D.D.のたわごと

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ブラックバス問題にトラックバック

2005-03-01 17:37:18 | ニュース
(でもすぐ削除されるでしょうが…)
※3/3朝に見てみたら,コメント・TB欄がなくなってました。
 お~い,heizoさん,どうしたんだい?!

先月にupしたエントリー最近のニュースから(1/22)
の中で,オオクチバスが環境省「特定外来生物」の指定リストに入ることになった
ニュースについてコメントしましたが,その最後に

>このニュース,アウトドア派でも清水国明氏なんかは,猛反対なんでしょうね。
>ブラックバス擁護派ですからね。
と書いたところ,
2/28にheizoさんという方から,
> 是非、こちらを読んでから清水国明氏の主張について
> 判断いただければと思います。
というリンク付きのコメントを頂きました。

私の文はふだん新聞等で見聞きしている清水氏の言動から
類推したもので,まず間違いないと自信はありますし,
(実際,キャッチ&リリース禁止の条例は精神的苦痛という
理由で33歳の会社員の方とともに訴訟を起こしていましたよね)
彼がオオクチバスのリスト入りに反対だろうと書いただけですから
別に悪口でもなんでもないのですが,
自分の意見をトウトウと書き連ねた後に
「どうせこの人は反対なんでしょうね」などと書いたら
批判も同様といえますので,
認識に誤りがあれば訂正しようと,早速,一番上の
> 池田教授講演 第1回
> http://d.hatena.ne.jp/heizoheizo/20050205
をクリックしてみました。

・・・・・。

いや,何にせよ,主義主張というものが存在する場合,
それをいう人というのはたいてい自分が正しいと思いこんでますから,
自分に賛成する立場の意見や説があれば,
都合よくそれを信用して歓迎するんでしょうけど…。

冒頭,
水口
池田先生の言っていることは基本的に間違いないからね。バスに関係ない生物学者から「生態系を守るなんて話は底が抜けている」なんて言われると駆除派は困るんですよ。研究者として池田先生がおかしいなんてことは、誰も言えませんよ

なんていう,水口憲哉教授による紹介コメント(雑誌「バサー2月号」より引用)
というものが入ってるんですけれど,

ツッコミどころ満載ですから!

のっけから「先生は基本的に間違いない」
「先生がおかしいなんてことは誰も言えませんよ」
などと,言っている内容ではなく誰が言っているかで
事の正誤を判断するなんて,
科学的にものごとを判断しようという姿勢のかけらもない
仲間内で悦に入っているぬるま湯サークルではないでしょうか。
私は,こういう考え方をする人を思考停止野郎と
よびたいと思っています。

以下,池田清彦・早稲田大学教授(生物学)の講演
です(D.D.要約。全体はリンク先を参照して下さい)。

■キャッチ&リリース禁止はおかしい。
法律というのは「悪いことはしてはいけない」という内容のものであって,
琵琶湖で釣ったバスを琵琶湖に戻しても琵琶湖のバスが増えるわけではない。
一部の(バスを嫌いな人)にとっていいことを
ほかの人に強制する条例や法律はとても変である。

たとえばたばこの吸殻を捨てたら罰金という法律ならばともかく
道にゴミが落ちているのを見つけた人は絶対に拾わなければいけない
という法律を作るようなものだ。ゴミを見つけた人に拾わなければ
ならない義務はない。
だからキャッチ&リリース禁止というのは変である。


※話のすり替えです。

 釣ったバスとたばこの吸い殻を比較するのなら,
 「たばこの吸い殻を拾ってシケモク吸いをした人は
 吸った後の吸い殻をまた捨ててはいけない」
 という法律(を仮定して)比べなければおかしいでしょう。
 
 キャッチ&リリースをする状況にある人は
 好きでブラックバスを釣って手にしている人間。
 また,成魚になったバスは湖に返されれば
 再び在来魚などを餌として捕食するし繁殖もします。
 「リリースによってバスは1匹も増えない」
 というのは小学生でもわかる屁理屈ではないでしょうか。

