あらすじ
振付師であり、舞踏家であるニジンスキーの生涯を描いた物語……。
はい、一幕、かなり記憶がトンデマス。
幕間で、カフェインを摂取し、二幕は真面目に観ていたので、ある程度、補完したあらすじ。
*かなり重要なネタバレあり
物語はニジンスキーの妹が、『私には二人の兄がいた…』という告白から始まる。
上の兄は(心を病んでいたが)凡人、下の兄は踊る事に長けていた天才。
そんな兄には、興行主兼愛人がいたが、あるバレエダンサーと恋に落ち、その興行主から離れ、結婚し、駆け落ち同然に逃げてしまう。
しかし、そんな生活は上手くいかず、日に日に孤独になっていくニジンスキー。
最終的に"踊ること"でしか自分を表現出来なくなるニジンスキーは妻の手により手記を発表するが、それは"狂人"と見なされるモノだった。
そんな彼に精神家医がつくが、その医者と妻が不倫と益々孤独に。晩年になり、代表となる仕事(舞踏)をし、そのまま逝去。
その死後の世界で、生前に関わりあった人達に本音を伝え、幕。
ただ、そこで、兄に"人形の振り"と指摘され、実は"凶人の振り"をしていた事も示唆。
東山。
ミュージカル、ストレートとポツポツと観てきたがダンスに、その才能を発揮する役者と今更ながら認識。いきなり半裸で登場し、コンテポラリーな振付で踊り出された時には"観るモノを間違えた!"とさえ思えたが、二幕でタキシード衣装にポニテ(ここ重要)で登場した時には魅せるタンゴを披露。正直、変な衣装(デザイナーは朝月氏だけど)を着たり、半裸で踊られるよりは、カチっとした衣装で踊ったタンゴの方がシルエットが綺麗。
で、さり気なく聞き取りづらい台詞廻し。コミュニケーションが取れないカタコト演出や心の声のような録音演出は問題ないが、感情が入った台詞になると…。二幕最後のいきなりフランクになる妄想会話シーンはチャラい兄ちゃんになるものの、結構合っていた。
安寿。
ニジンスキーの妹。狂言廻しにして、ダンサー。ファーの付いた朝月衣装をものの見事に着こなす。そして、スーツ姿も披露するが、まさに男装の麗人。明らかに主役よりも男らしい。
また、コンテポラリーなダンスも披露するが、そちらはそれなりに。
そして、歌とトータルで観ると好きなタイプと改めて認識。
岡。青年を侍らす興行主にして、ニジンスキーの愛人。完全にニジンスキーに対して、ツンなのだが、晩年になり、離れられるとデレ。
ぼちぼち歌う役なのだが、その歌が低音域とまた好み。二幕最初には謎のロシア語の歌を披露。
衣装が思いっきり、『ルドルフ』のターフェを報復。そして、ヒゲ。
遠野。
ニジンスキーの押し掛け女房にして、ニジンスキーを利用する悪妻。
基本ラインが宝塚の娘役なため、甲高い台詞廻しや歌は…。どこかで観ていると思ったが、『スカピン』のマルグリットか。
佐野。
ニジンスキーの精神家医にして、妻の愛人。
さり気なく良い声なのだが、如何せん目立たない。
和田。
ニジンスキーの兄。
完全にダンサー枠。フェードアウトする前に発する奇声が凄い。
荻原演出作品、初体験。前回、チェスコンで観てはいるものの、舞台は初めて。なんか、こう、耽美。四角いフレームが上から降ってきたり、それに乗って退場したり。照明の使われ方が結構、独特。
音楽が元クライズラー&カンパニーの斎藤氏。音楽そのものはストラビンスキーだとは思うが、クラシックのアレンジの仕方が好み。
一番の敗因はニジンスキーというかバレエの素養が自分には無いこと。多分、人生・振付作品を知っていれば、『このシーンであの作品が!』的展開になるのかも。
しかし、知ってるのが、プルシェンコのあの滑走くらいだし。
