大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

とうとう赤ずきんちゃんは性悪オオカミに食べられてしまいました―滋賀県嘉田知事と小沢一郎

2012年12月01日 14時16分59秒 | 日本の政治

こんなに見え透いたシナリオは,面白くもありませんね。
滋賀県在住の人以外は耳にしたこともない名前です。嘉田由紀子滋賀県知事です。
一体どこから湧いてきたのでしょうか。ボウフラでもあるまいし,湧いてきたとは失礼かも知れませんが,ともかく初耳に近い名前です。
この人が,「日本未来の党」の党首だそうです。
一体何処が未来なのか判りませんが,ともかく原発が嫌いなんだそうです。嘉田氏が新党結成の声を上げ,「この指とまれ」と幼稚園の遊戯みたいなことを云って,最初にとまったのが,なんと悪名高い小沢一郎です。これほど滑稽なことはありません。政界でも1,2を争うようなとんでもない悪人が,最初にこの嘉田知事の指にとまったのです。
しかも小沢一郎は,これもたった数ヶ月前に,「国民の生活第一」なるポピュリズム見え見えの党を立ち上げたばかりなのに,惜しげもなくこの「第一」の党名さえ捨てて,「未来」に合流したのです。
当然,伏流として事前交渉があっての合流でしょうが,誰が見てもこの党の実力者は小沢一郎です。
小沢一郎は,なぜ党首にならずに陰の人に甘んじたのでしょうか。
恐らくは,自らが落ち目であって,党首になれば今以上に支持を失うことを認識したからでしょう。
小沢一郎に対する嫌悪感は,たとえ検察審査会での再審が結果として高裁無罪に確定しても,全国に充ち満ちています。
すでに「過去の人」の範疇に入った小沢一郎を支持する人の数は指折り数えるばかりになってしまったことを,自身思い知ったのだと思います。。

それにしても,圧倒的に未知の人―嘉田知事に的を絞ったのは,相変わらずの女性好きからではありませんか。
民主党所属当時の,長崎県出身の薬害訴訟で名を売った福田衣理子衆院議員に逃げられての代替として,いささかの姥桜ですが,嘉田知事を選んだのではありませんか。
女性は御しやすいと,タカをくくっているのではありませんか。どうせ来月の衆院選挙までの話ですから。
嘉田未来党が今回の衆院選挙で多数を占めるとは思えません。しかも,後から後へと,雑魚のような小政党が寄ってたかってきました。
マスコミの中では,「選挙互助会」とまで酷評されています。
なんと支持率コンマ以下の社民党や共産党までが,崩壊寸前の身を寄せるように,この未来党に集まってきたのです。社民党なぞ,党本部の家賃も滞っているというのに。
こんな寄せ集めの未来党に未来があるのでしょうか。

それでも,センチメンタル・ポピュリズムに酔い,原発コワイコワイ病に侵されて,原発さえなくなれば,日本の未来がどうなろうと構わないと考えている人たちに,ある程度の支持が期待できると思っているのでしょうか。
無責任な話ではありませんか。

行き着く先は,性悪オオカミに食べられてしまう赤ずきんちゃんのような話を地で行く悲喜劇でしょうか。


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