備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『Xcalibur』@Seoul

2019-07-15 13:33:03 | 他言語ミュージカル
『엑스칼리버』XCALIBUR

ザンクトガレン版の感想はコチラ

開演前にアド役紹介のアナウンス。
これ、本人の収録なのか、
ジュンス回には終了後、笑いが。

1幕
”Prologue”
岩に刺さった照らされる剣。
フードを被ったドルイド教徒達。
そこに、鹿の角の帽子を被ったマーリン登場。

赤ん坊(アーサー)を掲げ、暗転。
って、ちょっと待て、この後、
『アーサー18歳』という台詞が有るけど、
この時点で幾つだ、マーリン。

暗転後、Xcaliberというロゴが、
筆記体で書かれて、そこに文字太レタリング。

イントロは"Das feld der ehre"(CD1曲目)
だったが、そのまま
”Schwert und stein”のコードが、
少し使われ、完全オリジナルインスト曲に。

このハミングのみのインスト曲、
エンディングにも流れ、壮大な印象な曲だけど、
『髑髏城の七人』のエンディング曲に
大変に良く似ており、定番のコード進行なのかも。


”A bond that Cannot be Broken”
新曲。
だけど、冒頭の剣劇シーンでの、
インスト部分で"Das feld der ehre"
のコードが使用される。

アド登場。
舞台の銀橋っぽい処に、
(オケピの前にも通路が有る)
敵に追い詰められるアド、
と、思いきや、実は、親友達にして、円卓の棋士候補達。

ただ、一人は気を悪くしたり、
と、見せかけて、アドを騙したり。


若者の和気藹々ソング。
ワイルドホーンのメジャー高揚系ソング。
途中、”百万のキャンドル”と似たコードが
有り、もし、最後を歌い上げると、ソッチに。
(上がりきらないので、そこは回避)


そんななか、異様に目立つランスロのソロ。
それにガラハード役の歌声が抜群の存在感。

最後、アドに膝カックンするランスロ。
そんな初歩的なイタズラを。


皆が机の上に載ったりするので、
解散後、異様に机を拭くエクター。

と、天候が不純になり、
白い装束男、登場。

”Telling of the Tale”
”Der Heiler”(CD二曲目)かと思ったらオリジナル。
でも、インスト部分は"Das feld der ehre"で
冒頭のコード進行も、そのメロディーに台詞を
乗せると、ちょっとアレンジを加えた程度。

本編は完全新曲だけど、
フレンチミュージカルで聞いたことがあるような、
ボサノバ調のメロディで”カテドラルの時代”みたいな曲。

バックにペントラゴンとアド母が線画で
投影され、アドの生い立ちを説明。

ここのポイントは、マーリンが、
ペンドラゴンの姿を変化させる術を使えるという点。
これがこの後の展開の伏線に。


”My Flesh,My blood,My skin,My Bones”
"Schwert und stein"(CD三曲目)のソロver。
運命に左右されない、という事を、
この単語群で表すらしい。

馴染みのある曲なので、
最後の歌い上げがないと、寂しい。
(カイ回は途中で上げるアレンジあり)

途中、マーリンの合いの手(台詞)、有り。

で、歌った後、暗転で、サッサっと捌ける二人。

”World on Fire”
と、ある教会。
サクソン人の侵略に怯える人々と
それを祈祷により避けようとするシスター達。
そこに攻めてくるウルフスタン一味。

アンサンブル曲。
曲のパートは、
怯える人々、
シスター達の祈祷、
サクソン人の侵略、
で、それぞれ曲調が変わる。

まず、男女の民衆による混成部分は
『マタハリ』の”生きろ”に似た、
侵略に怯える人々のシーンで、
よく使われる2拍子の早い曲。

ここの男性ソロが良い声。
先ほどのガラハード枠か?


