終わり、今週第二稿です。11月末の配本が現実的になってきました。
本の題名も装丁も決まりました。なかなかスッキリしたデザインです。今度の題名も「デザインにひそむ<美しさ>の法則」に負けず劣らず過激なものになっています。題名は出版社マターなので、任せるしかないのですけどね。
新しい本の内容は工業デザインの実用書です。新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」よりも、もう少し実務寄りになっています。教養書と言うよりは、中小企業の仕事の現場でデザインをどう扱っていいか困っている企画・設計・開発担当者に向けた実用書になる予定です。心当たりのある方は、是非ご購入くださいませ。
でも、以下の本も面白いですよ(笑)。秋の夜長は読書です。
題名「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
ソフトバンク新書
価格 735円(税込)
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■立体の基本は掃引体と回転体
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
「シンプルデザインは美しいか」
「シンプルデザインはわかりやすい」
「造形の構成原理」
「形の基本は丸・三角・四角」
モダンデザインに関して、こんなお話をしています。
「シンプルデザイン」は「わかりやすい」から、安心で、すぐに覚えて、長く人の記憶に残り、美術やアートのように見る人に驚きを与える美しさではなく、人に安心して身近で使ってもらうための美しさなのだという話をしてきました。
そして前回は、「シンプル」で「わかりやすい形」とは、「丸・三角・四角」だというお話でした。
「丸・三角・四角」は、人にとってもっとも馴染みやすく安心感のある形ではありますが、それらは平面的な形です。製品に使うには立体にしなければなりません。
「丸・三角・四角」のわかりやすさをできるだけ保持しながら、立体化するためには、「丸・三角・四角」に厚みだけ持たせる「掃引体」と呼ばれる立体と、「丸・三角・四角」の中心軸を中心に回転させた「回転体」にするのが一般的です。
そのようにしてできた、基本的な立体が上の図の六つの立体です。
1)四角の掃引体である「立方体」
2)同じく、四角の掃引体である「直方体」
3)丸の掃引体であり、四角の回転体である「円柱」
4)丸の回転体の「球」
5)三角の掃引体である「三角柱」
6)三角の回転体である「円錐」
これらの六種類の形はどれも、しっかりと「丸・三角・四角」のイメージを残しています。
たとえば、前回、食卓を演出するテーブルウエアはほとんど丸と四角だと説明しましたが、本当は丸や四角ではなく、「円柱」や「球」ですよね。特に「円柱」は、丸の掃引体であり、四角の回転体であるため、丸のイメージも四角のイメージもあり、人がもっとも馴染みやすい形だといえるかもしれません。
工業デザインでは、基本的には、この六種類の立体を組み合わせたり削ったり膨らませたり凹ませたりしながらデザインしていきます。
最近はCADの普及によって、有機的な形体も自在に作れるようになり、これらの基本形体が使われない場合もよくあります。ただし、そのような有機的な形は、自動車やバイクのような嗜好性・趣味性の高い製品であることが多いです。実用的な製品では、まだまだ基本形体で構成されたものが主流です。
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