道を求めて 初めての教会に微笑みがあった その教会は平屋だった。小さかった。ステンドグラスが小窓にちょっと映っていたが、それがなければ、町の集会所と見まちがえたかもしれない。質素な
教会へ 1昏(くら)い道を通っていたどこを歩いているのかどこへ向かっているのかわからないそのくせ自分の足だけに頼っていたのだったけれど ほんとうは灯(あか)りが恋
私は性善説というものを信じない。我が身を省察すればするほど、大昔の中国の思想家の説を胡...