 上記の話の最後に
 「東京都が条例で中学生以下の性行為を禁止するか
 どうするか、そんなバカな条例を検討してどうするんだと(笑)。
 そのうち犬の性行為を禁止するとか言い出しかねない。
 そんなもの禁止できるわけないし、いったい誰が監視するのでしょう。

 法律というのは、とくに条例のレベルではけっこう妙なものが
 出てきますから、困ります。おかしいことに対しては
 「おかしい、やめよう」と言うべきですね。」

 と続けており,行政側は変な条例をつくるから注意しようと
 呼びかけているわけなのですが,
 東京都が犬の性行為禁止条例をつくるとか妙ないいがかりを
 つけかねない。こんな勝手な作り話で行政にレッテルを貼ろうとする
 人間が“教授”の肩書きでほうぼうで講演していても
 言論の自由だから禁止できるわけないし,いったい誰が監視するのでしょう。
 おかしい学者に対しては「おかしい,辞めろ」と言うべきですね。

 という反論が成立するかと。

 さらにいえば,東京都の未成年淫行条例をバカな条例と決めつけ,
 それを前提に「犬の性行為を禁止する条例を出しかねない」
 という論法を展開するのであれば,
 バサーたちは「バスが1匹でも増えるわけじゃない」と言って
 絶滅する心配もない,増える一方で在来魚を食べまくっている魚を,
 釣って食べもせずに湖に返すなんてバカな行為をしている。(←決めつけ)
 放っておけばガーやらパイクやらピラニアなんかまで
 「地球上で1匹でも増えるわけじゃない」と琵琶湖に放流しかねない。
 という論法も成立するわけじゃないでしょうか。
 
■日本人の文化は外来種の上に成立している。
なぜ日本の固有生物を守らなければならないのかというと、
文化と伝統だから、日本のもともといた生き物が仮に絶滅したら困る、
という話はとてもよくわかる。
ところが、科学的に見て、ブラックバスが入ってきたことによって、
絶滅させられた生き物はいない。
それなのにブラックバスはどういうわけか害魚、外来種と呼ばれて
いちばんの槍玉にあげられており,単に外国の生き物は入ってきたら
いけないという原理主義になってしまう。
だからもっと科学的に調査しなくてはいけない。


「調査しなくてはいけません」 って,
 調査してもいないのに
「ブラックバスに絶滅させられた生き物はいない」
 って断言してるのかよ!
 と思うのですが,いかがでしょうか。

もともと日本は外来種の天国みたいな場所で、
外来種がすべていけないとなると、人間が暮らしていけない。
イチョウ…今から1000年くらい前に入ってきた。
コスモス…つい最近入れた外来種。
梅,トマト,米も小麦も外来種。

日本人の文化は外来種の上に成立しているようなもの。
人間は20万年前くらい前から人間をやっている。
文化と伝統と言ってもたかが400年、実はたいした年月ではない。
すべてにおいて日本の文化と伝統を守ることはできないわけで、
江戸時代から明治になったとき、日本人はチョンマゲやめて
現在のような髪型にして、洋服を着るようになりました。
つまり「外来種がダメ」という考え方がそもそもおかしい。


※ここに挙げた外来種の例,すべて植物ですよね。
 植物の場合,あまり在来種を食い尽くすってことはないですよね…。
 まあ動物でもモンシロチョウなど,いかにも問題のない
 外来種を挙げようと思えばいくらでも出せますけどね。

 最初に「科学的にブラックバスは害魚ではない」
 と勝手に決めつけた上で,文化の話題にもっていくのは
 ひきょうというか,「それ,意味ないでしょ」
 といいたいところですが…。
 
外来種のなかでも、日本の固有生物に確かに大きな影響を
与えているということであればそれは困ります。
ただしいろいろな問題があって、ある生き物を駆除するために
どれだけのお金がかかるかを特に考えたほうがいい。

これはまっとうな論点と思います。
ですが,駆除するのにコストがかかるから,
野放しにしていい,増えるのを手助けしていいって話にはならないと思うんですよね。

税金の無駄遣いに見えるか、利権獲得のチャンスに見えるか。
皆さん怒るかもしれませんが、もしブラックバスが入らなければ
バス釣りをする人もいなかったし、それはそれで幸福だったのかも
しれないけれど

