忘れないうちに(笑)感想文です♪
オーケストラのチューニングが始まる前から、
演出家による謎かけが始まっている演出。。。
・・・私には、どういう意図なのかわかりませんでしたが、
最近は、こういう演出が増えましたねぇ。
時代の流れ?
聖霊の名前を持つ女が、
神の前で結婚式を挙げた男が破った誓約を、糾弾する物語。
しかも、神が復活して勝利し悪が滅びる復活祭の日の物語。。。
教会におけるタブーを、ありとあらゆる場面で犯していたのにも、
何か意図があったのだと思うのですが、
どうしてそうしたのか、考えつかなかったです。。。
演出ノートが掲載されているであろうプログラムを買えば、
もしかしたら書かれていたのかもしれないですね。
サンタ役の清水さんは、リート歌いのイメージがあったのですが、
ヴェリズモ、歌えるんだ!と感心しました。
これから何度も歌って、完全にレパートリーにしてほしいです♪
ローラ役の方は写真よりも舞台姿の方が色っぽかったな~。
マンマ・ルチア役の方は、低音がすっごく豊かに鳴っていて、
クラスターな私から見ると、うらやましいことこの上なし!
ヴェリズモ・オペラは、あの分厚いオーケストラの上から、
どうやって声を客席まで届けるかが、一番の問題だったりします。
100人くらいいる楽器奏者がワーッと演奏しているのに対抗して、
たった一人の声が聞こえなければなりません。
例えるなら・・・ガラス?
薄いガラスや普通のガラスなら、声という名の弾丸は、
貫通して向こう側に簡単に届きますが、
ヴェリズモオペラのオーケストラは強化ガラス。
貫通して向こう側に突き抜けるためには、
専用のライフルと弾が必要でしょう。
ガラスにヒビを入れるだけではいけないのです。
一瞬だけ突き抜けるなら、なんとかなるかもしれませんが、
オペラ1本を通して突き抜け続けるのは至難の業。
私の声はヴェリズモには向かないので無理です。
伴奏がピアノだったら、あるいは会場が小さかったら、
歌えるかもしれませんが。
声を破綻させず、安定した歌を常に供給しつつ、
ドラマを表現する・・・。
二期会創立60周年記念公演の中で、若手中心の公演。
サッカーで言ったらU-23代表のオペラでしたが、
二期会の将来を楽しみにさせる、よい公演になったのではないかと思います。
歌が聞こえなくなるかもしれない危険性を孕んだところでは、
反響板がわりの舞台セット(壁)をうまく利用できるように、
うまーく立ち位置が組まれていましたしね♪
でも、次は違う演出で見たいかな
パリアッチに関しては、また明日・・・か、明後日!