備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『イェルマ』 NTライブ2018

2018-09-28 01:54:55 | ライブビューイング(舞台関係)
(プログラム続き)
特に成果もなく、帰宅する”彼女”。

帰宅すると、ジョンから別れを告げられる。

既に、家も買い手がつき、
弁護士に鍵を渡せ、と言うジョン。
最後に、”彼女”はジョンにある確認をする。

『本当に子供を欲しかったのか?』、と。

それに対し、欲しかったとジョンは答えるが、
”彼女”は、一緒に嘆き、苦しまなかった、
とヒステリーになり、ジョンを責め、
荷造りしたダンボールから刃物を
取り出し、ジョンに襲いかかるも、
ジョンは”彼女”から去っていく。

残った”彼女”は、自分の腹を刺す。

そして、『もう、ここ(子宮)に、
あなたは来ない、私が行く』と言い、暗転。


Billie piper@彼女
主人公、でも名前は無い。
成功した人生だと思ってた、
ただ、子供が出来ないことで、
その後の人生が変わっていく。

ともかく、感情的。
そして、口がデカい。
この口元に特徴がある女優。


Brendan cowell@ジョン
結構、妻に協力的、
のように見えるのは、男性視点だからか。
”彼女”から見れば、全然、協力的では無い。

40代という設定にしては、
ちょっと、年がいってるように見える。



テーマがテーマなだけに、
妊娠しなければ、破綻するだけの展開。
で、その予想は当たる訳で、
決して、ハッピーエンドには、ならない。

そして、自殺、と最悪な結果で終わる。
ま、妊娠しなければ、そうなるだろうとは思ったけど。


”彼女”の側に問題は無い、と”彼女”は思いこんでいる。
しかし、ジョンも検査をする事で、そちら側にも問題はない。
その事実を知り、”彼女”は余計に必死になる。
そして、中絶経験が有る事が明らかになる。

これが原因の一つだと思われるが、他にもあったか?


アクリル板に囲まれたセット。
家具は無く、途中、木を植える事で、
居間から庭に変わっていく。

この庭設定がクセモノで、
木がだんだんに枯れていったり、
庭で騒ぐことで、ご近所の存在がアピールされたり。


これ、日本で公演される場合、
演出家が男性か女性かで、変わりそう。
系統的には松尾スズキ演出かな。

で、その口元から主役は、
中嶋朋子さんがパッと思いつくが、
木村多江さんの薄幸ぶりも捨てがたい。

ジョン役は中村トオル氏の
仕事は出来るけど、裏の顔を持つ男感。
ただ、舞台よりは映像向けの作品かも。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジョン・オーウェン=ジョーン... | トップ | 『Out of order』加藤健一事務所 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ライブビューイング(舞台関係)」カテゴリの最新記事