祈りうた(導かれて 渥美清の俳句)
渥美清の俳句 小沢正一の『散りぎわの花』(文春文庫)の中に、渥美清(あつみ・きよし)の俳句が載っていた。渥美清は、ご存知の「フーテンの寅さん」である。 ...
祈りうた(でくの坊 眼)
眼 1 中学生のとき おまえ眼が怖いよと 同級生にいわれた 大学生のとき あいつ怖い眼をしていたなと 通...
祈りうた(でくの坊 少年 「嘘」のねがい)
少年 少年は盗みをした 少年はしらばくれた 少年は盗みをし、しらばくれた けれど とがめられなかった 少年は石を投げた 玄関のガラスを割った ...
祈りうた(いのち 雨 地続きの暮らしの尊さ)
雨 烈(はげ)しい雨のなか 娘は保育園へ子どもを預けにいく 息子は職場へ働きにいく きのうしたことを きょうもする ...
祈りうた(でくの坊 葉書一枚)
葉書一枚 なんとなく寂しい日には 郵便受けをのぞきにいく 来る時間は知っているのに それより早くのぞいてみる ...
祈りうた(いのち 空)
空 カーテンのすきまから夜が出ていく 泣きじゃくっていた赤ん坊にも夜明けが来たのだ ...
祈りうた(導かれて 河野進の詩「見ている」に導かれて)
河野進の詩に導かれて 河野進の「見ている」という詩に導かれた。 見ている 河野 進 ...
祈りうた(導かれて 河野進の詩「できた」に導かれて)
河野進の詩に導かれて 河野進の「できた」という詩に導かれた。 できた 河野 進 ...
祈りうた(でくの坊 一本の木と二本の足と)
一本の木と二本の足と 庭の木は一本で 冬の寒さにも 夏の暑さにも 耐えている 耐えて立っている ...
祈りうた(でくの坊 ふたりぼっち)
ふたりぼっち ケンカしたあとかんがえた ふたりとも親はもういない きょうだいもいない 子どもたちは独り立ちした の...