※バス貢献論。「なくてもよかった」という反論を食う前に
 1人ツッコミ。

バス駆除を国家的なレベルで始めるとすると、巨額の税金がかかる。
そこを考えないで、「ダメだから駆除しましょう」という考え方では
めんどうなことになる。

国交省系の財団法人の広報誌『水の文化情報誌 Front』に
原稿依頼されてこんなことを書いたら,
外来種を敵視するのはおかしいと書いたのは自分だけで,
総スカンになった(笑)。
日釣振の傀儡でもなんでもなく,自分の好きなことをしているだけだが。

もともと、すべての生物はある程度混ざってきたし、
今後も混ざっていく。もともと日本は海だったわけだから、
どこから来ようがぜんぶ外来種(笑)。
日本の穀物もぜんぶ外来種で、外来種がダメなんて言い出したらどうしようもない。
そういう土地に勝手に生物が来て、競争して、
生き残るものがいて、そうして現在の生態系ができている。
現在の生態系を固定しろ、というのは無理。

すると「人為的に入れた生き物だけが外来種で、
勝手に入ってきた生物は外来種ではない」とよく反論されます。
ではAという生き物がいて、勝手に入ってきたものと、
人間が入れたものがどちらもある場合はどうするの(笑)。

※「外来種=人為的に持ち込まれた生物」などという定義を
 勝手に決めて,外来種は悪者と決めつけたがる,
 そういう人もいるかもしれませんが,
 在来の生態系を守ろうという人が皆そういう浅はかな人
 であるかのような言い方はいかがなものかと。 

 人間の手が加わらないと生育できないような
 穀物について外来種かどうか問題にすること自体ナンセンス。
 関係ないものを「外来種」という言葉でひとくくりにして
 「「外来種=悪者」ではないむしろ必要なものもある」
 →「外来種は悪者ではない
 と話をすり替えています。

今、これだけ経済と人のコミュニケーションがグローバル化して、
人や物の交易が盛んになっている。
僕はなるべく入れないようにしたほうがいいとは思うけれども、
すでに入っているものはどうしようもない。

だから僕は検疫を強化して生物の侵入を防ぐのが
安上がりで現実的な外来種の防止策だと言っている。
防止策はおそらく年間1億円で済むところを、
ブラックバスを排除するとなると1000億円規模の税金を
使うことになる。そういう公共事業の利権目当ての人間が、
入ってきた生物を排除しようとする。


陰謀論。確かに,ブラックバスの本格的駆除に
 国家予算が投入されるなんてことになったら
 壮大な浪費になりかねませんので,そんなことになったら
 体を張って阻止していただきたいと思いますが,
 現実問題,そんな金,どこからも出る見込みないでしょ…。

 年間1億円で済むという検疫強化すら
 人獣共通病原体をもつ動物の制限(狂犬病のキャリアとなる
 アライグマなど)や密輸ペットの取り締まりなど
 法的にも現場の取り締まりにしても対策が
 後手後手に回っている状態。

 滋賀県の自治体などは,釣った外来魚の
 回収箱を設置したり(地域通貨と交換する企画で
 協力を呼びかけたり),100円ショップで買えるような
 材料でニセ産卵場を作って卵を回収したりと,
 限られた予算でブラックバス等の増殖を少しでも食い止めようと
 涙ぐましい努力を重ねているわけです。

 それを「ブラックバス駆除を訴える人間は利権目当て」
 と言い切るのは,どんな根拠があるのか。
 逆にブラックバス養護に回る側なら,現にそれで食べている人たち
 (たとえばこの講演のスポンサー)がいますから
 背後に利権が絡んでると言われても説得力があるのですが。

 「入ってこない方がいいと思っているけれど,
 入ってしまったものを駆除するより,これから
 入ってくるのを防ぐのが合理的」
 と言っている,この事だけ取り出せば正論なのですが,
 別に検疫強化をはたらきかけたというわけでもなく,
 「ブラックバス根絶に1000億かかるのに比べたら安い」
 と言っているだけ。
 ここまでの話からすると,これらの金額についても
 根拠があるのか怪しいものです。

