中村正直の「頑張れプロ野球」

ベテラン野球記者の本音ブログです。

「有馬温泉」で、つかの間の休息

2009-01-11 17:38:23 | Weblog
 雪がチラチラ舞っていた。空は青かった。なのに、白いものが落ちてくる。落ちてくる、という表現より、はるか彼方から吹き飛ばされてきた、という方が妥当だろうか。おそらく、日本海に降った雪が、有馬まで風にあおられ、飛んできたと推測できた。有馬の湯にどっぷりつかりながら、そんな雪景色を見ていたら、すべてのことを忘れ、いい気分になった。

 家族総出で「有馬温泉」に出掛けた。3連休の中日。大勢の観光客で渋滞が予想されたが、行きも帰りも全く混んでいなかった。連休とはいっても、不景気な今の世の中だ。温泉でのんびり、という気持ちにはならないのかもしれない。そう考えると、自分たちは恵まれているのだろ。ただ、日頃のストレスなどを思うと、温泉でつかのまの休息を満喫したってバチは当たらない。

 着いてすぐ、室内の温泉につかった後、昼食をはさんでから露天風呂に入った。昼間の酒が、いい具合に身体に染みて、心地良い。外気の寒さと、温泉の温かさがうまい具合にマッチして、疲れをスッと癒してくれた。これでまた、次から懸命に働こうという意欲が湧いてきた。帰り間際になって、チラチラの雪が横殴りに変わった。2人の息子が、弾けるように外へ飛び出して行き、雪とじゃれ合っていた。この光景もまた、心を和ませた。

 たまには、こんなことがあっていい。