<累計出荷台数1億台を超え、誰もが美しいと思うiPod>
◆世界標準の美/デザインの前提
251:【デザインのコツ・デザインのツボ 100連発!】第51発 モダンデザイン
こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」 好評発売中
記事の目次
デザイン相談室の目次 デザインの考え方と運用について
デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
人気blogランキングへ
【御礼】ユニークアクセス4万超えました。感謝!
ユニークアクセスが4万を超えました!
トータルページビューも11万を超えています!
それもこれも、全て皆様のお陰です。ありがとうございます!
まだまだ、続けていきます。「デザインのコツツボ」も50本を超え、やっと折り返したところです。とにかく「デザインのコツツボ」が100本になるまでは続けますよ。
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いしたします。
【宣伝】「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
昨年末の発売以来、結局ずーっと、本の宣伝をしてます。しつこいような気もしていますが、このブログ自体、私の広告なんで、これからもずっと宣伝しちゃおうかなあ、とちょっと開き直り気味。
実は、いま他の出版社さんとも新しい本のお話を進めています。本業のほうがバタバタでなかなか進まないのですが、年内には何とかしたいと思っております。
新しい本が出るまでは、新書の宣伝しちゃいますね。
題名「デザインにひそむ<美しさ>の法則」
ソフトバンク新書
価格 735円(税込)
アマゾンでもご購入できます!(笑)
【前提3】モダンデザインが目指した世界標準の美
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
前回書いたように、この二つはデザインの前提ですが、どちらも個人の感覚の問題です。産業革命以前は、モノに対してこの2つの感覚だけで、対応していれば良かった。
しかし、産業革命以降はそういうわけには行きませんでした。
その2つにもう1つの前提が加わって、モダンデザインの思想が生まれました。
それが、
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
です。モダンデザインは誕生以来ずっと、それを追い求めてきました。
産業革命以降、大量生産・大量消費・大量輸送社会になって、大量生産しやすく、大量販売しやすい製品を作らなければならないという時代の要請によって、モダンデザインは生まれました。
大量に作るといっても、コンピュータもロボットもなかった当時の生産機械はパワーもなく不器用で、単純で無骨で不細工なモノしか作ることができませんでした。生産管理も稚拙で生産機械に融通性がなかったため、現在のようにユーザのオーダーに合わせたオプションの追加や塗装色の変更など、製品をカスタマイズすることもできず、工場は同じ仕様の製品を大量に作ることしかできなかった。
それでも、大量に売らなければならない。
同一仕様製品を安心して大量に売るには、万人が同じ形を美しいと思ってくれないと困ります。しかし、工業化社会の創成期に、「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」はなかった。
それも当然で、それまで大量生産大量販売という概念がなく、それに見合う「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」なんて必要なかった。
そのような時代の要請に従い、メーカーが安心して大量生産するために、「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」を探す使命がモダンデザインに与えられたのです。
モダンデザインとは、確固とした定義や法則が決まっているデザイン理論ではなく、その時々の工業化社会の要望に応えて、「美しいデザイン」を見つけ出していく運動だと考えたほうが分かりやすいです。
一九八〇年代にポストモダンがもてはやされ、もうモダンデザインの時代は終わったなんて言われた時期もありましたが、モダンデザインは時代時代の要請に合わせて「美しさ」を求める運動ですから、工業化社会が続く限り、終わりはありません。
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こんにちは!「工業デザイン相談室」の木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。
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今後ともご愛顧のほど、よろしくお願いしたします。
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昨年末の発売以来、結局ずーっと、本の宣伝をしてます。しつこいような気もしていますが、このブログ自体、私の広告なんで、これからもずっと宣伝しちゃおうかなあ、とちょっと開き直り気味。
実は、いま他の出版社さんとも新しい本のお話を進めています。本業のほうがバタバタでなかなか進まないのですが、年内には何とかしたいと思っております。
新しい本が出るまでは、新書の宣伝しちゃいますね。
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【前提3】モダンデザインが目指した世界標準の美
「人は美しいものに関心があり、美に快感を覚える。」
「人は美しいものに愛着を覚え、使いやすいと感じる。」
前回書いたように、この二つはデザインの前提ですが、どちらも個人の感覚の問題です。産業革命以前は、モノに対してこの2つの感覚だけで、対応していれば良かった。
しかし、産業革命以降はそういうわけには行きませんでした。
その2つにもう1つの前提が加わって、モダンデザインの思想が生まれました。
それが、
「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」
です。モダンデザインは誕生以来ずっと、それを追い求めてきました。
産業革命以降、大量生産・大量消費・大量輸送社会になって、大量生産しやすく、大量販売しやすい製品を作らなければならないという時代の要請によって、モダンデザインは生まれました。
大量に作るといっても、コンピュータもロボットもなかった当時の生産機械はパワーもなく不器用で、単純で無骨で不細工なモノしか作ることができませんでした。生産管理も稚拙で生産機械に融通性がなかったため、現在のようにユーザのオーダーに合わせたオプションの追加や塗装色の変更など、製品をカスタマイズすることもできず、工場は同じ仕様の製品を大量に作ることしかできなかった。
それでも、大量に売らなければならない。
同一仕様製品を安心して大量に売るには、万人が同じ形を美しいと思ってくれないと困ります。しかし、工業化社会の創成期に、「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」はなかった。
それも当然で、それまで大量生産大量販売という概念がなく、それに見合う「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」なんて必要なかった。
そのような時代の要請に従い、メーカーが安心して大量生産するために、「だれもが共通に美しいと感じるデザイン」を探す使命がモダンデザインに与えられたのです。
モダンデザインとは、確固とした定義や法則が決まっているデザイン理論ではなく、その時々の工業化社会の要望に応えて、「美しいデザイン」を見つけ出していく運動だと考えたほうが分かりやすいです。
一九八〇年代にポストモダンがもてはやされ、もうモダンデザインの時代は終わったなんて言われた時期もありましたが、モダンデザインは時代時代の要請に合わせて「美しさ」を求める運動ですから、工業化社会が続く限り、終わりはありません。
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