鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

市財政と議会

2019年04月13日 09時54分01秒 | Weblog

 三重県の財政が厳しいと、県知事・県議会選挙を前に新聞で記事として取り上げられていたりしました。このことについて、知事の財政運営という観点から記事が書かれていたりしたのですが、これは三重県全体として考えると、政治の責任が半分しか語られていないと考えます。

 次の図は、学生インターン生への説明や、自分の報告会で用いたパワポ資料からです。要点は、自治体の財政について、議会にも責任があるということです。 「行政はお金がないのか」と一般質問で行政側に問う議員の方がいらっしゃったりしますが、議員一期目から違和感を感じています。なぜなら、行政の持つお金は、つきつめれば『税金』なので、それを他人事かのように言葉に出されることは、税を使う意識に乏しいのではないかと思うからです。

 行政は、することが義務付けられているものや、総合計画にのっとった事業を基本にして、予算案を作成して議会に提案します。そして、それを議会は審議して、修正が必要であれば修正をして、認めるのか認めないのかを決めます。この議決という大きな権限が議会にあるわけですから、厳しい財政状況というときに、議会が関係ないふりはできないと考えています。

 ですが、「あれも、これも」と税を使うことを提案するばかりで、その実現のための財源は、行政に考えろとばかりに質問される方もいらっしゃったりします。ですが、財政に対する責任は議会にもあるのですから、提案するのであれば財源についても考えを持って臨むことが、議員には必要と考えています。

 ただ、財政の課題について10年、20年といった期間で考えられることはあまりなく、4年間の任期期間、もしくは単年度での視点が多いのではないかと思います。しかし、財政破たんや財政危機といったことは、決して他人事とはいえなくなっている今、多様な視点や考えを持つ議会が、財政について真摯に議論する必要は、これまで以上に高まっている、というより、必須の事項だと考えます。

 たびたび、ブログにも取り上げさせて頂いたりしますが、国の「平成31年度予算の編成等に関する建議」について、ぜひご一読頂いて、議会と財政、そして私たちの生活について、一緒に考えて頂ければと思います。

■「平成31年度予算の編成等に関する建議」

 


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