ＷＡＬＫ！！

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クロアチアのスプリットというクロアチア最大の沿岸都市





そしてその旧市街が世界遺産にも登録されていて夜歩くととくに自分が今「現代」にいるのか「過去」の世界に迷い込んでしまたのかわからなくなるような錯覚を起こさせるほどの雰囲気を持った町
















その町で韓国人の「ジヨン」と出会った




このジヨンは旅をしながら習字アーティストとして街角に座り商売をしている子





うちらがお昼出発のバスに乗るまでの間もう一回その町に足をのばして遺跡に座りながらパンを食べていると、遠くから見た目日本人らしき女の子が歩いてきた。





ちょうど隣ぐらいに持ってきた荷物を広げて、近くで商売をしている人たちと気さくに話している。



普通の旅人が持っている雰囲気とは違う。




広げている荷物を見ていると作品の見本があった。







かっこいい！！




単純にそう思った。




ちなみに相方のグリコも小学生の頃から旅に出てくる前まで２０年書道を習い続けていて、準師範の資格と「香結」（こうしょう）という書道界での名前まで持っているんだよね





今回の旅にもひっそりと書道セットまで持ってきていた。




これはチャンスとその商売の仕方を見ていると向こうから




「WHERE　ARE YOU　FROM?」




と声をかけてきてくれて




そっからは向こうは新婚旅行で世界一周をしているうちらに興味を持ってくれ、うちらは「ジヨン」の持つ自然でありながらどこか新鮮な空気に惹かれていった。




荷物を見ていてもらってもいい？？と言われ平静を装いがら自分にオーダーされやしないかとドキドキしているグリコ





しばらく話したあとジウンが字を書き始めたとき何かピンと一本「芯」の通った張りつめたオーラのようなものが張り詰めて、その姿勢に惹きこまれていく





その空気が外人さんにも伝わったのかそれともただ珍しいからなのかはわからないけど、人がどんどん集まってきて、ひっきりなしに質問攻めにあっている




一区切りそんなやりとりをみていると、ジヨンはうちらに




「いつまでスプリットにはいるの？」


と聞いてきた。




「あと１時間したらバスで次の町へ行くんだ」






と話すとまたジヨンのまわりに張りつめた空気のようなものができてうちらも黙って少し遠めからそれを見ていると韓国語ではなく英語で一言



「WALK」






と書きその下に



「EARTH　 TRAVELERS　EARTH　 LOVERS」






と書いた。その瞬間




「これうちらに書いてくれてるんじゃない？？」



とテンションの上がるかで＆ぐりこ



真剣なジヨンといやしくも待ちきれないかで






そして書き終わると自分が書いた証明のハンコをおしてプレゼントしてくれた






「EARTH　TRAVELERS　EARTH 　LOVERS」



改めて自分たちが今まさに地球をあるいて旅をしていることに気付くのと同時にその地球を愛する気持ちをどっかに大切に持っていなくちゃいけない気がした。



「WALK」




そう。誰もが地球を歩いて生きているんだ。






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