イッキに春の日射しの角田山に花を見に出かけました。
五ケ峠からの稜線の道沿いにたくさんの「クスサン」の繭みつけました。
中に抜け殻と先端から這い出た跡があります。
:Wikipedia
クスサン(楠蚕)は10cm以上にもなるヤママユガ科の大きな蛾で、卵で越冬。
アメシロでかくしたような白毛の長い幼虫は、夏にこんな6~7cmの楕円形の繭を作って9~10月に羽化。
夜の明かりに飛んできた巨大なモスラ?にビックリしたことありません?
糸を撚り合わせた網目状の穴の繭は、スカシダワラ(透かし俵)と呼ばれるそうです。
刃物でないと切れないほど丈夫な造りの繭は鳥にも食えないと思います。
小学生の頃、昆虫好きのカズちゃんにクスサン教わったのを思い出しました。
こんなにたくさんの繭が枝に付いてても、秋になって葉っぱが落ないとちょっと見つけられません。
この繭の数は去年の角田山系にクスサンが大発生したのでしょう。
越冬した卵がみよける夏にかけて、毛虫だらけの角田山は豊富な餌に鳥が喜ぶことでしょう。
峠からすぐに雪割草が。
最近の植栽で赤い花が見られるようになりました。
ミチノクエンゴサク(陸奥延胡索)が群生してます。
ネット見ると中国原産、乾燥させた根の鎮痛作用が生薬とされていますが、なんと春の開花時に地上部の全草を採取して軽く茹でて、おひたし、白和え、ごまあえ、酢の物、そのまま薄くころもをつけててんぷらにとあります・・・がケシ科アルカロイド毒と聞いてちょっと怖いです。
ショウジョウバカマ(猩々袴)
淡い赤が猩々(しょうじょう:中国の伝説上の動物)の赤い顔と、葉の重なり具合が袴を連想させることから名づいたとされます。
春一番に咲く花は、虫の好きな黄色が有利と聞きましたが匂いとか形状とかに工夫があるのでしょう。
教えてもらいましたが名前忘れました。
ヒメカンスゲ(姫寒菅)
小型なので姫。
丈夫な葉は古くから菅笠や蓑などに利用されてきました。
トライアスリート小菅さん思い出しました。
トキワイカリソウ(常盤碇草)
冬でも常緑から常盤の名が付いたそうです。多雪の日本海側にあるのはほとんどこれのようです。
生薬の名は淫羊霍(いんようかく)。
羊が食べて精力絶倫になったという伝説から付いた名でバイアグラと同じ薬効があるというのは興味深いところです。
スミレサイシン(菫細辛)?
葉っぱのハート形はタチツボスミレ(立坪菫)でしょうか?
ネコヤナギの仲間でしょうか?
ハナバチかミツバチが群がっています。
数珠のように垂れ下がるケキブシ(毛木五倍子)
道端に一面のカタクリ(片栗)。
県知事認定「にいがたなりわいの匠」逸子さんのお手伝いで小鍛冶屋山菜農家料理でカタクリのおひたし食べ過ぎたカミさんは翌日ハラの調子が・・・だったようです。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」特に食べすぎはクダル・・のです。
芽吹きの前はアブラチャン(油瀝青)の黄色い花が目立ちます。
むかし果実や樹皮の油を灯油にしたんだそうです。
香りの木、クロモジも仲間のようです。花が似ています。
山頂は平日でもご覧のにぎわい。
新潟の人、昭和47年完成の関屋分水路に尽力した稀有の先覚者横山太平翁像が山頂に。
観音堂前でゆっくりお昼すれば誰もいなくなります。
さわやかな春の角田山の花見でした。
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お会いできませんでしたね。
名前忘れた花は「コシノコバイモ」です。
よく見つけましたね。
写真はさすがですね。
雑草という草はないんですと言われた昭和天皇思い出しました。
草花の名前はそれぞれに意味があって面白いです。
イモ?と思ってたらユリ科、コシノ(越の)コ(小)バイモ(貝母)なんですね。
貝が寄り集まったような鱗茎から貝母(ばいも)となづけたと図鑑にありました。
花の内側にある網模様から付いたアミガサユリの小型種とも。
角田山のは有名らしく、絶滅危惧種につき採らないでとありました。