現在の住宅建築は建築基準法に基づく耐震基準により建設されている。これであらゆる大地震が来ても大丈夫、倒壊しない?という保証は全くないのが事実です。
日本建築学会ではそんな疑問に「市民のための耐震工学講座」で次のように述べている。
「つまり新耐震基準の目標は,地震によって建物がこわれないようにすることではなく,「建物を使う人の安全を確保する」ことと言えます。普通に考えると「こわれるような建物では困る」と思われます。しかし,どんな地震に対しても軽い被害でおさめるのは難しいことですし,経済的にも割に合いません。町中を見回した場合に100年前の建物で残っているものはそうたくさんありません。そう考えると,100年間に一度来るか来ないかの地震で全くこわれないほど強く建物を設計することは,不経済と考えられます。」(出所:日本建築学会 市民のための耐震工学講座)
確かに一戸建てやマンションの住宅に対する倒壊、焼失などの地震リスクを完全保証する工務店や建設会社、メーカーはない。一部、数年の短期間を保険などを利用して保証するケースはあるが、永久保証は聞いたことがない。
100年に一度の地震が迫る中、このような耐震基準で良いのだろうか。限界なのだろうか。