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『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』NTライブ2019

2019-03-10 15:49:59 | ライブビューイング(舞台関係)
ザックリなあらすじ。

一幕
マーサとジョージ夫婦は、
マーサの父である大学総長の
懇親会に参加し、ほろ酔い状態で帰宅。

帰宅早々に、悪態を付く夫婦。
そこに、懇親会に参加した、
ニックとハネー夫妻がやってくる。

一応、迎え入れるが、
常に、辛口なマーサとジョージ。

マーサは二人に、
ジョージとの結婚の経緯
(大学の後継者として、婿に迎え入れた)
を話し、ハネーが、悪酔いし、吐きに行って、暗転。

二幕
ジョージとニックは、お互いの話をし、
似た境遇と分かり、仲良くなる。

そこで、ニックは、ハネーの想像妊娠や
ハネーの父親(宗教家)の事を話してしまう。

そこに戻る、マーサとハネー。

盛り上がってる事を気にくわないマーサは、
ジョージが書いた小説の内容とその顛末を話す。

ジョージは怒り心頭で、
新しい話として、ニック夫妻の
事をハネーの前で話す。

ニックが自分の事をジョージに
話したことを知り、ショックを受けた
ハネーは、再び、風呂場に行き、嘔吐。

突然、ジョージはニックとマーサ
を無視して、本を読み始める。

そんなジョージの行動に、
マーサとニックは二階にしけこみ、暗転。

三幕
二階から降りてくるマーサ。
結局、何も無かった二人。

そこに帰宅するジョージ。

そして、今夜の騒動の〆として、
再三、出てきた二人の息子の話をする。

それは、昨夜、息子の死亡を
伝える電報が来た、と話し、落胆するマーサ。

しかし、そのあと、『そこまでの権利がある』
とマーサに話すジョージにニックは違和感を。

実は、二人に息子は居ない。
マーサが息子の話を言い出したら、
ジョージが何らかの方法で、打ち切る、
という暗黙のルールが有るのだった。

そんな夫婦に付いていけず、
帰るニックとハネー。

そして、
マーサは『狼なんて怖くない』と童謡を歌い、
最後はジョージと寄り添い、暗転。


Imelda Staunton@マーサ
前半は攻撃的。
しかし、後半、一転して、
夫への依存が明らかに。


Conleth Hill@ジョージ
前半はマーサに攻めたり、責められたり。
しかし、後半で一気に形成が逆転。
実は主導権を握っている事が明らかに。


Luke Treadaway@ニック
この夫婦の当て馬。
一番、この夫婦に振り回される。


Imogen Poots@ハネー
酔っている様に見えて、
実は、一番の核心をついたツッコミを。



前半はひたすら、罵り合う夫婦。
しかし、最後、お互いが
お互いの必要性を訴える。
ただ、妻の方が夫依存が強い。

実は、夫が舵を握っているというオチ。


ポイントは息子の存在。
死んでいるどころか、
そもそも居なかった。

その茶番を一部始終を見せられる、
観客としての、若夫婦。
そのため、一番の被害者はニック。


タイトルにもなっている
”狼なんて怖くない”という童謡。
これの関連性が良く分からなかった。
妻の空元気を歌っているのか?



日本人キャストだと、
大竹@マーサは鉄板だし、
寺島@マーサでもいけそう。

更に、ジョージ役者が何人も思い浮かぶ。
ただ、実は包容力のある、がポイント。

日下@ジョージの無関心さに見えた包容力、これは観たい。
杉浦@ジョージの朴訥とした包容力とか観たかった。

有る程度、おじさんじゃないと、
でも、マーサよりは年下という設定が必要。

やはり、マーサよりも
ジョージ次第では生で観ても、耐えられそう。
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