静岡ラーメン放浪記2

ラーメン大好きな管理人が、自ら食べ歩いた静岡のラーメン店を巡る紀行文。
最近では居酒屋放浪記になりつつあります。

やきとん@静かな夜

2021年02月16日 07時12分29秒 | 居酒屋
やきとん@静かな夜



 今夜は久しぶりにあのお店に行ってみよう。
というのもこのコロナ騒動です。
去年初めて入ったお店がもう閉店されていたり、休業だったり。
居酒屋業界は苦難の連続です。



 本日のお店は「やきとん」さんで、住宅街にポツンとある老舗です。
ご年配のご主人がお一人でやっていらっしゃいますから、これも気になりますね。
お仕事終わりの午後9時すぎ、何とかお店の明かりが見えて一安心です。
まずは引き戸を開けてお店に愛りました。

 先客はおらず、ご主人がぼんやりとテレビを見ていました。
「やってますか」
「おい」
私は広いカウンターの真ん中あたりに座りました。

 「瓶ビールと手羽先ください」
「おいよ」
ここのご主人は寡黙で、無駄な言葉は一切話しません。
たまにテレビの話題を振ってもまず返しはないです。



 出てきたビールで一人乾杯です。
ご主人は焼き台で手羽先を焼き始めました。
いわゆる強火の遠火というやつで、たった1本の串ですが、かなりの時間を掛けて焼いています。
テレビでは森さんの話題で話が進んでいますね。

 ほかに話題がないせいもあるんでしょうが、見ていても面白くないですね。
一つの失言をつついてオリンピックを止めさせようとしている勢力が働いている感じがしました。
他人を非難しているときは自分が安全なので、皆さん一斉に同じ方向を向いている感じですな。
下手に弁護すると自分に火の粉が掛かってきますから、皆さん同じような意見になります。



 さて、手羽先が焼きあがってきました。
ここでは上品にお箸でいただきます。
というのもあらかじめ蒸してあるので、身離れが良いんですね。
骨から身がほろほろと離れていくので食べやすいです。

 味付けはあっさりと塩です。
ここの手羽先も独特な味で美味しいですね。
またいつかあの「一番鶏」さんの手羽先に出会いたいものです。
今夜は他にお客さんが来ることもなく、最後まで静かでした。

 ビールを飲み干してこれでお会計です。
小銭を用意してあるので850円を硬貨で取り出します。
テーブルの上に数えながら置いていき、それを渡そうとすると、そのまま置いておけばいいよと声がかかりました。
そのままお店を後にします。

 実はこのお店は自宅から歩いて3分です。
それなら家で飲んでも同じじゃないかという声が聞こえてきそうですが、その通りです。
でも、たった1杯だけですが、寄り道をしていきたくなるんですね。
いつもごちそうさまです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする