『エリザベート』城田@トート

朝海@シシィ。冒頭から可愛いらしい声。瀬奈@シシィの最初からドスの効いた声と比べると余計に。一幕後半もそのノリで、゛私だけに゛のサビは裏声で。一幕はソロかデュエットのみなので問題無かったが、二幕冒頭の゛エーヤン゛では声が埋もれるし、精神病院シーンのラストの高音が上がりきらない。エリザベートの貫禄的なものが薄いので、二幕がイマイチかも。でも、他の歌は気にならず゛夜のボート゛での石川@フランツともそれほど違和感なし。また、城田@トートとのデュエットは双方のマイクの入り方が良いのか、声質が合うのかバランスが良かった。『シラノ』で観た時は初演だったので、比べる相手がおらず、それほど気にならなかったが、再演を繰り返している作品だと、つい比べてしまうので、色々と気になってしまう。

城田@トート。基本的に舌足らずな歌い方で、他のトートと比べるとカツゼツが悪すぎ。また、これはどのトートでも同じだが、よりエコーが効いているような…。だけど、今まで聞いたことの無いアイドル声トートなので、かなり新鮮。歌い方でGackt風味な処もシバシバ登場。
゛最後のダンス゛は歌い上げないが、最後の方のハミングが面白い。
゛退屈しのぎ゛ではあの衣装とカツラなのに周りとかなり馴染んでいた。一幕はそれなりにシシィを誘惑していたが、二幕から若干やる気無し路線。
゛エーヤン゛の馭者とかあまりムチを振り回さないし、ドクターシーンも寝っ転がるし。子ルドに対しても、黄泉の国に連れていくというよりは普通にお友達(お兄さん)路線。ドクターシーンの最後で、シシィに断られた時の表情が、飼い主に『ハウス』と言われる犬を彷彿。
゛闇広゛では二階から手摺を使って移動。石丸@トートの時は階段梯子を使っていたような気がしたので、年齢の差か？

伊礼@ルドルフ。手足が長いので、マイヤーリンクのダンスが映える。死ぬ前はかなり目を見開く。゛闇広゛のルドルフパートが弱い。前回観た、石丸&田代ペアが思い切り歌い、影コーラスの存在は薄かっただけに、この二人だと、影コーラスの存在をかなり感じる。

杜@ゾフィ。ドスが効いたイメージを期待すると、迫力が足りない。ただ、゛ゾフィの死゛の儚さがかなりハマる。

春風@ルドヴィカ。阿知波さんに比べるとクセがないので、観ていて、残るものがない。ルドヴィカとしては正統派？

石川@フランツ。前回聞いた時よりもかなり低音になっているような。これは、シシィとトートの音域が高いからか？

村井@マックス。座席位置から良く見える位置に。一応、アンサンブルと一緒に振り付けをこなしているが、若干違う振り付けに見えるのは気のせい？

広瀬@ツェップス。゛ミルク゛をひたすらウォッチング。手持ちの小道具が新聞なので、動きは抑え目だけど、結構動き回って煽動。ナニゲに、ルキーニが邪魔。また、あの髪型なので、ツェップスになってからは亡霊も含め、目立つ。

今回は一階で観劇。いつも二階からオペラグラスで追いかけていたので、マン・ツー・マンで観たい役者が追えない。その分、やたらとマックスやらエルマー＋二人が目につく位置。