DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

文明にブレーキをかける

 まず、戦争を止めるために、ワタシたちは何をすべきなのか。あまりに大きな力を目の前にして、私たちは呆然と立ち尽くす。それでも何かしなければ、考えなければ。
 平気で日本も軍備強化をとか、ロシアとの国交を断て、ロシアとのビジネスを断て。とか勇ましいことを言う人がいるが、それはまさにロシアとやっていることが同じであって、論外。
 個人レベルで言えば、ウクライナの人々を支援、例えばウクライナ難民を受け入れる、ウクライナの食料支援に寄付する、などが一番やりやすいし、喫緊の対策。
 で、その先を考えると、ロシアの弱体化を目指す。と言うのがあるが、別に国力が低下しても戦争はできる。北朝鮮なんか世界でも最も貧しい国の1つであるにも関わらず、核を保有し、ミサイル技術も持っている。むしろロシアの弱体化はそうした暴れん坊としてのブレーキがかからなくなる危険性すらある。
 戦争への歩みなんて、突然一気に始まるものではなく、小さなことの積み重ねだ。私はそういう戦争の芽を摘むことに関心がある。
 普通の人が当たり前のように受け入れているたくさんのことに、私は反対してきた。オリンピック反対は、ほとんどの人が経済的理由から同意はしてくれても、戦争や人権侵害のトリガー(今やオリンピックの金メダル争いは、国威発揚のプロパガンダレベルで、恐怖すら覚える。オリンピック施設建設で住処を奪われた人たちもいる、人権侵害も確実にあった)としての反対は自分だけだ。宇宙開発も、地球の環境破壊を宇宙に持ち出すだけで、逆に環境保護を徹底的にやり抜く前に宇宙進出なんて、ウクライナと同じ侵略行為にしか見えない、と私は主張したが。まだまだ同意してくれる人はほとんどいない。
 私は文明のあらゆるところに戦争の芽が宿っていると考える。この文章を打ち込んでいるスマホやPCですら、そのテクノロジーは戦争武器と隣合わせだ。21世紀が情報戦の時代だと言われるし、毎日やってくるスパムメールの攻撃性、誹謗中傷による「指殺人」は言うまでもなし。
 つまり、私は人類の文明のほとんどを批判する必要があると考えている。
 そんなことをして文明を何でもかんでも批判して文明のデメリットを止めても、進歩のメリットの享受の方が遥かに大きいぞ、と言う反論は、今されても、と思う。そもそも私の文明批判が実際に文明の進化を止める力など持ってもいないのに、意見のうちから批判されても、半ば言論封じ込めにしか思えない。ズバリ、僕の主張が実際に世界に影響して、何某かの結果が出てから批判してもらいたいものだ、と思う。
 あと、テクノロジーそのものには罪はない、使う人間に罪があるのだ、と言うのは、確かに正論だとは思うが、そもそもテクノロジーの進歩自体が兵器技術に始まり、民生に応用されている例は枚挙にいとまがなく、完全に軍事と切り離せる技術を探す方が難しい。民生で良心的な応用された技術が再び軍事技術にフィードバックされたりした場合、特定の個人の責任に帰することが常に可能なのか、と疑問に思っている。
 とにかく、日常的な制度やテクノロジーの隅々に、戦争の芽は宿っている。私はそういう覚悟で今後も文明批評をしていきたい。
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