備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『ドック・ファイト』

2017-12-27 00:28:51 | 国内ミュージカル
テキトーなあらすじ。

サンフランシスコ行きのバスの中。
その中に、出征帰りの兵士、エディが居た。

隣に居た、元兵士に話しかけられ、
少しずつ、自分の過去を話し出すエディ。

ベトナム出征前夜、初出征のエディは、
ボーランド、バーンスタインと共に、
ドッグファイトを企画する。

ドッグファイトとは、誰が一番、
イケてない女性を連れてこれるか、
というゲームで、優勝者には賭金が入る仕組み。

エディは、とある食堂の従業員ローズと出会う。
クラシックギターを抱え、時代遅れの
フォークソングを歌うローズを誘うエディ。

ローズは単にパーティに誘われたと、
喜んでめかし込む。会場に行く途中、
ローズと話し、惹かれ始めるが、
パーティはスタート、ドッグファイトが始まる。

結果、ドッグファイトでは最低点を叩き出す。
それは、エディが目立たないようにしたからだが、
このパーティの本当の意味を知ったローズはエディを殴る。

ローズを傷つけたエディは、
親友二人の誘いを断り、
ローズを夕食に誘う。

最初は怒っていたローズだが、
エディの本心を知り、一夜を共に。

翌朝、出征するエディ。
戦況は悪化し、エディ以外は全員死んでしまう。

そして、冒頭に戻る。
ベトナムから帰国しても、
英雄どころか、人々にアシゲにされる。

心も体もボロボロのなか、
ローズと再会、お帰り、と迎えられ、暗転。


屋良@エディ
安定の歌うと甘い声。
汚い言葉使いとは、
ウラハラにイケメン。

ジャニさんの事務所だけど、
特に演技に難が無い。
わざとらしさが無い。
(今回のアンサンブル二人比較)


宮澤@ローズ
シスアクのロバートが、
清楚だけど、透明な歌声。

今回、フォークやらポップスを
聞いて、こんなに特徴のある声だったか。

特に、この楽曲が、
マイナー調が多く、
その半音下がるカンジが結構、好み。

ポイントは、オー・マイ・ゴッシュ。

中河内@ボーランド
主人公の悪友路線。
歌は普通だけど、
やはりダンスかな。

同じ振りでも、キレがある。


矢田@バーンスタイン
主人公の大人しめな友人路線。
カワイイ系キャラがウリなのかも。
歌、ダンスともに、普通に。


春風@ローズの母
本役は母親だろうけど、
アンサンブルで結構、登場。

そして、意外と踊る。
これは、シスアクからの伝統芸か。


ひの@ドッグファイト審査員
審査員というか、店のマネージャーか。
オールディーズを歌い上げる。
その低音があまり、堪能出来ないのが残念。

そして、小芝居が多い。


保坂@ドッグファイト優勝者
ハスッパなコメディエンヌ。

こういう役なので、歌は少ないけど、
このマイナー調な曲を歌いこなし、
なおかつ、それを宮澤さんとハモる。


楽曲がイマドキ感。
定番のコードが使われず、
マイナー調というか、半音下がる曲が多い。
ちょっと、春の目覚め、を思い出したり。

ただ、その一方で、
男性陣が歌うダンスミュージックも。

なぜか、女性はソロ、男性はアンサンブル
と棲み分けされている気がする。

そして、それに対応する役者陣。
ひの氏に関しては、一曲くらい、
ミュージカルな曲を聞きたかったけど。


と、音楽はイマドキなのに、
脚本はあまりにも、ありきたり。
お互いの良さに気づいた男女が、
別れ、そして、再会という定番。

途中、ちょっとダレるけど、
そこは音楽がイマドキというか、
定番ではないので、誤魔化される。


山田演出。
そりゃ、壁にはサンフランシスコの
夜景が入るよね、と。

ベタな展開だけに、
ベタな演出に違和感なし。

ただ、シスアクを経由しての、
初演なのか、これがあってのシスアク初演なのか。
ちょっと、気になる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ペール・ギュント』ライブ... | トップ | 『Love never dies』USツアー »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国内ミュージカル」カテゴリの最新記事