八木重吉と太宰治と 詩人の八木重吉は、病んだ我が子の代わりに自分が病みたい、と詩に書いた。作家の太宰治は、子どもより親が大事と思いたい、と小説に書いた。 どちらもほんとうの親心かもしれない。いや、どちらも真実のニンゲン心かもしれぬ。 八木重吉は、生涯、神の手のひらの上で詩を書いた。太宰治は、晩年、神の手のひらにのりたい思いで小説を書いた。◆言葉に愛を宿したい。◆ご訪問ありがとうございます。