峠三吉『原爆詩集』序     　二〇二三年の八月六日が来た。必ず思い浮かべるのが、峠三吉『原爆詩集』の初めに置かれたこの詩である。ご存知の方も多いだろうと...

二〇二三年八月九日・ナガサキ     黒焦げになった少年の写真を見た 長崎の少年 原爆に焼き殺された少年 ...

灰色人     １ 善人のなかに善が住むのはあたりまえ しかし　じつは悪も忍び込んでいるのだ 私はオール善人などと思い上がるわけにはいかぬ ...

眼に優しい     眼に優しいものは 心にも優しい   とがった眼は優しくない 心も傷つけてしまう ...

楽しいココロの色は   楽しいココロの色はどんな色だろうまだ見たことのない色ではない一度二度見ただけの色でもない ...

あい     アとイだけなのに  どうしてこんなにも隔たりがあるの?   みんながほしがっているのに...

こころ     くらげではないから こころは透けてはみえない   だから　言葉にしなくては 行いでしめさなくては ...

川の声     川のそばを通ると 川が声をかけてくれる   ぼくはちょっと止まる その声はぼくのこころを知っているよう ...

 『絵本　はだしのゲン』に導かれて   　   　中沢啓治『はだしのゲン』の絵本に導かれた。 　広島市の平和教材から『はだしのゲン』の引...