生態系とは変化し続けるシステム。
原理主義者は,外からシステムの中に入ってきた新入りを
排除すれば、システムは元に戻ると考えているが、
それが実はウソ。
ヒトの身体が病気して、それが治っても、それ以前の状態に
戻っているわけじゃないように,生態系に新しい生物が入った後で
それを排除しても元に戻らない。
だからブラックバスが生息している場所・・・・・
・たとえば霞ヶ浦からブラックバスを1尾のこらず排除したら
元に戻るかといえば、戻りっこない。(つづく)


※でも,今現在,ブラックバスに食われて減少していく
 生物の絶滅を食い止めることはできます。

D.D.の見解
この記事の内容は,もともと講演で話された事ですので,
聴衆を退屈させないように話を飛躍させたり
極端なたとえ話を入れたりするというのはわかります。
話を盛り上げようとして,邪悪な“敵”の存在を訴える
というのもわかります(宗教の会合なら「よその○○○会は
信じないと地獄に堕ちると言って脅します」といった具合)。
が,しかし…

 「ブラックバスで絶滅した生物はいない」
 「ブラックバス駆除を訴える人間は利権目当て」

大学教授に断言されるとああそうなんだと納得してしまう
ものなのかもしれませんが,
この講演録を読む限り,教授の肩書きでしゃべっている
というだけで何の根拠を示さずこんな重大な“事実”を
話すというのは,かなり無責任な,
正直いうとうさんくさい先生だというのが結論です。

アングラーを対象にした講演でしょうから
「ブラックバスは害魚じゃない」と一言宣言すれば
皆納得するのでしょうが,
その聴衆が講演から帰って
「本当にブラックバスは在来魚の敵じゃないの?」
と聞かれて,「早稲田の池田教授がそう言ってた」
と答えるしかないというのはあまりにもお粗末じゃないでしょうか。

せめて,
 「モロコの漁獲量の減少とバスの推定生息数
 (あるいはバス釣りが盛んになり始めた時期)を
 比較すると相観関係が見られない」
とか,
 「琵琶湖に生息する数のバスが年間に捕食すると
  推定される生物の総量は在来魚やエビなどが
  個体数を維持するのに影響がない」
といったデータを示してくれないと。
 (この教授先生が持ち出した,唯一の確実なデータが
 「東京オリンピック当時の年間の海外渡航者が16万人で
  現在が年1000万人以上」 って,一体…)
 
ちょっと,この程度の講演内容では理論武装ゼロですから
高校生のディベート大会でも勝てませんよ。
専門は昆虫学者で,生態にもくわしいとのことですが,
学会で総スカン食らったのは,『水』の雑誌に
門外漢がしゃしゃり出てピント外れの持論をぶったから
じゃないかなと,失礼ながら想像してしまう次第です。
(だって,その学会で話す相手が学生時代の後輩ぐらい
しかいないんでしょ。なんで学者仲間がいないの?)

そんなわけで,heizoさんが
どのような意図でこちらの記事を紹介して下さったのかは
わかりませんが,この1ページを読む限りでは,
他の記事,読む価値なし
と思いました。
清水国明さんのコラムは読んでみたいと思いますけれど
他はちょっと勘弁して下さい。

※他の記事をお読みになりたい方は,こちらから,
 「1/22」のエントリーにジャンプして,コメント欄から
 当該ページにジャンプして下さい。
 もし,有益な,勉強になる記事がございましたら
 紹介して下さい。
 どうぞよろしくお願いいたします。

長文のこのエントリーをお読みになった方,
どうもありがとうございました。
何か御意見などございましたら,コメント欄にご記入いただけると
うれしいです。

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9 コメント

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Unknown (吾日三省)
2005-03-01 20:49:54
tbありがとうございます。

