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【オンライン】〈地球が決めた死刑廃止〉死刑廃止のために国際社会の連携を求めて〜「死刑廃止国際条...

 アムネスティインターナショナルのオンラインイベント。死刑廃止国際条約発効30周年企画。
 アムネスティ本局からの現状報告。世界の3分の2が死刑制度を実質廃止している、と言うことは日本は立派な後進国と言うこと。イランやサウジアラビアすらも近年死刑が実施されていない。核廃止条約に調印してないこと、報道の自由ランキングでも下位にランキングされるなど、日本は立派な後進国であることを、いい加減国民は自覚すべき。現在はCOVID-19の影響で世界的に死刑が激減しており、我が国でも半年間死刑執行がない。一方、死刑は精神障害者、知的障害者に不利であると言う問題も指摘(特にアメリカ)。アムネスティも、日本が東アジアでリーダーシップを発揮するなら、死刑廃止に動いて欲しいとのこと。
 おっ、保坂展人世田谷区長登壇!死刑廃止を推進する議員連盟元会長。最初は亀井静香氏が動いていたのですね。なるほど、最終的に刑法から死刑をなくすには、まず執行を停止する働きかけからですね。
 2008年になると裁判員制度が始まります。ここで死刑は裁判員全員一致でないと死刑判定できないようにする案が議論されたが、失敗したと言う。バイデン政権も発足後死刑廃止に動いており(と言うか彼の公約の1つだ)、日本も他人事てはいられない。
 小熊真司さん、現在の死刑を廃止する議員連盟会長。死刑の廃止には世論以上に政治の決断が大事だと言う。「重犯罪の抑止に死刑制度があると思考停止してしまう」と言うのは説得力あるなあ。例えば、遺族へのケアの問題でも、死刑は一時的に溜飲を下げる以上のことは何もしない、それでは遺族に配慮したとは言えない。そういう議論が見えないのも死刑制度の弊害。
 平岡元法務大臣、過去にはちゃんと死刑制度に反対の法務大臣がいたのですね。河井克行、ここでもろくでなしだなあ>平岡法務大臣に死刑執行しないことを批判。
 後半はジャーナリストの青木理氏と憲法学者の木村草太氏のトークセッション。
 憲法には「絶対に」と言う条文はほとんどないが、「残虐な刑罰」に対しては絶対に禁止、と言う条文があるそう。で、「残虐」の定義が揺れがある。確かに腕を切り落とすのが残虐で命を奪うのが残虐でない(昭和23年日本国憲法発効時の解釈)、と言うのは、今日はどう考えてもおかしい。しかし、学者さんの立場では、「残虐」と言う言葉の定義に揺れがあることを考えなければならないと。その代わり、憲法を支持しているのは国民であり、判定は裁判官でも執行は国民にも責任がある、と言う考察は鋭い。そもそも死刑執行は死刑囚にも当日伝えられる訳で、何その恣意性は?国民の総意と言いながら、偉い人の好き勝手でやっでるだけじゃん!なるほど、確かに自分が死刑執行ボタンを押す立場になったら、躊躇する人が大半だろうけど、それでも一部の人間はボタンを押せるから、死刑が完全になくなる訳ではない、か。
 被害者感情論も興味深い。被害者感情を満たすなら、死刑以外のもっとさんきやくな刑罰も用意され、選択する余地がないと整合性がとれない、と言う議論で死刑制度を残すおかしさを説明。
 冤罪問題。素晴らしい、最高裁で結審すれば完了、と言うのは正しくなく、その後新しい証拠が出てくれば再審がありうるわけで、死刑はそうした公平な裁判制度のある意味欠落と考えられる訳ですね。
 すごいなあ、高校生でアムネスティの会員になって、スピーチも下手な大人より立派。と言うか、香港の民主運動とかでもそうだけど、常識でガチガチの大人たちより若者の方がきちんと考えてますね。平岡さんの回答、知らないことが一番の根っこではないか、と言う指摘。
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