備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『レミゼラブル』@LONDON(2020)

2020-01-03 23:53:33 | 他言語ミュージカル
過去のレミゼまとめはコチラ


"囚人の歌"
オープニングの
イントロがゆっくりめ。
これは全体を通じてだが、
一発目のジャッジャーン
で、特にそれを感じた。

ジャベ、待機時間では
手元の資料は無く、棒立ち。
途中から部下に渡される。
警棒もないし、帽子も被らず。

バルの隣の奴隷は倒れないので、
バルが手を貸すことも無い。

名前を押し出され、喰ってかかる程度。
ここのバルジャベで微妙に距離がある。

捌けるギリギリまでバルを観るジャベ。

"仮釈放"
鞄を渡され、赤いベストを着る。
泉で乾きを癒す。下手寄りに川が有るらしい。
(今まではどちらかというと上手寄りだったけど)

そのまま、汗水働かされる。
労働作業は、稲穂狩り。
この作業がキレキレに二回。

そこにリトエポとリトコゼが
無邪気に走ってきて、転ぶ。
それを起こそうと近寄ると、
お前は前科者だぜ、と母親に言われる。

この最後に残った善意を
黄色い仮出獄証を見せることで、
全てなくなるという小芝居は採用。

そんなバルの前に、ガブ役者登場。
コインを投げてると、
ガッと、足で踏み、カツアゲ。
この小芝居も生き残る。
そのコインを宿代に。

掴んだ後、天を見上げる小芝居。

その後、宿を求めるが、
やはり拒絶され、殴られ、蹴られ、
おまけに、最後、思い切り、村人に
蹴り上げられるバル。

って、いくら何でも、
駄目押しと言わんばかりに、
蹴り上げられるマイム、必要?

"司教"
そんなどの家も扉を閉ざされる
バルの元に、司教様登場。

一晩の食事と宿を与えるが、
皿から犬喰いで、かっくらう。
そんなバルに対する司教の行いに、
司教の妹が明らかに拒絶し、
司教から説得されるマイム追加。

で、銀の燭台を”フライート”
するも、そんな高音で逃げない。

あっさり、捕まり司教の元に。
司教様、靴履いてますやん、
全然、寝起きだけど、バルのために、
急いでやってきた感が無いんですけど。
(素足か靴を履いてるかに拘る人)
と思ったら、素足だった。

この司教様、黒人さん。
素足が黒いので靴を履いてるように見えた。
見せ場は大変にソウルフルに歌い上げましたとさ。

ジャベ、アンジョ、エポ、コゼ、
と、主要な役が黒人さんになっては来てるけど、
司教様が黒人さん、というのは初めてかも。

"ヴァルジャンの告白"
まず、燭台を見続ける。
この間がポイント。
そして、一個ずつ鞄に入れていく。

まぁ、大変に歌い上げるバル。
ただ、それは声楽ではなく、
ミュージカル発声。

仮出獄証は結構、散り散りに破いて、蒔くタイプ。
そこまでの飛距離は無く、オケピ止まり。

"1日の終わりに"
ここの労働者にテナが居なかったような。
(マットさんの時の話。アンダーテナの時は普通に居た)
ファンテの独り、圧倒的な存在感。
(周りが新演出レミに慣れないなか、
大変に慣れたカンジで、登場)

更に、工場長の彼女と、
取っ組み合い、思い切り、
のしかかった、マウントをとった喧嘩に。

いや、そこまで騒動になれば、
二階から降りてくるよね、と、
ちゃんと、下手の階段を使って、市長登場。

で、ワザワザ降りて来ながらも、
後は任せた、と工場長に頷き、
言い寄ろうとするファンテには、
手で制止し、そのまま、下手の階段で、
振り返る演技もなく、退場。

こういう些細な演技に
ちょっと、アンタのバル設定どうよ!
と言いたくなる。

というか、階段の踊り場で、
他の工員と話をしているバルというマイム追加。
例のファンテを庇う工員かな、
と思ったら、それでなく、
マリ役者と話していた。

"夢やぶれて"
安定のファンテ。
なお、途中、上手に走るという
謎の前向き路線。


“ラブリーレイディ“
ファンテと工場長、
ファンテの手を取り、
舞台奥下手に走っていくタイプ。

バマタモアが普通(笑)
(ECさん比)