私が言いたかったことを、ずばり、言ってくれてますね。

綿密、かつ鋭い指摘には感服します。

それにしても、すごい力作ですね。



返信する
ナイーブです。 (水辺の人。)
2005-03-02 05:05:12
 バスなんて魚のことでカリカリしててもしょうがないですよ。あと外来植物や昆虫も問題になってます。植物は在来種を食わないからOKなんてことは環境省は言ってません。在来種を食うかどうかではなく、占有種が変わってしまうことが問題視されています。そのくらいわかってないと、相手からたたかれますよ。念のため。

 あと、最近になってなぜ環境省が環境ホルモンのリストを廃棄したのか。なぜ農水省が今回の問題からは腰が引けているのか。生態系と農薬、化学物質の関係はどうなっているのか。在来種を増やしたいはずの魚類学者がなぜ農薬や化学物質に触れないのか。「外来種=人為的に持ち込まれた生物」などという定義を勝手に決めて,外来種は悪者と決めつけたがる人がいるかも、ではなくそういう人が環境省の委員に選ばれているのです。なぜでしょうか。余力があれば考えてみてください。小池さんの真意とその背景が見えてくるかもしれませんね。

 私はバスには規制が必要かと思いますが、「ブラックバスで絶滅した生物これとこれ」という科学的データがないのも事実なのでそこはお互い様ということで、政治的解決しかなかったのです。

 現在の琵琶湖に古来からの生態系など存在しないことは水資源開発公団の「琵琶湖ダム化」からも明らかなので、せめてよりよい状態を維持したいですね。一部の漁業者が恥ずかしい商売(駆除費用という補助金を税金から得つつ、捕獲したバスを釣堀に売って二重に金を得る)をするものだから、純粋に自然を守りたい人が誤解されて困りますね。









 

