祈りうた（ウクライナ 檻（おり）ー二〇二四年）
檻（おり）―二〇二四年１ ナワリヌイ氏を悼む真冬の檻に閉じ込めた猟師が来て檻のなかへ銃を向ける害を為すから撃たねばならぬ それが正義だ檻の外へ出られるのは―骸（むくろ）となったとき...
祈りうた（ウクライナ 暴虐―二〇二二年）
暴虐―二〇二二年１まさかそんなことは起こるまい！そう あなたも私も予想したそんなことがあってはならぬ！そう 私もあなたも願った―二〇二二年二月二四日だが それは起こった、起こってし...
祈りうた（戦争 共存）
共存 ―お互いに平和を保ちなさい（聖書） じつに共存である 草も花も虫も鳥も そしてミミズも みごとな共存なのである あの...
祈りうた(でくのぼう 楽しいココロの色は )
楽しいココロの色は 楽しいココロの色はどんな色だろうまだ見たことのない色ではない一度二度見ただけの色でもない ...
祈りうた（ウクライナ 一両の戦車に）
一両の戦車に 一両の戦車に 三名四名の兵士 一名の兵士に 四名五名の家族 家族の一...
祈りうた(ウクライナ しろい雪)
しろい雪 雪 といわず しろい雪 と そのひとはいった そのひとは しっているにちがいない ...
祈りうた（ウクライナ 臆病と優しさと）
臆病と優しさと波風の立たないところに真実はないのだつぶった片方の目で むごたらしい光景...
祈りうた（ウクライナ この暗さの向こうへ）
この暗さの向こうへどこまでも濃い闇だろうか この暗さは大晦日に生まれるひともいれば元旦に亡くなるひともいるいのちは日と関わりなく明るい日はいのちと関わりなく暗いだが どちらを選ぶに...
祈りうた（でくの坊 世界、その「日常」の光景４）
世界、その「日常」の光景４ ―さあ戦局を見ましょう ニッポンのテレビ局の司会者が口を開く あちこちの局を回る軍事評論家がおんなじ解説をす...
祈りうた（ウクライナ 世界、その「日常」の光景３）
世界、その「日常」の光景３ 真っ直ぐな道に びっしりと並んだ自動車 座席からおりて 真っ直ぐな道の びっしりと並んだ自動車の前で ...
祈りを、うたにこめて