途中から女声の賛美歌調のアレンジ。
ここはワイルドホーンの賛美歌定番コード。
『モンテクリスト』の”命を削られて”
とか『笑う男』の”祈り”系のヤツ。

で、最後、”The mark of the wolf”の
あのメロディが入ってくる、最初の刷り込み。


ある一室に、モルガナが居る。
嘆いていると、シスターが入ってきて、
祈祷をモルガナに強要。


そこにもやってくるサクソン人。
まず、シスターを問答無用で殺害し、
次にモルガナがターゲットに。
ペンドラゴンの名前を出し、
道案内を条件に、命乞いするモルガナ。


”Where are You Now”
歌ってる途中、上手に行き、
なんか謎な入れ物を埋める。
これは黒魔術か、何か?
この後、”父の罪”でも、埋めるので、
黒魔術的に、マーリンと繋がる儀式?

歌詞的には、幼少期に魔術を
教わったマーリンを思う曲らしい。

なお、曲自体は、
CD未収録の”Die Rose”。
アレンジに変更は無いために、
大変にムード歌謡曲路線は変わらず。

歌詞は父親を思う歌詞から、
マーリンを思う歌詞に変わったのか。


”Telling of the tale (Re)”
十字架の元、熱心に祈るアド。

そこにエクター登場。
マーリンに語られた真実を補強する。

が、更に子供や奥さんが居た事実が。
(二人とも故人、一緒に亡くなった?)
エクターの人生がそこまで掘り下げられるとは(笑)

と、マーリン登場。
で、散々、重要な告白をしといて
アッサリ、去るエクター。

再び、一節歌うマーリン。

ここで、ドラゴンを統べる特訓。
この映像感が、微妙にリアルな質感。
でも、ドラゴン自体は見えない映像。

とりあえず、ドラゴンを統べるアド。

”The Man You'd Have Me Be”
剣を抜くのに、かなり勿体ぶって。
ザンクト版がアッサリ抜いたが故に、
剣を抜いただけで王になったことを
訝しく歌っていたが、そこを補強する流れ。

ここに来て、やっと主役の新曲。
ワイルドホーンのソロ王道。
Aメロ、サビ、展開部分、サビというアレ。

曲自体は『マタハリ』の”From way up there”
に似ているのだが、サビの盛り上がりに、
感じる”This is the moment”感。

前向きな歌詞の時の定番コードらしい。


で、エクスカリバーを抜いたら流れる、
”プロローグ”の壮大な曲。

司祭による、新しい王の誕生の宣言。

”Let the Sword Make This Man”
ランスロ+アンサンブル曲
ここに来て、ようやくランスロのソロが。

ワイルドホーンの定番、メジャー系高揚ソング。
ただ、そのコード進行が大変に”ひかりふる路”

最後、ランスロを臣下として叙するアド。

そのまま、エクターに鞘作りを頼む。
マーリンに城造りを提案される。

ヒロイン、グィネビア登場。
剣を抜きに来てたのか、
既にエクスカリバーが無いことに驚く。

”If He Were Standimg Here”
新曲、グィネビアソロ。
この曲調が妙に耳に残る。

メジャー調は全部ケルト風だったのに、
この新曲は三拍子で、ちょっと異質だから余計に。
で、途中からアドとデュエットに。

今回、アンサンブルのワルツ曲が、
無かったので、これが唯一のワルツ。

なお、バックでは、
マーリンとエクターが雑談、
グィネビアの発言に好々爺なエクター。
それとは、裏腹に全てを知っているため無表情なマーリン。

グイネヴィアが去った後、
マーリンの『王妃になる女性』発言に、
慌てて追いかけるアド。
唯一のコミカルシーン。


”The Mark of The Wolf”
銀橋に盾を持った兵士達。
盾を叩きながら歩いてくる。
その一行には、捕虜となったモルガナの姿も。
侵略への道のりはまだ、遠いという会話を。