そのバマタモアのステッキを強引に奪う、
やはり、アクティブなファンテ。

警部、普通に登場。

そして、バルはお供も無しに、登場。
この時の、ヘアスタイルが若干、乱れ気味。

ファンテに唾を吐かれる。
やはり、好戦的なファンテ。

それを近くの人に任せるヤツ。

"馬車の暴走"
荷車の荷物が砲台みたいで
荷台に木箱では無い。

結構、真剣に持ち上げる。

ジャベと別れた後、
ジャベの前で
体力自慢をした事を後悔演技。


"裁き"
番号は上げる。
で、名乗り上げた後、
思い切り去っていくバル。

それを追うジャベ。
その際、部下から鎖を渡される。

“ファンテーヌの死“
実際、舞台上だと死にそうになるファンテ。

十字を切るバル。

"対決"
まず、手錠をバルの手首にハメる。
そのロープの先を持っているジャベ。

しかし、そのまま鎖を奪う。
そして、あろうことか、
その鎖を拳に巻き付ける。

取っ組み合いになるが、
最後、思い切り顔面を殴る。
KOするバル。

"幼いコゼット"
リトコゼは普通に掃き掃除。
ほうきが大きい。

マダムがかなり特徴的。
太ってないけど悪態。
ほのかテナ婦人系。

"この家の主"
テナ下手の穴蔵から登場。
(二階部分で寝てない)

この新演出で一番、変更が多い宿屋。

やってくる客の特徴は変わらない。
でも、その被害内容が異なり、
一番、非道いのが盲目の客。

途中、テナが登場した穴蔵に落とされる。
最後には這々の体で戻ってくるが、
最後、テナの呑んだモノを思い切り、掛けられる。

テナ妻ソロの時、
二階部分で情事に耽るカップルはカット。
その前に、腰を振る男性客は居る。

客たちの振り付けが、
男性陣が腰を振ったりと結構、直接的。

それも数組の客。

途中、その客たちが、
肩に手を置き、ムカデ競争。
ちょっと、宴会乞食に繋がる。


リトコゼ、と出会うバル。
これが優しさというよりは、
補導する警官のような、
単に義務的に保護するような。
これは歌い方かな。

"取引"
前半、かなり積極的にバルに迫るテナ妻。
最近の帝劇版では香水を付ける程度だったが、
ファンテの死の手紙を読み、
泣き崩れ、自分の身体をバルに身を任せてみたり。


それを普通に受け入れたり、
追加料金を怒らずに、淡々と
義務的に払っていくバル。

音便に済ませたい芝居
なのかもしれないけど、
あの高音になるとこでも、
あまり声を荒げる演技をしない。
椅子を倒さない。

コジェットとテナ夫妻が二人して
名前を間違い、慌てて言い直すパターン。

暗転前にテナがテナ妻にノッカるので、その辺は変わらず。

リトコゼには、衣服を着せ、
人形を渡し、手と足を使った、
ジェントルな挨拶のみ。
クルクルコゼットはやらない。

普通にパリ市民が出てくるので、
ソコをリトコゼを抱えて、去っていく。


"乞食たち"
マリウスは青い衣装だから分かるが、
アンジョが髪型で判別出来るタイプ。
カリスマ性からでは無い。
それ以上に、グランみたいな体型が
スウィングでも一人、一瞬、迷った。

エポは一人、黒人なので分かりやすい。

マリとのやり取りでは
思い切り、読んでる本を落とす。
その際、持っていた印刷された紙が、ステージに残る。
(二回目はマリが一緒に拾った)

その後も、その本をマリの
股間に当てたりとちょっと積極的なエポ。

テナ一味登場。
テナ妻が変装すると市民に馴染む程度の細さ。

白髪バル登場。
確実に年をとった風貌だが、
一味に捕まった後、派手に殴られ蹴られる。

プロローグでも思ったが、
かなりその手の演技が派手。

そのまま、前方に
倒れ込むが、その傍らにコゼは居ない。

と言うのも、マリとコゼ、一目惚れ。
完全に二人だけの世界。

このシーンで、コゼと寄り添わないバル。
ジャベが出てきたら、よそ見をしてる間に、
去っていく、その際、白いモノを落とすバル。

テナの命乞いが、
面白可笑しく行われ、
舞台を一掃する勢いのジャベ。

その後、ガブがジャベに敬礼。
その際、バルが落とした白いモノを
拾い、キレイに畳んでポケットに。

で、これが何なのか。
最初、ハンカチのように見えたが、
終演後、同じ回を観ていた英語圏の人は
白紙のペイパーと言っていた。

で、ジャベ本人に何故、拾ったのか、
と、確認したら落ちてたから、と。

翌日観た、日本人がハンカチでは?
と言っていたので、そういう演出なのか、
なにを拾ったのか、聞くべきだった。

二回目に観た時に改めて確認。

テナ一味に殴られ、
懐から出したハンカチで傷口を拭う。
ジャベが来て慌てて逃げる。
マリ、ハンカチに気づかずコゼを追う。
ジャベ、ハンカチを拾う。
ガブにそれを見られる。
"星よ"数小節はそれを握りしめ歌う。
ポケットに仕舞い、代わりに帽子を持つ。
という流れ。

