アリスイ (蟻吸) は北海道、本州北部では夏鳥 として繁殖しておりますが、本州中部以西では冬季に越冬のため飛来する冬鳥 ですが、その数は極めて少なく「珍鳥」です。
キツツキは身体が地面と垂直になるように木の幹に止まるのが普通ですが、アリスイはキツツキの仲間 なのに普通の鳥のように身体が地面と平行になるように木の枝に止まります(→ 木の幹にはほとんど止まりません)。
アリスイの背中には赤茶色や焦げ茶のまだら模様が入っており、全体が爬虫類ぽいウロコのように見えるのが特徴です。 また、頭頂から背中の中央に黒茶色の太いラインがあり、よく目立つ過眼線 も同じ色をしています。

アリスイは警戒のために頻繁に首を傾げて後ろを向く奇妙な行動をとるので、不吉の象徴とされることもあるようです。 アリスイの尾羽には黒褐色の横縞が5本ほどあります。 体の割に小さい可愛らしい?目をしています。(↓)

翼の下の体の模様が「市松模様」なのもアリスイの特徴です。(↑)(↓)

アリスイ(蟻吸)という和名の由来は、主にアリを食べる からで、好物の蟻を捕える時は、古木や地面の蟻の巣に細長い舌を差し入れ蟻をからめ捕ります。 アリスイの舌の長さは約10㎝もあり、頭の大きさに対して鳥類最長の舌 ということで、ギネスブックに登録されています。