新曲。マイナー調の高揚ソング。
何度もリピートされるので、耳に残る一曲。
一応、ウルフスタンのソロパートも。

”Where are You Now (Re)”
また、謎のものを掘り出し、
マーリンを思うモルガナ。

ただ、イントロに”Sunden der Vater”が。

 
”In Troubles Times Like These”
グィネビアが他の女性を指導。
そこに、アドとランスロ登場。

グィネビアとランスロの薙刀対決。

圧倒されるランスロだが、
女性達に新王の質問をされ、
アドのエクスカリバーを勝手に持って行き、
ランスロは女性達と消える。

取り残された、アドとグィネビア。
この二人の新曲デュエット。
なんか、出会う運命とかそういう、
ラブラブなデュエットだけどバラードでなく、
ちょっとアップテンポな曲調と珍しい。
『モンテクリスト』の”ただ、そばにいる”系。

そこに、サクソン人の襲撃。
丸腰のアドだが、敵から槍を奪う。
が、傷を受ける。そこに、ランスロが戻り、
エクスカリバーでウルフスタン息子を追いつめる。
しかし、アドの傷は重い。

”Pagan Dance &Ritual”
”The mark of the wolf”
が流れるナカ、火の付いたボールを回す女性ダンサー。
そこに、生きた狼の心臓を食べる儀式をするウルフスタン。

ウルフスタンの息子、帰国。
アドの存在を知り、慌てるウルフスタン達。
一方、アドは死んだと聞いていたモルガナは、
謎の魔術の準備にとりかかる。

”Sins of The Father”
”Sunden der Vater”(CD4曲目)
お馴染みモルガナのラスボスソング。
朗々と歌い上げると映像の竜が飛んでいく演出。


”The Tempest”
ランスロの自問自答ソング。
アドがピンチになったのは、
自分がエクスカリバーを持ち出したので、
そこに自己責任を感じる。

このランスロ、ソロ新曲。
”Schwert und stein”の
対になるようなアップテンポな曲で、
ちょっと珍しいタイプの曲。

アドが治療のために寝かせれており、
”プロローグ”が流れる中、マーリンの魔術で浮上。
と、そこにグィネビア登場。

”In Troubles Times Like These (Re)”
今度はグィネビアソロver。
命を吹き返すアドと結婚を誓うグィネビア。


”Hundred Years From Now”
アンサンブルソング。
城を造る、と浪々と歌う人々。
『モンテクリスト』の”さあ乾杯だ”
に似た曲なので、ザンクトの冒頭にあった
CD未収録のアンサンブル曲かも。

民衆の前にアドが現れた処に、
雷鳴とともに、モルガナが。
そこで、アドと姉弟、初対面。

”Why Am I Here”
CD未収録曲の”Was will ich hier”
このアド、モルガナ、マーリンの
三重唱が三つ巴が重厚な一曲。
若干、スローテンポなアレンジ。

”The Mark of The Wolf (Re)”
何度か目のリプライズ。
吊り橋舞台で、一斉に歌うサクソン人。

それにウルフスタンのソロが、
若干、高音で入ってくる。

”Sins of The Father Reprise Chant”
今度はセンターで、黒魔術行為をするモルガナ。
完全に何をしている、お前、状態。


”Remember This Night”
ここで、ウルフスタン達と戦う
覚悟を決めたアドが、岩山に登る。

脇にランスロ、エクター、司祭を
引き連れ、マーリンの前で誓うアド。

一応、円卓の騎士は12人居るらしい。

一幕ラスト。曲は、
”Heute nacht fangt es an”(CD8曲目)
ザングト版同様、一幕最後に相応しい一曲。

2幕
”アントラクト”は
”Remember This Night”と”プロローグ”

”Long Ago Far Way”
アドとグィネビアの結婚式。
”Vor langer zeit”(CD14曲目)
と、アドとグィネビアのデュエットでスタート。

そのまま結婚式のダンスになるものの、
アンサンブルの人数が充実しているため、
エクターは踊らず、グィネビアを
エスコートするに留まる、残念。
曲はザングト版同様の”Hochzeins tanz”

