中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「変なあんちゃん」に口あんぐり!

2009-01-25 16:08:38 | Weblog
 早くも今年の目標が途絶えてしまった。きのう24日、年明けから続けてきたこのブログを書き忘れてしまった。今ブログも2年目に入り、何も毎日続けることもないかな、と思っていたが、元旦に書いたことで「やっぱり毎日更新を目標にしよう」と心に決めた。ところが、きのうプライベートのことで忙しく、おまけに夜はしこたま飲酒をしたため、つい書きそびれてしまったというわけ。俺の決心など、そんなもん。我ながら、軽すぎる!

 出直しだ。リスタートのこの日、子供2人を連れて京都に行った。「そうだ、京都、行こう!」ってやつ。なぜか小学校で日本の歴史がブームになり、上の子がいつも「源頼朝ってどんな人?」とか「足利義満っていつ死んだの?」とか聞いてくる。だもんで、一度京都の寺に連れて行こうと考えた。

 「金閣寺」と「銀閣寺」。京都を代表する2つの古刹を巡って、日本の悠久の歴史に思いを馳せたわけだが、子供たちは「フーン」てなもの。特に、銀閣寺の方は改修中でさらにガッカリ、一通り歩いてすぐに出てきた。

 それはいいのだ。今回書きたいのは、金閣から銀閣に向かうバスの中での出来事。向かい合うように座っていた年齢は25歳くらいの男が、執拗に声をかけてきた。「おじさん、おじさん…」。俺か?そんな目で彼を見たら、さらに「おじさん、おじさん、おじさん…」とニヤニヤしながら話しかけてくる。はっきり聞こえるのは「おじさん」という言葉だけで、何が言いたいのかさっぱりわからない。

 おそらく精神的な障害を持っているのだろう。見た瞬間にそう思ったが、怒鳴りつけるわけにもいかない。横に座っていた家人は「ほっときなさい」と言う。しかしなあ…。すると、あんちゃんはおもむろに立ち上がり、俺の方に来た。そして右腕をむんずとつかんだ。おい、何をする!大声で言おうとしたが、ほぼ満員のバスの中だ。しかも、普通の人とは違うのだ、彼は…。腕をつかまれながらも、無視をした。

 2、3分後、彼は運転手に何事か言いながら、降りていった。運転手の扱いを見ていたら、客にもかかわらず、すごく邪険にしていた。これは推測だが、毎日同じ停留所でバスに乗り降りしているので、市バスの運ちゃんたちも「あ、彼だ!」とわかっているのかもしれない。

 あの手の人を扱うのは、難しい。タイトルに「変なあんちゃん」と書いたが、自分を「変だ」と認識していないのだから困りものだ。もし「おじさん…」と言いながら刃物でも突きつけてきたら…。ああこわ。観光気分が、あの瞬間だけはどっかに吹っ飛んでしまった。