兄の遺品整理して

まず一番失礼な相手は　ＮＨＫでした。
契約解除するのに遺品整理だと言っているにもかかわらず
テレビを処分した証明書がありますか？
とかとか　亡くなったことに一切触れずに
自分勝手なことばかり話して
最高裁で勝ったことで舞い上がっているのか
まるで「何でも通る」が如くのムカッとする態度の対応だった。
他は　ほとんどまず亡くなった事へのお悔やみの一言があった。

更に、WOWOWとかは入会するのは簡単だが
退会する方法は　ホームページを探して探して
やっとみつかるほど宝探し的存在になっている。
場合によってはパスワードを入力しないと
HPを開くことさえできない事もある。
気をつけないと永遠に支払い続ける事になりかねない。
特にＰＣで処理していて明細不要としている場合や
公共料金を含めてカード決済していると
家族すら分からないままになってしまう。
100円程度の手数料なら領収書を郵送してもらっていた方が良い。
契約番号やら聞かれても何も無ければ答えられない。
自分のためと言うより自分が亡くなった後の為に
家族が困らないように手数料を払ってでも郵送されていた方が良い。

領収書には　色々な情報も書かれているので
相続人には　必須書類になります。
電気代等は　遠隔操作で切ったり入れたり電力量読み
するので領収書不要にしていると
個人番号やらデータが無いとPC処理を含めて何も出来ない。
ちなみに　電話しても何十分もメロディーが流れるだけと
なることが多々ある。
私も数度かけ直してやっとつながった。

次に　難儀した事は
自動引き落としの銀行の処理です。
放置された通帳の記帳はできない。
ここ数ヶ月の出入りを出してもらうには
本人で無いので
亡くなった事を言う必要があります。
銀行は、一言亡くなったと言えば大変なことになります。
自分が相続人であることを示す必要があり
以後　口座は停止したままになる。
その相続人であることを証明するのが大変なのだ。
私の場合　兄弟なので
配偶者、子、親、祖父母、兄弟と兄弟は5位の相続人となるので
4位まで居ないことを証明する必要がある。
他の兄弟が死別していても
亡くなった兄弟の子にも相続権があるので
甥姪と付き合いの有無にかかわらず
相続放棄してもらう事が必要になる。
いずれにしても
戸籍謄本や祖父からの原戸籍等　もの凄く大変な作業となる。
ちなみに　原戸籍等は　年金関係や生命保険等にも必要になる。
例え受取人に指定されていても
大概　入院手術等するので結局必要書類になる。
銀行関係や不動産の名義変更等は　公正証書と実印で大丈夫。

不動産は　相続税の範囲になり3000万＋600万×相続人なので
不動産取得税も要らないので名義変更を早急にしておかないと
処分に困るようなことが生じるので注意。
私の場合　兄は話せないところまで脳梗塞が進んでいたのだが
意思表示は可能だったので　公正証書の作成が可能だった。
亡くなる2ヶ月前に作成して正解でした。

負の遺産となりうる物は
特に　ローンと不動産
私の場合　ローンが無かったが
不動産が月々管理費が4万と固定資産税等
年間60万程の維持費が生じる。
始めから負の遺産が予想されたので
老人ホームへ入れた段階で処分を考えていたので
司法書士さんと最善方法を相談していた。

不動産を司法書士に頼んで委任状を作成して
生前中に処分しようとしたり
意思表示が可能な間に相続の公正証書の作成したり
亡くなってからの名義変更
と遠回りして約30万費やしたが
現金と異なり不動産は名前付きなので
処分しようとすると名義変更が必須となる。
ちなみに
生前中に私に名義変更する方法として
譲渡や買い取りを考えたが
名義変更即日売却とはいかない事が分かった。
名義変更して5年以内に売却するともの凄い税金がかかる。
その点、相続すると即日売却可能になる。
相続するのが一番良い方法だと分かった。

何が大変やったかと言うと
特別介護老人ホームへ移るのに住民票を移動させる必要があった。
これは　健康保険証や障害者認定等の処理が
ホームの人が代行してくれるのだが
ホームの自治体で手続きする為に
住民票の移動が必須になる。
特に　住民票の移動に伴って実印が無効になるので
不動産からみが有る場合は注意が必要だ。
移動と同時に実印登録をしておく必要がある。
公正証書を作成する場合にも
公証人に本人確認してもらう時に印鑑登録を利用する
こともあるので印鑑登録は必ずしておくこと。

住民票の移動には
税金関係を含めて1日仕事となる。
介護保険や高額医療費の請求を全部手続きする必要があり
ホームでは代行してくれない。
特に腎臓関係は超高額になるので
高額医療費とは別の手続きがいるので注意が必要になる。
亡くなる前に入院するとホーム退所になるが
これらの手続きを全て代理手続きをし直す必要になる。
正直ホームで逝ってくれれば手間が省けると
思ったものだが　ホームでは「みとり」はしない。
兄の場合病院へ移る折　
退所に伴う住民票の移動を1週間待ってもらった。
病院へ移り5日目に亡くなったので
結局　これらの手続きをしなくて済んだが
2つの自治体での処理が残った。
と言うのは　高齢者の一時的移動の場合は
健康保険証は　旧住所の自治体のままになっていたからだ。

ともあれ
相続人が困らないようにするには

①　元気な間に　公正証書を作成しておくこと
　　特に不動産を持っている場合は絶対必要となる。

②　クレジットやキャッシュカード等
　　パスワードや暗証番号等のノートを残しておくこと

③　有料ブログ・通信・携帯等は　解約方法を明記したものも残しておくこと
　　入会方法は書かれていても退会方法が不明な事が多い。
    ちなみに携帯の解約は死亡診断書と本体を持っていくと解約できる。

④　公共料金等の領収書を残しておくこと

⑤　銀行口座は複数の口座に分散しておくと便利だ
　　一行にまとめた方が良いと思うだろうが
　　まとめると一度にキャッシュカードで下ろせる金額が20～50万になる
　　2行に分散させていると1度に100万下ろせることになる。
　　1行にまとめていると全部下ろすのに数ヶ月かかることになる。
　　あくまでも亡くなったことを言わない場合ですけどね。
　　既に記帳されない通帳は何の役にも立たない。
　　自動引き落としされているのが何かを解明するのが大変やった。

⑥　お金に執着するな。
　　相続人に全てを任せるのが一番です。
　　動けなくなると頼れるのはお金だけになるのか
　　もの凄く金に執着してくる。
　　死期が近くなり自覚してくると頼れるのが金だけになるようだ。
　　所詮棺桶に入るのは印刷された六文銭の紙切れだけ。

⑦　PCを含めて顔認証や指紋認証等はしないこと
　　まさか首から上や指を切断して冷凍保存する訳にはいかんでしょう。