ダンスシーンをバックに、
密談をするマーリンとモルガナ。

更に、モルガナと一緒に暮らそうと誘う、アド。

独り踊らないランスロに絡むグィネビア。
 
”How Deep The Silence”
ランスロ、ソロ。
CD未収録の”Sogar der regen schweigt still”
を歌い上げる。改めて聞くと『MA』の”流れ星のかなた”
に似ているけど、『モンテクリスト』の”あの日の私”か。

更に、モルガナにも絡むグィネビア。
アドが呑むハズの杯を、グィネビアが奪い、
エクターに渡し、何度目かの乾杯を。

が、突然、咳込み、倒れるエクター。
そのまま、身代わりに死んだことを
光栄に思い、”歌わずに”死んでいくエクター。
”Vater und sohn”はカットか。


そこにモルガナ登場、アドを焚きつける。

”Eye For an Eye”
モルガナの復讐しろ、というソロから始まり、
アドのソロからのデュエットに。

更にウルフスタンのソロ、
アドとウルフスタンの妄想デュエット。

ザングト版はモルガナとグィネビアの
妄想デュエットがあったものの、
モルガナがまだ、キャメロットに居るため、
グィネビアのソロ自体がカットされ、
まさかのアドとウルフスタンの妄想デュエット曲に。

やはり、ワイルドホーンの十八番、
妄想デュエットは必要らしい。

曲は”Morgen triffst du den tod”(CD10曲目)
しかし、途中、マーリンのソロがあるのだが、
このパートだけが、何故か新曲。何故?


ランスロと円卓の騎士達の会議。
攻めるか攻めないか、更には、
アドの王と資質を問うなか、
アドが攻めると登場。

”Go it Alone”
アドのサクソン人を襲撃するという意見と、
ランスロの冷静になれという忠言。

曲は”Schwert und stein”だが、
これを男性二人の対決ソングにアレンジ。

最後、腕に傷を負うランスロだが、
そのエクスカリバーの傷は一生残るのでは?


”Desire”
黒魔術を研究するモルガナ。
そこに忠告するマーリン。
そして、お互いの宿命をデュエットする二人。

曲は”Begehren”(CD9曲目)
ただ、最後、マーリンの髪の毛を盗むことはなく。
普通に歌い上げて終わり。

一方、ランスロとも意見が対立し、
グィネビアとも意見が合わないアド。


”Murmur of the Heart”
独りになったアドが、
父親を思って歌う一曲。

新曲。
『ルドルフ』の”私という人間”に似た、
バラード系歌い上げソング。
だけど、これはジュンスを意識したような。
声楽系よりも甘い声が似合う一曲。


”Desire”のサビ、イントロが
流れるなか、マーリンの部屋を漁るモルガナ。
そこに戻ってくるマーリンに、
ペンドラゴンに掛けた変化の魔法を
教えるよう願うモルガナ。

それを拒絶した処で、アド登場。
マーリンのグィネビアの扱いに、
マーリンに出て行くように言うアド。

”When Worlds Collide”
そんなアドのために、
自分が何が出来るかと歌うマーリン。

CD未収録の”Der kreis der menschheit”かと
思いきや、ここに来て、更にマーリン新曲。
唯一のソロだけど、『ルドルフ』の”名も無き英雄”
に似た、シットリとでも、歌い上げる一曲。