"星よ"
二回目の時はそのハンカチを握りしめ、
さぁ逃げていけ、と歌い出す。
途中、シルクハットを持ち帰る。

間奏では後ろを向いて十時を切る。

"ABCカフェ"
冒頭、マリが落とした印字ビラを
拾う、(衣装から)クールフェラック。

グランがオペラで酒便を股間に当てるというのは
もう、この演出の定番になったが、
そんなグランにつき合い、フェンシングを
やる学生が居ないため、かなり一人相撲。

二回目に観たとき、
マリアンがそれぞれの肘を掴む。
握手でないのが新鮮。

"民衆の歌"
コーラスが前面に。

"プリュメ街"
バルとコゼのやり取りが、
とりあえず、出てくるけど、
結構、さっと戻っていくバル。

悲鳴を聞いた後、
ドタドタ感はなく、
サっとスマートに登場。

"ワンデイモア"
明日が、
埋もれないけど、伸ばさない。
最初だけかと思ったら、後半も。

ベランダ移動もかなり迅速。
ベランダであんなに待機時間が長い、
バルは初めて観たかも。

"バリケードを築こう"
結構、ゆっくり目のアントラクト。
そのため、ジャベの台詞が歌。

この時、ジャベを執拗に見るガブ。

ジャベ、下手の穴蔵に消える。

マリエポのシーンで
学生のオンマイクな一言。

バル宅。
家出の準備をするが、
使用人には結構、横柄。
というか、使用人に、
色々と指示をするタイプのバル。


特に帽子を取らないので、
少女を主張しないエポ。

手紙は掲げず、
上から見下ろすように読むタイプのバル。

”君の恋人”にお父さんビックリ
ポイントのためる部分もアッサリ。

"オンマイオウン"
貰った小銭は投げない。
今夏のコンサート版よりも、
動きが入る(前に出てくる)ので、
感情が籠もりつつも、
役者というよりはシンガー寄り。

最後、バリケード作りに参加するが、
壁には寄らず早々に退場するエポ。

"ちびっ子仲間"
バリケードに帰還するジャベ。
その際、何故か散切り頭。
後ろ髪を留めない。

ガブに指摘されても慌てない。
一応、立ち上がり、お縄に。

ここで銃撃。
エポ、特にマリを押さないので、
エポの身代わり感は薄め。
むしろ、撃たれたのか、それ。

落とした帽子を
最後、ガブがマリに渡すヤツ。

バル、バリケード登場。
全く、バルに気づかないジャベ。
目の前にくるまで、見向きもしない。

逆にバルはアンジョに、
指摘されているので、
早々にジャベの存在に気づく。

下手、三階を撃つ、バル。

ジャベと対峙するバル。
その間に座るグラン、という謎構図。
そのため、グランが若干、戸惑っている演技が。

さっと、縄を切り、
壁際に追いつめない。壁ドンは無し。
オケの下手穴に去っていくジャベ。

『良くやってくれました』
という台詞は有るモノの、
拳銃ドンドンは一人だけ。


"共に飲もう"
マリの名前に反応薄いバル。

女性に杯を渡される。拒否しないで受け取る。
一旦、奥に行ったら、
何故かお変わりを持っている。
それを傍らに置いてスタンバイ。

"彼を帰して"
ずっと、杯が傍らに。
杯を持ってきて、歌う。
というのが斬新過ぎて。


"第二の攻撃"
弾を取りに行くバル。
マリとアンジョに割ってはいるが、
お前、行く気無いだろ、的な、
必死さをカンジない『俺が行く』

結局、ガブが行き、
弾が入った鞄が届き、
ガブが戻るも、そのまま銃殺。

それを抱えるグラン。

ここから、グランのターンだが、
ここまで、本当に革命に消極的。
ABCカフェの独り闘牛から始まり、
机のキャンドルを消したり、
一瞬、そのアルコールランプも
飲むのか酒樽、と思ったがそこまで、
アル中では無いものの、と基本一人遊び。

