領土問題うざいpart2

　高熱で病人の私にとって一番刺激的でしんどいと感じられるのがこの領土問題の報道。テレビをつけてこのニュースをやっていたので、すかさずニュースをやらないEテレにチャンネルを変えた（笑）。正直、レベルの低いワイドショーよりも心臓に悪いと感じられる。
　なぜ領土問題が心臓に悪いか？どんな外政問題よりも一番“戦争”に近い問題だからである。香港の活動家みたいなザコが上陸したことなんて正直どうでもいい。韓国なんか竹島で上陸軍事訓練する直前まで行ったそうではないか（幸い韓国側も大人の対応でさやをおさめたようだが）。領土問題はいきなり武器を振りかざす人間が表に出てくる大変ナイーブな問題である。経済摩擦などと違い、人々の生活とほとんど関係のない（まあ近海で漁業を営んでいらっしゃる方には立派な生活問題だが、残念ながらニュース視聴者の大半はそうではない）問題ゆえに、マスコミは大した罪悪感もなく小さな炎にどんどん油を注いで大きな炎にしている感がある（もちろん日本だけでなく中国韓国も同様）。
　住民が住んでいる北方領土ですらまだまだ解決には時間がかかる。ましてや無人島の竹島や尖閣諸島の問題は下手すりゃ今後数百年くすぶり続ける問題だ。私はむしろ、問題を解決することに専念するより、この火種をいかにして“炎上”させないか、と言う方向性で心を砕く方が賢いのではないかと思っている。ここであえて“炎上”と言うネット用語を使ってみたが、まさに今回の領土問題はネット上の刺激的な民衆のリアクションがそのまま現実世界に飛び出してきた典型的な問題だと思う。だから、こうしたネットの空虚な“興奮”が治まった次の世代に実際の解決を任せ、今は火種を大きくしないことに気を配る方が良いだろうと考えるのである。