返信する
TBありがとうございます (a2)
2005-03-02 11:32:51
清水国明氏に関しては自分なりの意見を述べてみました。

清水国明支持の人には不愉快な内容になってます。



返信する
コメントありがとうございます (d_d-)
2005-03-02 13:29:41
> 吾日三省さん

コメントありがとうございます。

私のこのブログも,結局は揚げ足取りにしかすぎないので

琵琶湖の環境問題について本質には何ら迫ってはいないので,

絶賛いただくとかえって恥ずかしいです^^



> 水辺の人さん

読み返してみると顔から火が出そうなくらい

口汚いブログに,丁寧にコメントを頂戴し本当に感謝します。



占有種…優占種?文脈からいうと生物群集の構成のことでしょうか。

常識レベルの生態学は把握しているのでご安心を。

植物の外来種問題については,シロツメクサなどは完全に日本の植物として

なじみ,セイタカアワダチソウはススキを駆逐するといって

問題視されていました(ただし,セイタカアワダチソウは

根から他の植物の生長を阻害する物質を出し,それが原因で

逆に自らの生息拡大がストップしてしまっている状態)。

農林水産資源に直結するものがそんなにないので植物の場合はあまり問題視されていませんね。



バス養護派の人は「マスコミはバスを悪者にするための証拠に

なるようなニュースばかり欲しがっている」

「学者も魚の減少の原因をバスに一方的に押しつけている」

とお題目のように唱えていますが,ある意味,事実なのでしょうね。

そのへんについては事実関係をきちんと突いて(どの委員はどういう背景があって

どういうスタンスか等)的を射た環境対策を進めていただく必要がありますね。

地元の滋賀や京都ではアシ原を保存するとかバス・ブルーギルの回収など

本当に地道な努力を進めていますので何億もかけてのバス駆除など

荒唐無稽な話にしか聞こえないのですが,

東京中央で学者や政治家・官僚がそんな公共事業を

立ち上げるなんてことが仮にもしあったら,それは一大事です。



この問題について,日本人の大部分は

「バスが無制限に拡散するのはよくない」と考えていると思います。

で,バス養護派の人も池田教授を含め同じ事をいいます。

しかし,「既にいる湖沼についてはしかたない」という結論にもっていくわけです。

(放流を)やったもん勝ちですよね,それじゃ。



バス養護派の人は「魚が減ったのはバスのせいじゃない」といって

そこで,「目の敵にするな」というレベルで話が止まってしまう。



> a2さん

清水邦明氏の文,私も読みましたが,

冒頭のポエムというか,嘆きまくりの文のさわりを読んだだけで,

すごく狭い自分(と仲間内)だけの価値観で物事を考えているのだなと

想像以上にひどい内容でがっかりしました。



ブラックバスの釣れる湖が豊かな恵みあふれる森で,

キャッチ&リリースを禁止する自治体側が

それを破壊する略奪者だというメタファーにめまいがしました。



釣った魚は食べればいいじゃん。

(針にかけられて引き味だけを楽しむというのは

 ある意味,逆に残酷な趣味)

リリースしたけりゃ釣り堀で釣ってればいいじゃん。



たかだかキャッチ&リリースを条例で禁止されたくらいで

まるで迫害されているかのようにあまりに過敏に反応・行動していたら

バス釣りする人全般に狂信者のレッテルが貼られてしまうと思うんですけどね。
返信する
やったもん勝ちではないと思います (heizo)
2005-03-06 23:02:23
釣り人は、ゾーニングを提案していますし、

その中では、水域(稀少なトンボが生息するため池等)

によっては、駆除も認める方向を示唆しています。

バサー誌の今月号の池田教授の講演では、

中禅寺湖のような外来魚で生活している湖沼についても

バサーは、バス排除を認めるべきでしょう、と

池田先生は言っており、これについてもバサーは

全員かどうかは断定できませんが、賛成するでしょう、

と言ってもいいと思います。

また、多く人が勘違いしているようですが、

1970年代、1980年代はブラックバスの放流が多くの

水域で全く問題ない合法な行為でした。

関東、関西の多くの湖沼にその時点で生息していたと

思いますので、それについて入れた者がちみたいな

議論は乱暴すぎると思います。

問題視すべきは1992年の移植制限が出された後に

違法放流された湖沼だと思います。

(そのような無法者に対する処罰は厳しくすることに

異論はありません。)



>お~い,heizoさん,どうしたんだい?!



私のブログのコメント機能をオフにしたのは、

何人かの知人からそうした方がいいでしょう、

という意見を頂いたというのが理由です。

























返信する
調査事例 (ThunderShad106)
2005-03-06 23:47:32


> 「調査しなくてはいけません」 って,

> 調査してもいないのに「ブラックバスに

> 絶滅させられた生き物はいない」って断

> 言してるのかよ!

> と思うのですが,いかがでしょうか。



「ブラックバスが在来種を絶滅させる」と発言する人達に対して、「だからもっと調査しなくてはいけない」と言っていると思うのですがいかがでしょうか?

つまり、ブラックバスが在来種を絶滅させた事例等を示すことができないにも係わらず、「ブラックバスが在来種を絶滅させる」などとは言ってはいけないと諭していると思うのですがいかがでしょうか?





> ・たとえば霞ヶ浦からブラックバスを

> 1尾のこらず排除したら元に戻るかとい

> えば、戻りっこない。(つづく)

>

> ※でも,今現在,ブラックバスに食われ

> て減少していく生物の絶滅を食い止める

> ことはできます。



霞ヶ浦には、ブラックバスに食われて減少しやがて絶滅する生物がいるとの認識でしょうか。

例えば、何でしょうか?





> せめて,

> 「モロコの漁獲量の減少とバスの推定生息数

> (あるいはバス釣りが盛んになり始めた時期)を

> 比較すると相観関係が見られない」

>とか,

> 「琵琶湖に生息する数のバスが年間に捕食すると

>  推定される生物の総量は在来魚やエビなどが

>  個体数を維持するのに影響がない」

>といったデータを示してくれないと。

> (この教授先生が持ち出した,唯一の確実なデータが

> 「東京オリンピック当時の年間の海外渡航者が16万人で

>  現在が年1000万人以上」 って,一体…)

>



具体的な調査事例を論拠とした議論が必要であるということに同意します。

D.D.さんは、「ブラックバスが在来種を食い尽くす」と思っているようですが(違ったら訂正してください)、どのような調査事例を見てそのような考えを持つようになったのでしょうか?
返信する
コメント拝読しました (d_d-)
2005-03-07 09:05:51
> heizoさん

