東証マザーズ、大証ジャスダックの新興市場に上場している企業の株価が堅調だ。
電機や自動車といった輸出関連株が円高の影響などでさえない中、個人投資家らの資金が新興株に流入しているようだ。
京大の山中伸弥教授のノーベル医学・生理学賞受賞で脚光を浴びたバイオ関連のほか、成長が期待できるスマートフォン(高機能携帯電話)やSNS(交流サイト)と関わりの深い銘柄を中心に人気を集めている。
マザーズ上場企業の株価指数である東証マザーズ指数は2日、前日比8・32ポイント上昇して386・94と、6カ月ぶりの高値水準をつけた。
東証1部全銘柄の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)と7月末からの上昇率を比較すると、TOPIXの2・1%に対して、マザーズ指数は19・2%。
日経ジャスダック平均株価も今月2日まで3日続伸し、約5カ月半ぶりの高値となった。
9月末からの値動きを見ると、先月、山中教授のノーベル賞受賞が決まったことを受けたiPS細胞の関連銘柄の株価上昇が目立つ。
関連試薬などを販売するタカラバイオの上昇率は6割を超える。
スマートフォンやSNS関連など、今後の成長性が期待される分野の銘柄も好調。
KDDIのスマートフォン向け応用ソフトに音声認識技術が採用されたアドバンスト・メディアの株価は、9月末と比べて2・4倍。
米アップルの小型タブレット型端末「iPad
mini(アイパッドミニ)」が発売された2日、配信する電子書籍の需要が増えるとの連想から、イーブックイニシアティブジャパンの株価は一時、前日の終値から17%超上昇した。
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