祈りうた(道を求めて 教会へ)
教会へ 1 昏(くら)い道を通っていたどこを歩いているのか どこへ向かっているのか わからない そのくせ自分の足だけに頼っていたのだった けれど ほんとうは...
祈りうた(道を求めて 祈ります 教会への道案内)
道を求めて 祈ります ―祈ります ―祈っています 今朝のワイドショーで聞いたのだった 司会者が言い ゲストが言ったのだった 苦しい状況に閉じ込...
祈りうた(道を求めて 初めての教会に微笑みがあった)
道を求めて 初めての教会に微笑みがあった その教会は平屋だった。小さかった。ステンドグラスが小窓にちょっと映っていたが、それがなけ...
祈りうた(道を求めて しあわせの歌「一冊の決定的な本」)
しあわせの歌 一冊の決定的な本 1 しぬまでに「決定的な本」と出逢えるだろうか?―十九の頃、思い悩んだのだ ったあの本かこの本かと何年も探...
祈りうた(いのち 朝って結構いい奴なのだ)
朝って結構いい奴なのだ カーテンといっしょに夜を開けるとまぶしいものがくるしかった寝床を照らしてくれる ...
祈りうた(いのち あなたはさがされている)
あなたはさがされている 1 置きざりにされた雨が ビニル傘を探している 傘はボロボロのか...
祈りうた(でくの坊 「同情疲れ」のひと休み しあわせの歌「同情疲れ」って疲れる)
「同情疲れ」のひと休み 「同情疲れ」とか「共感疲労」とかの言葉がある。 つらい状況やかなしい状況などに置かれたひとたちに対し、共感・同情が強くなりす...
祈りうた(道を求めて まんなかに)
まんなかに ひとりより ふたりがいい ふたりより さんにんがいい さんにんのまんなかに ...
祈りうた(でくの坊 ふたりぼっち)
ふたりぼっち ケンカしたあとかんがえた ふたりとも親はもういない きょうだいもいない 子どもたちは独り立ちした の...
祈りうた(でくの坊 一本の木と二本の足と)
一本の木と二本の足と 庭の木は一本で 冬の寒さにも 夏の暑さにも 耐えている 耐えて立っている ...