1月17日(火)
路地裏やなかなか逝けぬ雪だるま
諦めていた。
其の弌・ゴミ出しでフロントガラスの雪かきをしてその朝滑った。何度も滑ったので気を付けていたのだったがまさかというところで滑った。ゴミ出しの朝は暗い足元も暗いわずかに凍ったところだけが白く光っていた道路など油断してはいけない全体が凍っていたのだった。あっという間もなくひっくり返った。ついた手がどうなっていたのかの記憶はないただはっきりしたことは爪が剥がれそうになったことだった。これってひどい仕打ちです。その昔拷問で生爪を剥がすという残酷な拷問があったことを人づてに聞いたことがある。その人は江戸時代の生き残りで希少価値の十分ある人だった聞いたときは空恐ろしかった。刃物で切ったわけではないものだから血は出てなかったただうす暗い灯りの下で見た爪の爪の色が黒く変化していた。
爪って黒かったか。
滑ったのだ、今日審査の市民展はまた落選だろうと観念した滑ったのだもの。痛みだけがいつも残るものだ。
其の弐・9時半開始の審査が始まってからお昼になっても電話が入らなかった。この前入選したときは電話が入っていたのだ。ここで諦めた。落選。ま、来年もあるとこういう時はまだ50年も生存できるような気がしてるのだった。アナタねえ生きてせいぜい5年だよ。80歳と決めたじゃないの。
朝は食べてないのでしっかりお昼を済ませクラブ展に出向く。ヤダな。落ちたもの。ここでいきなり特選の報告が静かに入る。えーーーっ。うっそ。公開前ということで耳打ちだけだった。思いがけなくその場で静かに50センチほど飛び上がる。たぶん飛び上がっていた。集まっている20人ほどは皆が出品しているのだ大声は不謹慎無礼。
途端にやれやれやっと自分にかせた箍がはずれた思いがしたのだった。後はまだ卒業していない豊川に専念できる。思えばこれまでの長い道のり15年はあったろうか。しかも出品作は自家プリントだったのだ。ともすれば白トビぎりぎり淡い色合いはデポではやってくれない自分で出したのだった。ここが嬉しい認めてもらえたことが。
ありがとうクラブの皆さんそして先生。
一人祝杯を挙げてます。今日はとっておきの〆張鶴でしょう。こんな時が来るかもととっておいた。ありがとう長岡。
卒業したからとて慢心しないようこつこつ写真を撮っていこうと気を引き締めるのでした。いい日だ。
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