備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『オペラ座の怪人』Josh Piterman@怪人

2020-01-04 22:40:26 | 他言語ミュージカル
過去のオペラ座まとめはコチラ

"プロローグ"
落札しようと頑張るフィルマン役者と、
ただ、参加してるアンドレ役者。

一節歌うと、
咳込むラウル。


"ハンニバル"
お針子さんの落とした針を
指摘する目の良いアンドレ。

基本、ピアンジは、
フィルマンには好意的に、
握手を求めるが無視するフィルマン。


早めに拍手するフィルマン
アンダーのアンドレ、止めない。
勝手に空気を読むフィルマン。

"スウィングオブミー"
ボックス席に遅れて入場。
シャンパンを持ってくるが、
そのまま奥さんと談笑するフィルマン。


"リトルロッテ"
先ほどのシャンパンを
ラウルに奪われるフィルマン。

ただ、そのままアンドレに、
オンマイクで会話をし退場。


"ザ・ミラー"
タッパのある怪人。
第一声の歌い方が大変に声楽。

"オペラ座の怪人"
クリスのアリアで、顔を手で覆うという、
ちょっと悦に入った表情を入れる。


"ミュージックオブザナイト"
全体的に声楽。
綺麗なテノールで歌い上げる。
ここだけ、ちょっとしたリサイタル状態。

"怪人の隠れ家"
作曲活動が楽譜を大袈裟にイジる。

そこから、筆を動かすけど、
直ぐに考え込むスタイルで、
どちらかというと、妄想メイン。

匍匐前進、短い。

"プリマドンナ"
その前から、
ラウルのマイクが入らない事が
多々、あったが、フィルマンのマイク壊れる。

アンドレのソロはハッキリ聞こえるのに、
フィルマンのソロだけ、生歌。
ほぼ口パク状態。


"オール・アイ・アスク・オブ・ユー"
天使像が結構動くけど、
手や存在は見えない。

耳を塞ぐ事もなく、
シャンデリアを落とすまで
失恋に、ただただ嘆く怪人。

確かに、シャンデリアを
落とす歌声ではあるのだが。
(屋根を吹き飛ばすとかそういう系)

"マスカレード"
フィルマンの動線は変わらず。
ただ、振り付けの動きが、一回、ズレた。
一番、奥の重なる部分、と油断したな。

レッドデスを着ていても、
スタイルの良い怪人。

"支配人のオフィス"の後
クリス用の椅子を支配人ズが
持ってこようとしたとき、
アンドレのタイミングズレた。

ここは、支配人ズのアイコンタクト場面らしい。


"墓場にて"
高身長でもサっと出てくる怪人。
ただ、花火、失敗。


"PONR"
イタリア訛りが強い。
いつまで、ピアンジのフリを。

でも、スゴく、良い。
声楽系怪人の本領発揮する一曲。
むしろ、邪魔さえ入らなければ、最後まで聞きたい。
(リプライズの部分はミュージカル調に歌ってた)


"怪人の隠れ家"
基本に忠実な丁寧な動き。

なのに、何故か、
一回、駄々っ子のように寝そべる。
なぜ、そんな行動を取る。

キスをされ、
抱きしめようとするが、しないタイプ。

椅子の座り方がカワイイ。
きちんと、膝、そろえる。
(膝下が長いので)

クリスが戻ってきてから、
指輪返しが、ゆっくりな動作。

『夜の調べの中で』
での、最後の伸びが長い。
最後まで声楽系の本領を発揮。

椅子消えがスムーズ。
だけど、仮面を置いた時の膨らみが分かる。


Josh Piterman@怪人
いわゆる声楽系の怪人。

テノールだけど、
低音の方が大変に響く。
”MOTN”よりは”PONR”派。

ただ、特徴がない。
(細かいツッコミ処はあるものの)

