小うつな人・ケアマネな人、を応援する日記

小うつな方・ケアマネな方、どっちでもある方のために捧げる、ネタのたわごとです。めざそう癒し人!?

弱さ研究(2)

2009-12-01 21:44:49 | 弱さへの思考
人や社会はなぜ、弱さに目をつぶったり、無視したり、軽視するようになったのか。

おそらく「強さは万能」というような概念が刷り込まれたと考えられる。この概念は科学に匹敵する信頼性を持ったものである。

例えば、優秀な人間というようなものを育成するために選別したシステム(受験やいい会社に就職とか官僚になるとか)に乗り、勝ち抜くことが幸せにつながるという考え方である。だが、これはすでに、現代に合っていないということは、誰もが徐々に感じているはずである。
優秀な人間の定義は、常に戦い続けて勝ち続ける人間であろうか。人生は高校野球ではない。むしろ負けることが多いのではないだろうか。そして、負ける側が多勢のはずである。
にもかかわらず、「負け=弱いから」という構図が思考を支配し、弱さへの軽視につながったと考えられる。それは優生学というような「科学と思われた神話」によると考えられる。そこからの脱却と思考転換が、今、求められているのではないだろうか。
次回はその視点について考えたい。