一方、アドに拒絶されたグィネビアは、
ランスロの元に。そこで、アドの話をして、
色々と吹っ切れたグィネビア。

”How Do you Make it Stay”
アドに対して、何が出来るかと歌うグィネビア。

曲は”Wo ging die liebe hin?”(CD11曲目)
グィネビア、渾身のバラードソングで、
バックには月という安定の演出。

”Eye For an Eye (Re)”
舞台奥の高い処に一列に並ぶサクソン人達。
それに対し、アーサー軍は司祭がリードボーカル。

ランスロがアーサー軍で見あたらないと、
対立してから、戻ってきてない事実が。

”Never to Love”
軍に戻ってないランスロは、
グィネビアを思い歌うが、
それに気づいたモルガナが罠を。

曲は”Nur sie Allein”(CD12曲目)
安定のバラード。ザンクト版はグィネビアのソロと
これが続いた気がしたけど、間に一曲、置いたらしい。


歌い終わったランスロの元にグィネビアが。

一方、謎の呪文を唱えるモルガナ。
そこに、ランスロを探すアドが。

”This is How it Ends”
モルガナがグィネビアの不倫を話し、
アド、モルガナ、ランスロ、グィネビア
と、ワイルドホーンには珍しい4重唱に。

曲はCD未収録の”Alles ist vorbei”

独り、打ちひしがれるアドはマーリンの元に。

”Telling of the tale (Re)”
マーリンはペンドラゴンなら、
二人を殺したが、あなたは違うと励ます。

そして、マーリンはある決意を。


モルガナはマーリンの元に行くが、
そこに居たのはアドに化けたマーリン。
アドに化けたマーリンが、モルガナに
命を差し出すと、それにノるモルガナ。

しかし、アドに化けたマーリンが、
刺された瞬間、モルガナの胸に刃物が。

モルガナとマーリンの命が、
黒魔術で繋がっているため、
マーリンを刺す事で、モルガナを殺したのだった。

”When Worlds Collide (Re)”
絶命しながら、この世の終わりと歌う二人。


”What Does It Mean to be a King”
親しい人が去っていくなか、
王になる事を問う、アド。

曲は”Was macht einen konig aus”(CD13曲目)

”Battle”
雨が降る中(オケピの手前に落ちる本水)
サクソン軍とアーサー軍の対立。

アドがウルフスタンに押されるなか、
ランスロ登場、アドの身代わりに。
そのまま、ウルフスタンを何とか倒す。

曲は”Morgen triffst du den tod”(CD10曲目)
だが、スロモ演出になったら、”プロローグ”に。


”Field Of Glory”
アドの腕の中で、絶命するランスロの
背後で、シスターが死んで行った者を弔う。

曲は”Das feld der ehre”(CD1曲目)
ただ、シスターだけの女声編曲で、
今まで、イントロだけだったこの曲をやっとフルで。

そんなシスターの中に、
尼になったグィネビアが。

”Long Ago Far Way(Re)”
戻ってきて欲しいというアドに、
別れを告げるグィネビア。

あ、そういうラストなんだ。

”Remember This Night (Re)”
そして、独り残ったアドは岩山に。

頂きに立つと、”プロローグ”が流れ、
最後にもう一度”Remember This Night”で〆。


カテコはアンサンブルが、
”Hochzeins tanz”
”Eye For an Eye”
”The mark of the Wolf”

グィネビアから
”If he were standing here”
”When world collide”
”Sins of the father”
"Never to love"
"What does it mean to be a king"

で、”プロローグ”で〆。

チェイサーは
”If he were standing here”
”Never to love”

最後はランスロのソロで〆なのか(笑)


