アメリカで、バイオリンの名器を盗まれる事件が発生したそうです。
バイオリンは、あの有名なストラディバリウス。
300年前に製作されたもので、
日本円にすると6億以上もの値段がつくと報道されています。
あるオーケストラのコンサートマスター(首席奏者)の楽器で、
演奏会の後、駐車場で襲われて、奪われたのだとか。
そのコンマスも、怪我をしているかもしれませんよね。
楽器を奪って・・・どこかでお金に換えるのでしょうか。
自分で持っていて、演奏する・・・なんて可能性も、ない訳じゃないですよね。
犯人が演奏家なら・・・その演奏は大して上手くないでしょうね。
どこかでお金に換えるなら・・・どこでお金に換えるのでしょう。
6億の価値があると報道されている楽器。
犯人も、6億で売りたいでしょう。
が、それを換金する時に、犯人はリスクを負わなければなりません。
6億の値段がつくものを、
「どうしてアナタが持っているのですか?」と問いただされるはずだからです。
「あの駐車場で奪われたストラディバリ」と知りながら、
それを買う人もいるかもしれない?・・・そうかもしれないですね。
でも、それを買う人も、同じリスクを背負うことになります。
リスクを考えるなら・・・6億の価値が、1000万円になるかもしれません。
犯人にとっても、換金できないよりはマシでしょう。
・・・な~んてことを、以前にもこのブログに書いた気がします。
私の楽器は、幾らの価値があるでしょう。
大学に入る前に通ったレッスン代と交通費。
大学の学費・交通費・必要な諸経費。
留学で使ったお金。
大学院の学費・交通費・必要な諸経費。
オペラスタジオに通った時の学費・交通費・諸経費。
学生時代から今日までのレッスン代・交通費・スタジオ代・伴奏者への謝礼。
楽器をメンテナンスするために使ったお金。
楽器を維持するために使ったお金。
衣装代・メイク代・研修費・・・。
交通事故で、楽器は破壊されました。
私の楽器は幾らの価値があると、他人は評価するのでしょう。