これがWEデビューらしいけど、
オーストラリアではそれなりに
ミュージカル経験が有るっぽい。



Kelly Mathieson@クリス
ジョシュの時の1stクリス。

”スィンクオブミー”が、
大変にミュージカル発声。
典型的なクリス発声なクリス。

”AIAOY”のラウルとの相性が良く、
ここはオペラでなくミュージカルになっていた。

ただ、あまり甲高い声が得意では無いのかも。
”墓場にて”の展開部での高音が出ない。
そこ出ないのは、マズくね?
逆に裏声でなく、地声で歌いきってるので、
それはそれで、スゴいのかも知れないけど。

そのため、三重唱が、
オペラ発声な文字通り天の声の怪人、
ミュージカル発声なクリス、
それに、ハッキリ歌詞が聞き取れるラウル。

”PONR”が想像以上に、
ハキハキ発声で、歌詞が聞き取りやすい。
なので、デュエットがどうなるかと、
思ったら、怪人が急にミュージカル調に。



Bridget Costello@クリス
certain のクリスで、
スコットムの時に観た方。

”スィンクオブミー”が、
大変にオペラ発声。

実際、オペラ畑な人だけど、
カルロッタにようなクリスという印象。

その本領は”墓場にて”で、
発揮される最後まで伸びがスゴかった。

なので、その後の三重唱が、
オペラ発声のクリス、
ミュージカル発声の怪人、
台詞調なラウルと、カオス展開。

ただ、デュエットには不向き。
”AIAOY”が純正オペラ発声なので、
ラウルとのデュエットが合わない結果に。

”PONR”はソロとデュエットで、
歌い分けてる感がある。
ソロはオペラチック(ま、劇中劇はオペラだけど)
特に、スコットムが大変にねっとりと、
でも、正統派に歌い上げるので、
デュエット部分は押さえて歌う。



Danny Whitehead@ラウル
普通にイケメン。

リトルロッテでは、
なんか小芝居が入ったり。
ま、老ラウルも小芝居あったけど。
あの2ミニッツが迅速だった。

問題は”AIAOY”
スゴいハキハキ発音で歌う。
経歴を観ると、アンダーばかりで、
プリンシパルとしてはコレが初なのか?
ミュージカル発声と言えば、
それまでなんだけど、
なんか開口法が消化出来てない
四季俳優のようなハキハキさだった。


Ross Dawes@フィルマン
&Richard Woodford@アンドレ
スコットムの時の組み合わせ。
ベテラン二人なので、息もピッタリ。

特に、ロスの支配人は、
前回も観てるので、
あまり変わらない雰囲気が有る。

それゆえ、二回目の”プリマドンナ”が
不発だったのが、大変に残念。見せ場なのに。

Kris Manuel@アンドレ
ジョシュの時はアンドレがアンダー。
普段はオケピの警官なのだが、
ちょっと、アンドレ動作を忘れることが多く、
フィルマンが勝手に何時も通りなことを。


Paul Ettore Tabone@ピアンジ
大変にオペラなピアンジ。
もう、巻き舌とか、発声とか。

ポイントは『LND』の
オーストラリアキャストで、
ドイツキャストでも有る点。

ただ、アンサンブルなので、
観てても分からない。

Simon Whitaker@ピアンジ
スコットムで観たアンダーピアンジ。

ピアンジだけど、
ミュージカル発声というパターン。
普段は、劇中劇の宝石商。


Britt Lenting@カルロッタ
オペラ体型ではなく、
ホッソリとした、でも
声量のあるカルロッタ。

ミュージカル発声なカルロッタとも言える。


Sophie Caton@マダム
二回ともアンダーの彼女。
威厳の有るマダムではなく、
親しみを感じる話し方。

言うならば、黒柳徹子さん的親近感。


今回、二人の怪人、クリスを観たが、
ミュージカルな怪人とオペラのクリス、
オペラな怪人とミュージカルなクリス、
そして、独り、開口法な棒読みラウルと、
なんか、色々と取り合わせが悪かった。

でも、短期間で、二人の怪人を観れる、
ある意味効率的な観劇スタイルでも有る。
(昨年はずっと、デビットだったので)

しかし、何故に、最前センター日に、
ジョシュ休み明けの初日がぶつかる(笑)
その前日まで、ずっと、スコットムだったのに。
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