【ワシントン=柿内公輔】欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは21日、ユーロ圏のキプロスの格付けを、すでに投機的水準の「BBプラス」から「BBマイナス」に2段階引き下げたと発表した。
見通しは「ネガティブ(弱含み)」で、一段の格下げにつながる可能性がある。
フィッチは、キプロスは2014年まで景気後退が続く見通しで、予想より財政状況が弱く、「銀行の資本増強をめぐり不透明感がある」と指摘。
キプロスは6月に欧州連合(EU)に財政支援を申請したが、協議の遅れも経済状況の悪化の一因としている。
キプロスをめぐっては、ムーディーズ・インベスターズ・サービスやスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も投機的水準に格付けを引き下げている。
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