先日、とある駅でふと頭上を見上げたら長い蛍光灯がむき出しになって輝いていた。自分のいる頭上だけでなく、駅全体に拡がっている光景をみてふと昔のある日を思い出した。
子供のころ授業中に震度5クラスの大きな地震に遭遇した。4階にいた私たちはカタカタと揺れを感じた瞬間、「机の下に潜れ!」の先生の号令のもと、皆必死で机の下に潜ったが、激しい揺れに身体が左右に振られ机の脚にしがみつくのが精いっぱいだった。
ゴー!ドドドー!っという地鳴りとガシャン、バキンという物が壊れ激しく落下する音が続き、目の前でコンクリートの床が突然割れ4階から階下が見えたときの恐怖は一生忘れられない。その時は子供心に死を予感した。
揺れがおさまり、先生が「皆大丈夫か!全員校庭に避難!」の号令に皆机下から這い出た。周りを見渡すと頭から下まで埃でまっ白。でも気が付いたらひとりが頭から血が噴き出ているではないか。天井から蛍光灯が落下し、その破片が頭に刺さったらしい。ハンカチで押さえてみんなと一緒に避難したが、手当の甲斐がありけがは幸いにも大事至らなかった。それ以来、蛍光灯がむきだしの状態をみるとその真下にはいないようにしている。
身近に潜む地震時の危険は頭上の蛍光灯だけでなく、窓ガラス、家具、テレビなど普段のものが凶器と化す。
ネットで蛍光灯落下防止の商品をみつけた。ご参考まで。