また、凶人と呼ばれた主人公を最後、"振り"だったというオチにしてしまうのが、かなり大胆過ぎる。
講演後、アフタートークショー有り。相変わらず、ものの見事に仕切る岡氏。精神家医の名前をファンケルとか茶化したりしつつも、どのシーンで緊張するかをインタビュー。
それに対して、佐野氏。全部とか(笑)。特に、踊りのシーンは緊張すると。そして、出番が無い時も楽屋に戻らず袖から見入ると。
和田氏は最後のフェードアウトシーン。初日はいきなり過ぎて、観客席からもビグっとする反応があったとか。また、所属グループの先輩である東山氏の兄、ひいては安寿さんの兄役という設定にプレッシャー。
主役の東山氏。真面目に舞踏と答え、振付師とのやりとりを話す。なんでも、有名な方らしく、カウントを取らず、とにかく自由。なんと、振付通りでなくとも構わないとか言われたかとか。
そのまま、次に進みそうになり、東山氏が岡氏に同じ質問を。そして、二幕冒頭のロシア語歌。ロシア語と言ったら、知っている語彙が少ないので、歌詞を忘れたら、『知っている(ロシア語の)単語を羅列します』とか言っちゃうし。
そして、『その曲が好きです』と合いの手を入れる佐野氏に『歌ってみて』とツッコむ岡氏(笑)。
その後は今後の活動予定告知。岡氏のサイゴン"巡業"発言がなんかツボった。全国ツアーでなく、巡業。
振付師であり、舞踏家であるニジンスキーの生涯を描いた物語……。
はい、一幕、かなり記憶がトンデマス。
幕間で、カフェインを摂取し、二幕は真面目に観ていたので、ある程度、補完したあらすじ。
*かなり重要なネタバレあり
物語はニジンスキーの妹が、『私には二人の兄がいた…』という告白から始まる。
上の兄は(心を病んでいたが)凡人、下の兄は踊る事に長けていた天才。
そんな兄には、興行主兼愛人がいたが、あるバレエダンサーと恋に落ち、その興行主から離れ、結婚し、駆け落ち同然に逃げてしまう。
しかし、そんな生活は上手くいかず、日に日に孤独になっていくニジンスキー。
最終的に"踊ること"でしか自分を表現出来なくなるニジンスキーは妻の手により手記を発表するが、それは"狂人"と見なされるモノだった。
そんな彼に精神家医がつくが、その医者と妻が不倫と益々孤独に。晩年になり、代表となる仕事(舞踏)をし、そのまま逝去。
その死後の世界で、生前に関わりあった人達に本音を伝え、幕。
ただ、そこで、兄に"人形の振り"と指摘され、実は"凶人の振り"をしていた事も示唆。
東山。
ミュージカル、ストレートとポツポツと観てきたがダンスに、その才能を発揮する役者と今更ながら認識。いきなり半裸で登場し、コンテポラリーな振付で踊り出された時には"観るモノを間違えた!"とさえ思えたが、二幕でタキシード衣装にポニテ(ここ重要)で登場した時には魅せるタンゴを披露。正直、変な衣装(デザイナーは朝月氏だけど)を着たり、半裸で踊られるよりは、カチっとした衣装で踊ったタンゴの方がシルエットが綺麗。
で、さり気なく聞き取りづらい台詞廻し。コミュニケーションが取れないカタコト演出や心の声のような録音演出は問題ないが、感情が入った台詞になると…。二幕最後のいきなりフランクになる妄想会話シーンはチャラい兄ちゃんになるものの、結構合っていた。
安寿。
ニジンスキーの妹。狂言廻しにして、ダンサー。ファーの付いた朝月衣装をものの見事に着こなす。そして、スーツ姿も披露するが、まさに男装の麗人。明らかに主役よりも男らしい。
また、コンテポラリーなダンスも披露するが、そちらはそれなりに。
そして、歌とトータルで観ると好きなタイプと改めて認識。
