【羽】
宿の壁に鳥が描かれていた。
鳥ばかり描いていた絵師がいたことを思い出す。
手を伸ばして壁に触る。触れていると
羽が幾枚かこちら側に飛んでくるように思えた。
聞こえる鳴き声は眠り歌代わりになるだろう。
目を閉じて祈る。
まぶたの裏の空と羽が鳥への敬いと礼になるようにと。
flake15『羽』
宿の壁に鳥が描かれていた。
鳥ばかり描いていた絵師がいたことを思い出す。
手を伸ばして壁に触る。触れていると
羽が幾枚かこちら側に飛んでくるように思えた。
聞こえる鳴き声は眠り歌代わりになるだろう。
目を閉じて祈る。
まぶたの裏の空と羽が鳥への敬いと礼になるようにと。
flake15『羽』