ご丁重にレスポンスをいただきありがとうございます。

バス問題については,バスを水のギャング視し,根絶当然であり

それを自分たちの趣味のために放流しまくるバサーを

(すべて)無法者扱いする見方と,

バスも自然の一部で全く問題はないとする見方の

両極端があるかと思いますが,

ほとんどの人は,その中間だと思います。



その中でも無数の段階に分かれていて,

非常に考えの近い者同士でも,言葉尻ひとつで互いを

全くの反対論者として敵視してしまうことが有り得ると思います。

今回の私の池田教授批判にしても,

講演録に書かれている内容だけを読んで,

外来種リスト入り反対の根拠としてはお粗末すぎると

書いただけですので,自分の本当の意見はまた別にあります。



> ThunderShad106さん

上記heizoさんへの回答で少しは答になっているかと

思いますが,また後ほど改めてコメントします。

私もバッシング根性丸出しのひどい口調で書いてしまってますから

誤解されてもしかたないとは思いますが,

> D.D.さんは、「ブラックバスが在来種を食い尽くす」と

> 思っているようですが(違ったら訂正してください)、

池田教授のこの講演内容では説得力がないと

書いただけなんですけどね…。
返信する
ThunderShad106 さん (d_d-)
2005-03-07 12:32:25
私の下品な文章にわざわざおつきあいいただいたのかもしれませんが,

このエントリーの成り立ちが池田教授の講演への揚げ足取りですから,

ツッコミに対する貴方のツッ込みは私の文に対する反感か

池田教授(やバス擁護派)に対する肩入れが入っていて,

正しい批判になっていません。



> 「ブラックバスが在来種を絶滅させる」と発言する人達に対して、

> 「だからもっと調査しなくてはいけない」と言っていると思うのですがいかがでしょうか?

「言っていると思う」と言い出したら話はどこまでいっても平行線です。

教授は「絶滅させられた生物はいない」と

断言しているのです(元の講演録を確認下さい)。



> つまり、ブラックバスが在来種を絶滅させた事例等を示すことが

> できないにも係わらず、「ブラックバスが在来種を絶滅させる」など

> とは言ってはいけないと諭していると思うのですがいかがでしょうか?

そうならそう言うべきなのですが,

そう言っていないことが問題なのです。

いかがでしょうか?



> D.D.さんは、「ブラックバスが在来種を食い尽くす」と思っている

> ようですが(違ったら訂正してください)、

思っていませんが,種類によっては種を存続できなくなるくらいの壊滅的打撃を受けるおそれはなると考えています。



細かいツッコミで申し訳ありませんが,

何を訂正なのでしょうか?

「違っていたら撤回します」ならわかるのですが…

私が訂正しなければならないんでしょうか…

誤解されないように文章を直せということでしょうか?



> > ※でも,今現在,ブラックバスに食われ

> > て減少していく生物の絶滅を食い止める

> > ことはできます。

> 霞ヶ浦には、ブラックバスに食われて減少しやがて

> 絶滅する生物がいるとの認識でしょうか。

> 例えば、何でしょうか?

日本一,二を争う水質の悪い霞ヶ浦と琵琶湖を勝手に同列に扱っているのは

池田教授のほうです。

私は,この講演の中で再三繰り返されている,

関係ないものと結びつけることで話をそらしている

この講演の論法を批判しているだけで,

筋違いのご指摘とご返事させていただきます。

表現に誤解を生む点がございましたらお詫びします。

返信する
御回答ありがとうございました。 (ThunderShad106)
2005-03-07 23:37:32


> そうならそう言うべきなのですが,

> そう言っていないことが問題なのです。

> いかがでしょうか?



そうかもしれません。



> 何を訂正なのでしょうか?



この記述を意識しました。

『※でも,今現在,ブラックバスに食われて減少していく生物の絶滅を食い止めることはできます。』



御回答ありがとうございました。
返信する

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