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備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『Aladdin』@Hamburg

2015-12-31 22:08:48 | 他言語ミュージカル
四季版の感想はコチラ

冒頭のジーニーによるアナウンスは無し。

幕開きと共に、ジーニー登場。
最初にランプの代わりに出す小道具がオペラ座のマスク。
(この劇場での前上演作品がPOTOだけど、nachte違い。)
なおかつ、『ノーイエ�・、フローラ�・』と、謎シャウト。

”Arabische nachte”
アグラバーという台詞と共に、
一斉に出てくるアンサンブル。

特に、気になるのがRazoul役者の存在感。

また、シックスパックなヤロー共のなか、
ジーニーのカバー役者だけ、微妙な腹周り(笑)

本編の登場人物紹介は、
ジャファー、アラジン、
ジャスミン、サルタンの順。

で、全員で、手拍子+1ステップのみ披露。
勿論、サルタンも手拍子+ステップを踏んだ(笑)
ジャファーは、杖を持ってるため、足裁きのみ。

メインが去った後も、アンサンブルが
街中セットを用意して、本編に。

”Schnell weg”
パンを盗んで、逃げる設定は変わらず。
逃げる途中で、出てくる占い師。
この占い師が黒人の方で、1フレーズとはいえ、
けっこう、ソウルフルに歌い上げる。

そのまま逃げ切る。
が、親衛隊の一人が老婆にぶつかり、
その兵士に詰め寄るアラジン。
(この老婆って、ここだけ?)

で、また追いかけっこに。
二階から降りる際、
手すりを使って降りるくらいに身軽。

”Stolz auf deinen sohn”
なんかスゴい聞き取りやすいドイツ語。
母国語がドイツ語では無いのかも。
歌は普通に上手いけど、若いな、と。


場面は宮廷に。
ジャファーとイアーゴの密談。
もう、この時点で、イアーゴが、
元オウムなんだな、と分かる役作り。

からの、サルタン登場。
ジャファーと話し始めるが、
アブダラ王子が登場するため、そっちに。
その会話で、サルタンが
同じ単語の繰り返す流れは健在。

アブダラ王子が帰ってしまったので、
ジャスミンを叱ってやると話すが、
ジャスミンが登場すると、
若干、オネエ系なデレデレに。

”Diese mauern”
ジャスミンも上手いけど、声量がない。
最後でコーラスが入ると負ける。

で、大変に、”ないす・ばでぃ”。


再び、ジャファーとイアーゴの悪巧み。
ジャファーがランプの在処を探すのに、
古文書を読み上げるのだが、それがスゴい美声。


”Babkak、Omar、Aladdin und Kassar”
とりあえず、カシームでなく、発音はカサール。

結構、年のいっているリーダー、カシーム。
安定の食い意地キャラのバブカック。
このなかでは、歌が一番上手いオマール。

途中、アラジンとジャスミンが出会うと、
おきまりのスローテンポに。

ジャスミンが荷台の果物を勝手に
アラジンに渡したことから追われる羽目に。

”Millionen milen fern”
一幕目のデュエット。
聞いていて、ハモリの相性が良い。
それぞれのソロ曲より良いかも。

『僕を信じて』的フレーズがキーポイント。
(大事なことなので、二回言う、アラジン)

兵に捕まり、王女の身分をあかすジャスミン。
一旦は解放されるが、再び捕まるアラジンに、
布を被って、作った声でジャファー登場。
(この様子を壁から観ているジャファー。
客席からも目視出来る箇所でやってくれる)

この微妙に作った声が、
ジャファー役者というか、ルキーニっぽい。


”Der ungeschliffene diamant”
基本、低音なジャファー。
ここまで、低音で歌うとは思わなかった。
やはり、アラジンパートと比べると、
声量とか声の響きが違い、ベテランなんだな、と。

洞窟の前に来て、怖じ気付き
一旦、帰ろうとするが、
ジャファーとイアーゴに、一斉に拒絶されるアラジン。
この揃い方が素晴らしく息が合っていた。

洞窟に入ると、下手にランプ。
しかし、余計なもの触って、閉じこめられるアラジン。
ランプを擦ると、下からジーニーが。

”So nen kunpel hatterst du noch nie”
最初は『WSS』マンボのリズムで。
マンボの代わりにジーニーというかけ声。
(なお、パンフにもバースタインの曲使用とある)

その後もサルサを踊ったり。
ダンサーシーンで、ジーニーの休憩。
舞台上で、水を飲んで一回はける。
はけたときにも、客席から
見えづらい処で水を飲む。

オールディーズコーナーは全部、同じ。
(これも使用曲が全てパンフに表記)
ただ、そこまでウケが良くなかったのは、
観客の知名度が低い?