岡。青年を侍らす興行主にして、ニジンスキーの愛人。完全にニジンスキーに対して、ツンなのだが、晩年になり、離れられるとデレ。
ぼちぼち歌う役なのだが、その歌が低音域とまた好み。二幕最初には謎のロシア語の歌を披露。
衣装が思いっきり、『ルドルフ』のターフェを報復。そして、ヒゲ。
遠野。
ニジンスキーの押し掛け女房にして、ニジンスキーを利用する悪妻。
基本ラインが宝塚の娘役なため、甲高い台詞廻しや歌は…。どこかで観ていると思ったが、『スカピン』のマルグリットか。
佐野。
ニジンスキーの精神家医にして、妻の愛人。
さり気なく良い声なのだが、如何せん目立たない。
和田。
ニジンスキーの兄。
完全にダンサー枠。フェードアウトする前に発する奇声が凄い。
荻原演出作品、初体験。前回、チェスコンで観てはいるものの、舞台は初めて。なんか、こう、耽美。四角いフレームが上から降ってきたり、それに乗って退場したり。照明の使われ方が結構、独特。
音楽が元クライズラー&カンパニーの斎藤氏。音楽そのものはストラビンスキーだとは思うが、クラシックのアレンジの仕方が好み。
一番の敗因はニジンスキーというかバレエの素養が自分には無いこと。多分、人生・振付作品を知っていれば、『このシーンであの作品が!』的展開になるのかも。
しかし、知ってるのが、プルシェンコのあの滑走くらいだし。
また、凶人と呼ばれた主人公を最後、"振り"だったというオチにしてしまうのが、かなり大胆過ぎる。
講演後、アフタートークショー有り。相変わらず、ものの見事に仕切る岡氏。精神家医の名前をファンケルとか茶化したりしつつも、どのシーンで緊張するかをインタビュー。
それに対して、佐野氏。全部とか(笑)。特に、踊りのシーンは緊張すると。そして、出番が無い時も楽屋に戻らず袖から見入ると。
和田氏は最後のフェードアウトシーン。初日はいきなり過ぎて、観客席からもビグっとする反応があったとか。また、所属グループの先輩である東山氏の兄、ひいては安寿さんの兄役という設定にプレッシャー。
主役の東山氏。真面目に舞踏と答え、振付師とのやりとりを話す。なんでも、有名な方らしく、カウントを取らず、とにかく自由。なんと、振付通りでなくとも構わないとか言われたかとか。
そのまま、次に進みそうになり、東山氏が岡氏に同じ質問を。そして、二幕冒頭のロシア語歌。ロシア語と言ったら、知っている語彙が少ないので、歌詞を忘れたら、『知っている(ロシア語の)単語を羅列します』とか言っちゃうし。
そして、『その曲が好きです』と合いの手を入れる佐野氏に『歌ってみて』とツッコむ岡氏(笑)。
その後は今後の活動予定告知。岡氏のサイゴン"巡業"発言がなんかツボった。全国ツアーでなく、巡業。
ディアギレフ=岡さん、合ってる。容姿は似てないけど、「誰にも文句言わせない」度がそっくり。
楽しいレポありがとうございました。
なんか、少年隊の人と勘違いされてます?
あちらもダンスの方なので。
ただ、自分にバレエの素養が皆無なので、
牧神とか春の祭典言われてもピンとこず、睡魔に。
ヅカでも似たような題材で上演されているので、
メジャーなんでしょうけど。
岡さんはなんかハマってました。
勿論、ディアギレフとかどういう人物かは知らないのですけど。
岡さんが演じたその人物は100%ディアギレフですよぅ。
自分の東山氏の初見はアンジョだったので、
吉野アンジョに引き続く、ビジュアル系
アンジョのイメージです。
全く、踊る要素の無い役ですけど。
そして、『銀河英雄伝説』という小説の舞台化で、
全く、踊る要素の無い役で踊られ、ツボにハマりました。