中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

期待の選手…個人的には「関本」

2009-01-13 17:06:19 | Weblog
 3連休が明け、この日から阪神の「新人合同自主トレ」が鳴尾浜で始まった。彼らの顔を見つつ、虎風荘の山本寮長ら関係者に新年のあいさつをしようと出掛けて行ったのだが、こっちの予想とは違い、取材関係者、1、2軍コーチ、スカウトなどでごった返していた。グラウンドをのぞくと、アマ野球担当で手伝いに来ていた岡本が「ブログ書くために来たんですか?」と言う。何やと?確かにちょっとは書こうと思ったが、その一言でやめた。また、今度にする。

 で、この間予告した通り、個人的な「今年の期待選手」を何人か挙げてみたいと思う。もちろん、阪神で、だ。タイトルにも書いたように、まず筆頭は関本。彼に何を期待するか、と言えば“リーダーシップ”である。

 今年でプロ13年目、31歳になる。現在の選手会長・赤星とそうたいして年齢差はないが、今までは「若手」というカテゴリーに入れ、そんな目で見てきた。まだ実績が伴っていなかったから、年齢だけ適齢期でも、そんな扱いをしてきたわけだ。しかし去年、それなりの実績を作った。もう十分「主力」と呼んでいい。

 今の阪神を引っ張っているのは、金本、矢野、下柳といった「アラフォー世代」。そこに、赤星、新井らが加わって核を形成している。赤星以外、すべて他球団からの移籍選手で、生え抜きが少ない。個人的には、ここに堂々と関本が加わるべきだ、と思っている。

 彼の明るいキャラクターと、率先して動く力は、もはやチームにはなくてはならない。前にも書いたように、今岡より上だろう。そこに、鳥谷が出てくれば、いい“縦軸”ができる。

 彼以外の本当の「若手」では、昨年故障で棒に振った高浜と、2年目の壁にぶちあたった上園。他の選手は、伸びしろが少ないし、もはや伸びたとしてもたかがしれている。高浜あたり、野球ができる環境さえ整えば、大きく成長する可能性があると思うのだが…。今度また、鳴尾浜まで足を伸ばして見てこよう。