三つの商品は電化製品、
ケバブ(bio)、どっかの島国旅行。
あと、叶えられない願いとかも説明。

歌い終わった後は、スゴい汗だが、
拍手を煽るための、荒い息かも。

願い事を使わず、上手く脱出するアラジン。
王子にしてくれという願いに、
舞台上での衣装替え。

宮廷シーン。
ジャファーから、アラジンが
死んだと聞かされるジャスミン。
それにショックを受けて去る
ジャスミンに追いすがるサルタン。

で、安定のジャファーの高笑い。

”Erster akt final”
ここで、アラジンとジーニーが
王宮に行く、と決意して、幕。


二幕
”Prinz ali”
アリの行列は、色々出てくる割に、
そこまで、長くなかった。

ただ、猿の看板で、謎の笑いが。

アラジンと気づかないジャファーによる、
アリーへの入れ知恵シーン。
この袖で企んでいる感が、安定過ぎるジャファー。

”In meiner welt”
有名デュエット。
魔法のじゅうたん、登場。
あと、一幕で無駄に繰り返したキーワードも。

じゅうたんは、最前で見ても、
やはり、仕掛けが分からない。
というか、吊っているモノが見えない。

”Allerhochste spannung”
安定の悪巧みをするジャファーの話
を聞いたオマールがカシームの元に。

この曲で、目立つのはオマールの声。

”Wie gut wir uns verstehn”
牢獄シーン。
ドアから登場するジーニー。
思いきり、そのドアにぶつかるカシーム。

そのまま、呑気に歌うが、
この中では意外とアラジンの声が目立つ。
(主役だから、そういう調整?)

”Stolz auf deinen sohn(Reprise)”
一幕ソロよりも声が
出てた気がしたけど、マイクの調整?

衣装チェンジで、そのままランプがジャファーの元に。


”Prinz ali・sultan Reprise”
はい、サルタン、唯一の歌唱披露シーン。
もう、この舞台の主人公と言わんばかりに、
舞台中央で歌い上げるサルタン。

流石に、この一曲だけなので、
外すこともなく、浪々と歌うサルタン。
本当に、この一曲だけなのが、惜しい。

でも、ジャファーにより捕らえられるサルタン。
(あと、他の出演者も)

”Prinz ali・Dschafar Reprise”
そんなサルタンよりも、更に浪々と、
でも、メロディラインも台詞で言ったり、
と、それはそれでやりたい放題なジャファー様。

一斉にひれ伏されるなか、
押さえつけられるサルタンが、
結構、一生懸命立ち上がる小芝居付き。

で、アラジンの奇策で、ハッピーエンドに。
ジーニーを自由に、では、特に腕輪は外れない演出。

"Final ultimo"
最後は全員でダンス。

その際、ジャスミンの結婚式用ベールを
受け取り、袖に一旦、ハケるサルタン。

で、アロハ姿のジーニーが登場で、幕。


Richard salvador wolff@アラジン
ま、若い主人公だな、と。
歌よりは勢いとダンスで乗り切る。

Enrico de pieri@ジーニー
クレジット的にはココ。
話し方はオネエ系キャラ。
大変に話術というか、早口というか。

ま、アドリブなんだろうな、
という箇所はサッパリ分からず。
でも、客席のウケが異様に良いのも事実。


Laura panzeri@ジャスミン(Cover)
大変に”ないす・ばでぃ”
一応、カバーなのか。

歌はデュエットは特に問題なく、
ソロになると、ちょっと弱いかな、と。


Ethan freeman@ジャファー
もう、素顔が分からないレベルな化粧。
歌も二曲しかないのが、勿体ない。

声や発声が他の役者と違い、
一人、正統派ミュージカル俳優というか。


Philipp tobias hageli@カシーム
Stefan Tolnai@バブカック
Pedro reichert@オマール
この三人のダンスは全員上手かったが、
歌になると、ちょっと、地味。
特に、一番の歌枠がオマールらしい。


Eric minsk@イアーゴ
発声からしてイロモノ。
笑いに走るというか、
そういう演技プランなのか。


Clause dam@サルタン
一役のみで、出演。
コチラは特にメイクはしてないけど、
いつも帽子を被っているため、
本人と断定するのが難しい。

でも、歌えば、存在感を示すので、
もっと歌唱シーンを。踊っても良いけど。


Alex bellinkx@Razoul
アンサンブルのなかで、一番目立つ。
ダンスキャプテンではあるのだけどダンスの
キレが良く、他と一緒に踊っていても目立つ。

ただ、この本役がどれだったのかは不明。


ハンブルクのドイツ語版初演公演。
四季版と大体同じ展開、というか、
ディズニーだから基本的には同じか。

なので、特にハンブルク版だから、
という演出での違いは分からず。
勿論、追加の台詞が有るかもしれないが、
そもそもドイツ語が理解できてないし。

でも、観ていて歌ウマ枠とか
ビジュアル枠とかが存在し、
その役に比重をおくのか、と。

そして、全体的なバランスが良いので、
特に、有名人役者枠がなくとも、
普通に客が呼べるプロダクション。

実際、普通に爆笑するシーンの多いこと、多いこと。
四季版を観てたので、同じ面白いことを言ってるんだな、
という事は理解できても、他にもそのシーンで笑いが、
起こるんだという箇所が結構あったので、文化の違いとか
でなく、ウケ狙いなアドリブか何か言っているのだろう。

でも、『ビビデ・バビデ・ブー』は、結構、
ジーニーが煽っていたのに、ほとんど反応を
示さないというのが、逆に、興味深かった。
一体、何が問題だったのだろう。
あそこまでノリのよい客席で、
そこの唱和が無かったのが、逆に気になる。
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