それが、急にやる気をだし、
バリケードを駆け上がるが銃殺。


バルはマリを庇う(覆う)タイプ。

反撃が始まる前から、
地下道が開くかを一度試す。

最後の銃撃スタート。
一通り終わってから、
立ち上がり、一気に下水道を開けバル退場。

ジャベ、銃を持って登場。
血の跡確認しない。叫ばない。
普通に、松明を持って下手退場。

地下道。
アンダーのテナはここで遊ばない。
というか、マットテナが遊び過ぎ。

"ジャベールの自殺"
声に出して笑うタイプ。
対決でも笑うけど、声に出すタイプ。

この自殺が大変にスムーズ。
装置自体も小型化されているのだが、
ホントにスマートに濁流に飲み込まれていく。


"犠牲者たち"
女子子役のソロ有り。
海外版だと、何故か、リトコゼが入る。


"カフェ・ソング"
ここのマリは普通。

歌い終わった後、マリが一人残るので、
そのままバルコゼ、脇から登場。
で、結構、マリを脅す系バル。
いや、そこまで、低い声で説明せんでも。

"宴会乞食"
テナ妻も歌に加わる。
持ち去ろうとした食器が、
出てくるが、そこは手品風でアシラう。


"エピローグ"
そんなに老け演技をしない。
声だけ高音タイプのバル。

臨終後は、すっと立つ。

そのまま、司教様に
迎え入れられ、一列に。


Jon Robyns@バル
UKツアーの時にアンジョで観た時は、
マリウスかな、と思ったが、
まさかバルをやるとは。

二度ほど観ても、
あまり慈愛が感じられない、
結構、スルー要素が高いバル。

演技というよりは仕草にそれが現れる。

新演出だからか、と思ったけど、
UKツアーのJOJ@バルは新演出だったし、
それこそ、ツアーの時にJOJ@バルを
間近で観てて、なおかつ、アドバイスを
貰って、その役作りなのか、と。

ちょっと、ツッコミたくなる。


Bradley Jaden@ジャベ
昨年、逃げられたイケメンジャベ。
レミコンでアンジョを観たときは、
どうやって、ジャベを?と、
思ったが、旧演出から新演出へと、
続けて出演は珍しいかも。

新演出のジャベでも泥臭くない、
どことなく、品のあるタイプ。
海外だと、この系統がアリらしい。


Carrie hope Fletcher@ファンテ
エポからファンテ枠。

レミコンからの続投だが、
ファンテ自体がかなり強いキャラに
なったので、それに負けてない。

ただ、レミコンでは
死にそうななかったが、
そこは演技が入ると、
病院シーンになった途端、病弱に。


Shan Ako@エポ
レミコンからの続投。

コンサートでの”オンマイウォン”が、
かなり強い印象だったが、
更に前に出てくるエポ。

マリに対しても積極的。
なのに、身代わり、という
帝劇版演出は採用せず、
いつの間にか撃たれる演出だった。


Harry Apps@マリ
&Emma Warren@コゼ
コゼが二回ともアンダー。

エポが突出してるので、
この二人がちょっと地味。

マリも学生と一緒に居ても目立たない。


Matt Lucas@テナ
&Josefina Gabrielle@テナ妻
一回目は、この組み合わせ。

既にやりたい放題なテナだが、
それに負けないテナ妻。
体格は細身だけど、
意地悪オバサンキャラに。

系統は、ほのか@テナな気がする。

プログラムには白い紙も入ってなく、
開演前に、マッキントッシュ自ら、紹介。

Mark Pearce@テナ
二回目のテナ。

アンダーの場合は、アナウンス無し。

こっちのテナの方が、
テナ妻と対等で、バランスも良い。

しかし、つくづく、本役で観たかった。


Ashley Gilmour@アンジョ
プリンシパルでは無いらしい。

そこまで、目立つ個性は無いが、
時々、突出して、登場してくる、
若干、並の多いアンジョ。

Ciaran Bowling@グラン
新演出で独り、孤独感をアピール。
ともかく、相手にしてくれる学生がおらず、
独りで空回りしていくタイプのグラン。


Rodney Earl Clarke@司教
ここに黒人さんを登用。
実際、歌い方も独特。
かなりソウルフルに歌い上げ。



新演出になり、二回ほど観劇。
そのverは、直近の帝劇版とも
異なり、独自の演出が追加されてる。

その中でも気になったのは例のハンカチ問題。
バルが落としたハンカチをジャベが拾うという。
その演出がプレビュー期間のみなのか、
それとも、ずっとこの路線でいくのか、
今後行く人にその報告を期待したい。
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