大工風の道

仮設住宅ってわけでもないけれど、
ま、しばらくここで様子みようっと。

大樟と月

2008年04月08日 | 屁理屈と愚痴
暗くなって、例によって野外炊飯で夕食を。
本日のメニュー。
スパゲッティ カレーカルボナーラ風。
話少し脱線。
茹でたパスタをレトルトカレーと生卵であえただけ~。
粉チーズをふりかけると、これが案外いける。



さて、朝、ほかの職人たちと同じように作業を始めて、午前中はおおむね材木のスミツケと刻みとに費やし、午後はパソコンに向かって、次の現場の図面描きと見積り。
夜、職人らが帰ってから一息ついて、再び図面描きか、下請けの業者さんとの見積り合わせの打ち合わせを重ねる…。

今刻んでいるS野邸に重なる形で、次の新築が入ってきている。
大工であり、工務店の代表であり、設計事務所でもあるわけで、一人何役かを兼ねるわけで、まあ人の1.5倍ほどは働いているつもりで、全然儲からないというのが問題なわけで、それでも、気よく、発注してくれる施主さんがいるからこそ、こうして生活しているわけでもあるので、出来る限りのことをしようと…。

次の物件のことで鈴鹿市の建具屋さんと打ち合わせるのに、昼間描いておいた自分なりの建具の概略図面をもって、夜、T橋氏と例のパスタを軽く食べてから、ひとり出かけた。

金額も大体自分が描いたあたりで、建具工事全体の価格を提示。
「いい線をつきますねえ」なんていわれて、「なんとか努力して、このあたりで抑えてほしいな」…、なんて感じで。

実際一本一本見積もると、絶対にこれより高くなる。
そのあたりは信頼しあった業者同士だから、やや曖昧さを残しても後でもめることがない…って範囲をお互い心得ている。
だから、予算の厳しい現場では、こういう見積りをするしかない。
いままでこれでなんとかおさまってきた、という根拠のない実績に甘えて。




後、のこすは屋根工事と左官工事の見積りか…。

あまりに月がきれいだったので、建具屋さんちに向かう途中、長太の大樟(なごのおおくす)とのアングルでパチリ。



三脚、小さいのしか持ってなかったんで、ちょいと手ぶれしちゃった。









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夜中建築予定の現場に寄って帰る。
いろんな時間に、近くを通るたびに立ち寄り、イメージを重ねる。

月は完全に沈んで、星がきれいな夜なのであった。

おお、なんか正統派なブログだ。久々に…。

(写真、下の二枚=三重県鈴鹿市にて)