アーサー 아더역@김준수 Kim Junsu
分かってはいたが、甘い声。
それも、最初から最後まで。

ソロは良いけど、
デュエットやコーラスが入ると、弱い。

ランスロットの方が
キャラが合ってそうだけど、
この王になる、というプロットに合っている。

そして、何処にいても、
一目で分かる、埋もれない存在感。


アーサー 아더역@카이 KAI
抜群の歌唱力、
なのに、地味。

主役としての存在感が弱い。
やはり、ランスロット止まり、というか。


ランスロット랜슬럿역@엄기준 Um Ki Joon
安定の良い声。
一曲目のアンサンブル曲から、
その声の存在感がベテラン。

キャラ的にそれはどうなの、
という点も否めないけど、
大劇場ミュージカルの常連感。


ランスロット랜슬럿역@박강현 Park kang hyun
グウェンプレイスに続く、
ワイルドホーン作品出演。

今回は助演だが、
無理矢理、老けメイク感。

声、そのものがランスロットにしては若い。
アーサーの友情とグィネビアへの想い、
に揺れる、という優柔不断な枠は似合う。


モルガナ모르가나역@장은아 JAS
悪くはない。
存在感も有るし、
なにしろ、김준현さんとも、
対立して、負けない。

ただ、신영숙 ( Shin Young Sook)さんなら、
という想いも。


グィネビア기네비어역@김소향 Sophie Kim
ヒロインなのに、女性二番手。
そんな損な役回りだけど、
押さえる処は押さえる演技。


マーリン멀린역@김준현 Kim Joon Hyun
今回の本命。
やはり、歌声の持つ存在感。

マーリンの役自体が、
もう少し、年齢の上の人が
演じる役だけど、色々と改変、
そして、新曲と案外美味しいポジションに。


ウルフスタン울프스탄역@이상준 Lee Sang Jun
何故かプリンシパル枠。
アンサンブル枠よりは一歩前に。

とりあえず、良い声なのは確認。

エクター엑터역@조원희Cho won hee
出番は増えたのに、歌が無くなった。
これは配役による問題なのか。
でも、普通にミュージカル畑の人だと思うけど。

演出。
EMKのワイルドホーン作品なのに、
何時もの人(ヨハンソン)では無い。

ドラゴンの映像描写とか、
作品のキーワードだとは思うけど、
迫力が足りなく、分かりにくい点も。

火を使ったダンスとか、
ラスト、本水を使う意図も見えず、
楽曲の良さに付随している処が見受けられる。

オケピと客席の間に銀橋スペースが有り、そこを利用。
世宗のみに存在するスペースなのか、小池演出版『M!』
でも、使用したという記事を読んだような。


ワイルドホーン楽曲。
ザンクト版から6割を変えての、
ワールドプレミアという文言でオープン。

確かに曲は多いが、CD未収録曲も多いため、
ハッキリ新曲と言えない点も。それでも、
38曲中14曲が再利用だから、ほぼほぼ新作扱いか。

元々の楽曲自体は『モンテクリスト』
と同時期かなと思わせる、似た曲が多いけど、
新曲は『ひかりふる路』と同時期かなと。

新曲の中でもソロ曲よりは、
グィネビアのテーマソングや、
サクソン人のテーマ曲が、
あそこまで耳に残るとは思わなかった。


ストーリーも一部、変更。
マーリンとモルガナを師弟関係から、
恋人関係に変えて、魔力を奪う流れカット。
相打ちというか、心中エンディングに。
ザンクト版も、老化したけど、死ななかったし。

マーリンがペンドラゴンを変化の術で、
変えたことから始まる悲劇なので、
マーリン自体も変化の術により、
悲劇を終わらせた、という綺麗な幕切れ。


ロト王とその息子ガレスが登場せず、
代わりにウルフスタンとその息子登場。
”Eye for an eye”のソロパートを
担当しているので、実質、代わりの要員。

エクスカリバーで傷つけられると、
その傷は癒えない、という設定はカット。


モルガナとロト王も、
恋人から奴隷関係に。

ワイルドホーン楽曲の定番、
(ロト王の)娼館シーンが無くなり、
謎のファイヤーダンスに取って代わる。


ヒロインとくっつかない、珍しい改変も。
そもそも、グィネビアも最後、ボーガンを
持って、アドの助けに入るが、それはなく、
普通にシスター衣装を着て、尼さんになってるし。

原作はランスロとグィネビアは追放で、
アドは独り、生きていくエンディングか。


東宝が買ったら、アドはヨシオか。
それにランスロが育三郎とかマリオとか。

或いは、古川クンで
ランスロに、さとっさんとか、
そういうパターンも。

グィネビアはさておき、
モルガナは濱田サン、一択。
梅芸だと元ヅカ枠になりそうだけど。

マーリンが60代の古株枠か(ゆーいちろー)
50代のベテラン枠か(幹ちゃん)
40代の中堅枠か(ミツオ)。

とりあえず、エクター枠に、
推してみる(主語略)

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