DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

ターナー展@東京都美術館

 天気も体調も悪いけど、ターナー展観に行かないと。京成で向かうが、昔は博物館動物園駅と言うのがあって、上野公園の娯楽施設に行くのには重宝してたのになあ。現在は終点京成上野まで行って、上野公園を通ったり動物園通り(昔路面電車が走っていた不忍池沿い道)から行ったり。やはり土曜の午後は混んでる、それでも昔フェルメール展(4~5年前、まだ美術館改装工事前)で入場1時間待ちに比べたら(笑)。最近は東京都美術館の企画展はほとんど来ているような気がする(夏にはルーヴル美術館展に来たし)、自分の趣味にドンピシャと言うことか。
 水彩画は油絵に目が慣れてる人間にはやや淡白で、やはり油彩の大きい作品に惹かれる。風光明媚な田舎の風景ではミレー的な牧歌的風景を味わえる一方、大海を越える帆船をモチーフとした作品には素晴らしい躍動感がある。どちらも「崇高sublime」と言うキーワードで彼の哲学を説明している。しかしそうした哲学は宗教画などに現れると思っていたが、ターナーは宗教画はやっていない。
 まだ印象派の時代には早い?作家だが、印象派を思わせる作風もある。後期印象派を思わせるぼんやりとした作品が晩年の作品にいくつか見られる。その一方、多数のパトロンに愛されながら、ポリティカルな主張も作風にあり、ナポレオン戦争戦勝で役所から注文された作品に負傷者の乗った帆船を描いて戦争の悲惨さを強調してみたり。やはり後世に残る作品を残す作家は必ずと言って良いほど同時代の評論家からは厳しい評価を受けるようだ。
 平日に来ると年配のオバサマ方が多数だか、やはり週末はデートする若者カップルが多い。3フロアに渡るボリュームのある展覧会(と言うか、現在に残る作品が2万点もあるので、周辺作家の作品などは一切なく完全にターナーオンリーの展覧会)だった。と言うことで3時半から閉館の5時半まで観賞にたっぷり2時間かかった。
 あら、西洋美術館でラファエロ展が来週まで?参った、予定がもう入らないな。
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